"Menagerie"(メナジェリー)はRWBYの4期5話目(累計第45話)のエピソード。RoosterTeeth有料会員には2016年12月3日、無料会員には同年12月4日、一般には同年12月11日に公開される(いずれも現地時刻)。
トランスクリプト
英語版:http://rwby.wikia.com/wiki/Menagerie_(episode)/Transcript
(ブレイク&サン、下船)
サン:こんなにファウナスが集まってんのを見るのは初めてだ
ブレイク:何者であっても安心できる、ただ1つの場所よ
サン:おお……こりゃ、その……賑わってるな
ブレイク:ええ、まあそうね
(箱を抱える鹿ファウナスを避けながら)
サン:いつもこんな……せせっこましいのか?
ブレイク:まあ、3分の2が砂漠の島に、いち種族をまるごと押し込んだら、せせこましくもなるでしょう
サン:へ? そんなに土地があるのか? 使わないのかよ、砂漠だって快適だぜ!
ブレイク:ヴァキュオの砂漠とは違うのよ。野生生物が他のどの地域より危険なの
サン:じゃ、俺らを黙らせるために、レムナント僻地の、酷ぇ島を差し出したワケか
ブレイク:要約するとそういうことね
サン:へっ……クズめ
ブレイク:有効活用はしてるのよ
(丘の上から見下ろしながら)
ブレイク:ここが、クオ・クァナよ
サン:すげー……綺麗じゃん。前言撤回! ここぁ良いとこじゃねーか! 出ていく理由なんかあるか!?
ブレイク:問題はそこじゃないでしょう。皆と同じ平等を私達は願ったのに、島を押し付けられてお茶を濁されたのよ。私達はやれるだけのことはやって、どんなファウナスも歓迎される故郷を作った。でもこの「島」を、町を見る度、平等なんかじゃないって思い知らされるの。私達はまだ下等市民だって事をね
サン:まあなんだ。俺にとっちゃ寛げる場所だぜ
ブレイク:……じゃあ、家に行きましょう
サン:ほほう、どれがアンタの家なんだ? こっから見えたり?
ブレイク:まあね……
サン:さてはアレか? それともあっちのちっこい家か? 塗装が気に入ったぜ
ブレイク:家は――あれ
(ベラドンナ宅の前)
(扉前でためらうブレイク)
サン:どうした?
ブレイク:私……ちょっと、かなり久しぶりだから、両親に会うの
サン:ま、ここまで来ちまったしよ
(ブレイク、呼び鈴?を鳴らす)
サン:あーうん、正直これはちっとビビるわ
(ブレイク母、カーリー・ベラドンナ開扉)
カーリー:……ブレイク?
ブレイク:か、母さん……
カーリー:よくまあ無事で……
(ブレイク父、ギラ・ベラドンナ登場)
ギラ:カーリー? 誰だった?
(ベラドンナ宅の居間)
カーリー:知らせを聞いた時は驚いたわ。ヴェイル王国は完璧ではないとはいっても、あんな仕打ちはあんまりよ。心配だったわ
ギラ:ハハッ、私は無事だと信じていたぞ
カーリー:どの口が言うんです? この人の慌てようったら……
サン:心配するこたないですよ! 娘さんの働きっぷりは見ましたけど、いい動きしてましたぜ!
ギラ:……それは、どういう意味かね、ミスター・ウーコン
サン:あ……いやその、ただ、娘さんは良い戦士でして、俺も戦士の端くれとしては、尊敬できる人でして……
カーリー:……彼はなぜここに?(ブレイクに対して)
サン:あ、戦い方も! も、もちろん彼女自身も!
ブレイク:なんていうか、勝手についてきて(母に対して)
サン:……いや戦いぶりがッスよ!? 容姿じゃなく! い、いや容姿がダメじゃなく、美人ッスよ! マジ!
カーリー:そう(ブレイクに対して)
サン:あ、まあその普通に! 中の上は確実かと! い、いやその……
(サン、尻尾でお茶を入れる)
サン:このお茶、サイコーッスね!
カーリー:……いい子じゃない
ブレイク:母さん!
(ノック音)
ギラ:くそっ、会合のことを忘れておった
カーリー:あなた……
ギラ:失礼する
ブレイク:何かあったの?
カーリー:いえ、タイミングが悪かっただけよ。予定は変更ね。ここの所、彼らとの付き合いが大変で
ブレイク:誰との付き合い?
カーリー:ん? ホワイトファングよ
ブレイク&サン:ええっ!?
(ベラドンナ宅玄関、ホワイトファングのコサック・アルベイン及びフェネック・アルベインの前)
ブレイク:父さん!
ギラ:ブレイク? どうした?
コサック:ミス・ベラドンナ
フェネック:お帰りとは知りませんで
ブレイク:こんな人たち相手に何を話してるの!
ギラ:コサック、そしてフェネック・アルベインだ。ここメナジェリーでのホワイトファング代表だ
サン:あのサイコども、ここにも!?
フェネック:貴方がたが何を聞いたかは存じませぬが、我々は誓って、報道されているような残忍な組織ではありません
ブレイク:「何を聞いたか」!? 私達は見たのよ! あなた達一味が人を襲うのを!
ギラ:一体どういう事かね
コサック:正に我々が話し合いたかった議題です
カーリー:どうかしたの?
サン:いや、ホントに知らねーんスか!?
ギラ:何をかね?
ブレイク:ホワイトファングはビーコン陥落に噛んでる。一般市民を襲撃し、グリムを学校内に放ったわね
ギラ:それは本当か?
フェネック:残念ながら、事実です
ブレイク:何を他人事みたいに――
ギラ:よさんか! ……説明したまえ
コサック:認めたくはありませぬが、我がホワイトファングのヴェイル支部はもはや偉大な指導者カーン様の統治の元にあらぬ様子。代わりに、アダム・トーラスなる者が牛耳っている様です。皆さまはご存知でしょう、かの若き達人と……その「過激」な持論に
サン:だがファングがヴェイルでドンパチし出したのはビーコン以前だろ!
フェネック:最高議会では分派の疑念がありましたが、確たる証拠は先日の事件までは……
ブレイク:「事件」!? 人が死んでいるのよ!
コサック:悲劇でした
フェネック:我々は、トーラスとその手の者達は決してホワイトファングの総意では無い事を誓いに来たのです
ギラ:それを証明できるのかね?
コサック:貴公が懐疑的になるのも無理はありません。貴公が我らが指導者の座を降りてメナジェリーの長となった時より、我らホワイトファングの方針が過激になった事は認めます。しかし、あのような手段は良しとしません
フェネック:議会の資料もお持ちしました。道を違えた者達を捕縛し、処罰する指針の書類をご覧になりたくば……
ギラ:そうしよう、だが日を改めろ。今は娘との時間を取らせてもらいたい
コサック:勿論でございます
フェネック:当然でございましょう。ブレイク様、お会いできて恐悦至極
コサック:ホワイトファング脱退の報は残念でしたが、我々に与することができぬお気持ちは理解できます
フェネック:苦しい戦いでありますゆえ
ブレイク:戦いを止めるとは言ってないわ
コサック:ふむ……お戻りになりたくば、我々と訪ねて頂ければと
フェネック:シスター・イリアもお喜びになる
ギラ:では、失礼
(閉扉)
サン:その……気味悪い連中でしたね
ギラ:やはり君は気に入らん
(ベラドンナ宅玄関前階段)
フェネック:面白い展開とは思わぬかね
コサック:実に面白い
フェネック:では、アダム様に言伝を?
コサック:是非もない
(ヒガンバナの宿)
(ウェイトレスが床掃除)
ティリアン:失礼。ちょっくら人探しを……手伝って貰えやせんかねえ?