魔法(Magic)はレムナントが誕生したときからずっと存在している不思議な力である。兄弟神が魔法によって世界を創造し、闇の神はその人々に魔法を操る力を与えた。セイラムが人類を説得して神々に反旗を翻した後、闇の神はセイラム以外の星の人々を粛清し、光の神と共に去った。その後、人類にとって第2の繁栄期が訪れたが、彼らには魔法もなければ、魔法がかつて存在したという知識さえも無くなっていた。
セイラム、オズマ、そして彼の魔法の一部を持つ者たちが、世界に残された唯一の魔法の使い手たちとして知られている。
兄弟神[]
兄弟神は非常に強力な魔法的存在であり、レムナントの世界の創造主である。二人は兄弟であり、光の神が兄、闇の神が弟である。光の神が生命を創造し、闇の神がグリムの創造物を含む死の執行者を創造した。ある時二人は妥協し、共に人類を創造した。
兄弟神は半透明の人型で、特徴のない顔をし、頭には鹿のような角と枝角がある。二人ともドラゴンの姿に変身することができる。
兄弟神は全知全能に近い存在である。二人はレムナントと人類を共に創造し、同様にそれぞれが別々に創造もした。二人とも無敵であり、誤りから免れられないことを除けば、事実上弱点はない。また光の神は4つのレリックを創造し、それらは人類にへの4つの恵みを具現化したものであり、それぞれが非常に強い力を宿している。
どちらの神も物質やエネルギーを巧みに操ることができ、死後の世界を含む複数の存在次元の存在と関わり、その能力を正確無比に使うことができる。闇の神は、人類以外の生命はそのままに、世界規模でセイラムを除く人類を絶滅させることができた。
光の神[]
光の神はレムナントを創造した神々の一人であり、闇の神の兄である。 人型の姿では、鹿の角を持つ金色の人型の男性の姿をしている。龍の形態は、現実世界における東洋の伝統的な龍の姿をしている。龍の瞳は純白の光を放っているように見える。
複数の存在次元を超越する能力を有する存在として、光の神はまだ真なる力を見せていない。創造を象徴する存在として、その力に自然と彼は調和している。
オズマを復活させることを拒否したのは力よりも原理の問題だったので、死後の世界から魂を創造し、復活させる能力はおそらく弟と共有のものである。また彼は瞬間移動や変身能力、エネルギーと物質の操作、龍としての飛行能力、計り知れない肉体的な強さ、創造の力も共有している。
光の神は死後の世界に入るために人の魂の本質を変えることができる。オズマは人類の救済のためにその任と永遠の輪廻転生を負わされ、セイラムは不死の呪いをかけられたように。
光の神は熟練の魔法使いでもあり、4つのレリックを創造し、それぞれが人類を成り立たせる4つの理想を具現化した特性を持っている。創造物であって命のないレリックは飾り立てたデザインを見せびらかす傾向を持っているが、いまのところ、知識と創造のレリックに宿る精霊であるジンやアンブロシウスのように、それら自体が命の輝きを身につけているように見える。
光の神は銀の眼の始祖だと信じられており、銀の眼と同じような白い光で闇の神のグリムを消滅させることができた。
闇の神[]
闇の神はレムナントを創造した神々の一人であり、光の神の弟である。
人型の姿では、山羊の角を持つ紫色の人型の男性の姿をしている。竜の形態は、現実世界における西洋の伝統的な竜の姿をしている。
その能力の大部分はまだ明らかにされていないが、闇の神は死の世界を超越するほどの底の知れない力を持つ存在である。破壊を象徴する存在として、その力に自然と彼は調和している。
彼は人型と竜型に自身の形態を変化させることができ、さらに意識のある生命を創造したり、死後の世界から魂を呼び戻したり、瞬間移動したり、魔法エネルギーの巨大な衝撃波を放したりすることができる。その力は、他の種には全く干渉せず、世界規模でひとつの種だけを全滅させるほど精密である。加えて、生前の物質的な肉体を創造してオズマの魂に与えたように、物質やエネルギーを自由に扱うことができる。また人類に魔法を授けたのも彼である。
闇の神は竜の姿では、飛行能力と計り知れない肉体的な強さ、そして体から闇のエネルギーを噴出させる力を持っている。その肉体的な力は、何の苦労もなく月を砕くことができるほどの大きさである。
常世[]
The Lost Fableにおいて、死後の世界の存在が確認されている。ただその詳細は、その性質と共に語られていない。しかし光の神はオズマの魂を現世に戻すことができた。
光の神がオズマに選択を迫った世界が死後の世界そのものかもわからないが、その空間には光しかなく、二人と4つのレリック以外にはなにも存在しなかった。
グリム[]
グリムの創造物は、闇の神によって作られた魂のない怪物で、人間やファウナスを狩る。闇の神は、兄弟が和解して人類を創造する前に、兄である光の神が創造した生命体を破壊するためにグリムを創造した。兄弟神がレムナントから去った後、グリムはレムナント中を歩き回り、第2世代の人類を捕食している。彼らの現在の主人はセイラムである。
彼らは魂を持たない「破壊の生物」と言われており、それ故にオーラを使うことができない。また妬みや悲しみ、孤独、憎しみなどの負の感情に惹かれ、それらの感情の源に集まることが多い。
グリムは通常、闇の国でよく見られる、粘性のあるタール状の物質の溜まりから大量に生じる。またワイバーンは、自らの皮膚からその物質を滲み出させる能力を持っている。滲み出た物質の雫が地面に滴り落ちると、その黒い液体の中からクリープ、ベオウルフ、アーサなどの小型のグリムが出現する。RWBY: Amity Arenaにおいて、セイバーがこの物質から生じることがわかった。モンストラも同じ液体を吐き出すことによって、複数のグリムを生み出す能力を持っている。
レリック[]
レリックは、光の神からオズマに贈られた4つの強力な物体である。セイラムとオズマの計画の鍵となるもので、RWBYのプロットの主な原動力となっている。
- 知識のレリック - 未来に関すること以外なら、どんな質問にも答えることができる精霊"ジン"を封じ込めたランプ。使用者が彼女の名前を呼ぶことで召喚することができ、その時ジンは100年ごとに3つの質問に答えることができる。
- 創造のレリック - どんなものでも創造する魔法の力を持つ精霊"アンブロシウス"が宿る杖。しかし、使用者の要求を満たすためには詳細な情報が必要となる。また一度に1つの創造物しか存在させられないため、新しい創造を始めると前の創作物は壊れてしまう。
- 選択のレリック - 着用者が選択しなければならないと考えられる未来の光景を見ることができる王冠。この王冠唯一の限界は、見られる光景が完全にランダムであり、使用者の見たい光景が見られるわけではないことである。
- 破壊のレリック - 現状ではどんな能力を持っているのかわからない剣。
ジン[]
ジンは光の神によって創造された精霊であり、その力の全容は定かではないが、彼女があらゆる知識と秘密を保持者であることは明らかである。彼女はあらゆる質問に答えられ、オスカーがオズマの現身であるというような、他の人々が抱えている、あるいは目撃してきたあらゆる知識や秘密を知っている。
また、ジンは他の人を異次元に連れて行くことができるようである。使用者に過去の光景や記憶を見せるために、その異次元を彼女は自分の意志で自由に制御し、形作ることができる。ただし、未来についての質問には答えられず、現在や過去の知識しか答えられない。ジンは召喚された時に、自分を召喚した人が自分に対して質問を持っているかどうかを感知することもできる。召喚された時に、ジンと質問者以外の時間が止まる。彼女は召喚されることをある程度制御できることを暗示しており、使用者が質問をしようとしないのであれば、「使われる」ことを許さないとほのめかしている。
アンブロシウス[]
アンブロシウスは光の神によって創造された精霊であり、その力の全容は定かではないが、彼が創造の能力を持つ非常に強力な存在であることは明らかである。
アンブロシウスは詳細な情報が与えられれば、どんなものでも創造することができる。彼は、ペニー・ポレンディーナの正確な複製を、既存のロボット部品を使って作り出すことができ、さらに彼女の魂を宿した新しい体を作り、効果的に彼女を人間に変えることができた。また彼は、時空間を操作して封印の間のような次元を作っただけでなく、アトラスの人々がヴァキュオに出るためのポータルを苦も無く作る力を発揮した。しかし、彼の創造物は常に1つしか存在することができず、前の作品は次の作業を始めた瞬間に失われてしまう。死者を復活させることも禁じられている。
彼の創造物には限界がないようで、シンダー・フォールの要求に応じて無限の炎を生成したのと同様に、アトラスを無期限に浮かせるための無限のエネルギーに生成した。
第1世代の人類[]
兄弟神が共に何かを作ることを決めた時、彼らは人類を創造し、魔法を扱う能力を授けた。兄弟神は魔法のエネルギーを呼び出し、異なる色の魔法の爆発を放った。また、炎や稲妻のような、異なる自然の力を制御することもわかっている。彼らはその星に住み、人類は彼らに貢物を捧げたり、願い事をしたりして、自由に関わっていた。
セイラムが反乱した後、兄弟神は星を去り、闇の神はセイラムを除く全人類を消滅させ、セイラムを、その星の第1世代の人類の最後の標本として残した。第2世代の人類が再び進化した後、光の神はオズマを新しい体に生まれ変わらせ、魂だけではあるが、オズマを第1世代の人類のもう一人としてその星を歩き回らせた。
セイラム[]
セイラムは、レムナントの忘れ去られた過去から生き続ける古代の非常に神秘的な人物であり、RWBYにおける最大の敵対者である。不老不死の呪いをかけられて、グリムの溜まりに落ちてしまう以前は、第1世代の人類の一員だった。オズマと結婚していたが、後に思想形態の違いから決別し、不倶戴天の敵となった。
魔法[]
セイラムは、第1世代の人類の一員として強力な魔法が使えた。彼女は手から巨大なエネルギーの爆発を起こすことができ、同様に自身の周りに電気を察精させることもできる。他の魔法に加えて、彼女は念動力を使うことができるようで、ネヴァーモアを粉砕したり、制御できない怒りに任せて会議室の窓を壊したりしている。さらに彼女は飛行能力を持ち、座ったまま根城の巨大なテーブルを簡単にひっくり返したような、ある種の超人的な力を持っている。また、水晶玉を通して戦闘の行方を観察できるような透視能力も持っている。
“Fault”では、掌の上で娘たちの姿を影で作ったり、情報を渡すことを拒んだオスカー・パインにエネルギー・ビームを浴びせて拷問したりするなど、さらなる魔法を披露している。“Witch”では、ヘイゼル・ライナートとの戦っている時に、体を持ち上げて素早く移動するために大きな竜巻を召喚したり、エネルギー・ビームの弾幕を放ったりと、何種類もの魔法を使っている。また、煙の塊となって移動することが可能であり、“The Final Word”では、アトラスの封印の間に素早く移動するために使用し、その後、人の形に戻った。
セイラムは兄弟神によって不老不死の呪いをかけられており、破壊することは不可能である。どんな怪我でも再生してしまい、それは灰になったとしても同じである。再生にかかる時間は一定ではないが、長くとも数時間である。
再生中も動きを制限されない。“Witch”では、ヤン・シャオロンに胸部が抉られても、ヘイゼルに頭を吹き飛ばされても、再生中に彼らを拘束している。
グリムの力[]
兄弟神が第1世代の人類を滅ぼしてレムナントを去った後、セイラムは闇の国にあるグリムの溜まりに飛び込み、その結果、彼女の体は変化し、彼女はより多くの力と能力を得た。彼女はグリムの主であり、グリムに命令を下すことができる。最も印象的なのは、“War”でグリムの全軍を統率してアトラス軍に対抗した時である。
グリムの生理機能を変化させ、変異させることができる。“Our Way”ではベリンゲルに翼の芽を植え付け、シンダーにシャドウ・ハンドを与えている。さらに、メッセージを送るためのシアーや移動戦艦としてのモンストラのような、独自の能力を持つグリムを作り出すこともできる。
さらに“So That's How It Is”で見られたように、命令によってシャドウ・ハンドを召喚して、敵対者を拘束する能力も持っている。
また、ザ・ハウンドのように、グリムとの他種族とのハイブリッドを作る実験も行っている。
セイラムは乙女の力を盗む手段を有しているが、オズピン勢力によれば、そのことはかつて達成されたことのない偉業であるようだ。
オズマ[]
現在はオズピンとして知られているオズマは、生前、第1世代の人類の古代の戦士であった。オズマは闇の神によって復活したが、直後に光の神によって再び殺された。光の神がレムナントを捨てる前に、オズマは光の神から選択肢を与えられた。それは、人類から争いをなくすように人類の守護者として活動し、兄弟神をレムナントに連れ戻すことのできる強力なアイテムである遺物を守るために生者の国に戻ることだった。
光の神はオズマに、死後に輪廻転生する能力を与え、決して孤独にならないように、似たような精神を持つ者の魂と混ざるようにした。レムナントに戻ったオズマは、セイラムと再会した。二人は魔法を使って神のように振る舞い、繁栄した王国を作り上げた。やがて4人の娘と家庭を築いたが、セイラムが世界を征服して自分たちに従わない人類を滅ぼそうとしたため、二人は敵対するようになった。その後の戦いで子供たちは殺され、セイラムはオズマを殺害し、オズマは再び転生した。このようにして二人の間で数千年に及ぶ確執が始まり、彼女の悪意から世界を守ることをオズマは使命としている。
RWBYの冒頭、オズマの現在の姿はビーコン・アカデミーの学長をしているオズピン教授である。ビーコンの戦いでシンダーに殺されたオズマの魂は、オスカーと交ざった。
魔法[]
オズマは兄弟神がいた時代の本来の人類の一人として、王権の象徴である杖を通して巨大なエネルギーを放出するなど、強力な魔法を使うことができた。飛行能力もあった。人類が再興した頃にはその力はあまりにも大きく、人々はオズマをセイラムと一緒に神として崇めた。
“Rest and Resolutions”では、かつて原初の乙女たちを生み出すために使用した強力な魔法をオズピン自身が持っており、クロウ・ブランウェンとレイヴン・ブランウェンに烏へ変身する能力を授けたことを彼は明かしている。オズマの魔力を大きく消耗させた乙女たちを創造には膨大な力が費やされたと言われている。また、正確な理由は不明だが魔力も衰えている。とはいえ、戦闘に十分な力は維持している。シンダーとの戦いの間、彼女の攻撃から身を守るためにエネルギーの障壁を出現させることができている。
“The Enemy of Trust”では、オスカーは前任者のように同じ魔法を使うことができた。彼はアトラスの底を突き破るために、魔法でエネルギーの障壁を作り出した。その後、彼は落下から生き残るために、もうひとつ障壁を作り出した。この障壁は、“End of the Beginning”でオズピンが作ったものと似ている。
“Witch”で、モンストラからの脱出時に、オスカーがセイラムに向けてエネルギー・ビームを発射したが、彼女はわずかによろけただけだった。
輪廻転生[]
オズマは人類統一の任務を引き受けたことにより、輪廻転生の能力を授けられた。前の肉体が破壊されると、オズマの魂は、似たような精神を持つ新しい宿主に移る。混ざり合う過程を経る結果として、必然的にオズマの記憶や能力はすべて宿主に引き継がれる。
現在、オズマの魂はオスカーの魂と結びつき、混ざっている。オズマはオスカーから彼の体の制御を引き受け、戦闘力やオーラの強さを高めることができる。加えて、強制的にオスカーの体を支配することもできるが、その場合はオスカーの体力が著しく弱らせる。
オズマとセイラムの子供たち[]
オズマとセイラムの間には4人の娘がいたが、長女が彼らの魔法の能力を受け継いだ。このことがきっかけとなり、セイラムは現存する人類を救済するのではなく、自分たちの魔法の系譜の人類以外を排除しようとした。オズマはこの計画に反対し、子供たちを連れて王城を出て行こうとする。しかしその場面をセイラムに見られてしまい、オズマとセイラムは激しく争う。その結果オズマは死に、戦闘に巻き込まれた子供たちも死んでしまったようである。
乙女[]
四人の乙女たちは、何千年も前からレムナントに存在する巨大な魔法の力を保持する者である。彼女たちは四季を体現していると言われている。彼女たちは、世界に優しさを広めるために、オズマからその力を与えられた。
常に四人の乙女が存在し、それぞれが冬、春、夏、秋の四つの季節に対応している。
技能と能力[]
乙女たちは空中に浮いたり元素を操ったりと、いくつかの驚異的な能力を発揮している。乙女たちは自らの季節に縛られることなく、あらゆる元素の力を選び使うことができるが、中には単純に特定の元素を使用することを好む乙女もいる。戦闘時には、元素で構成された武器を作り出すことができる。
乙女がその力を使う時、目の周囲に炎のように揺らめく輝きが噴き出す。その色はオーラの色に基づいている。
また乙女たちは、4つの主要なハンター・アカデミーの地下に隠された封印の間にそれぞれ結びつけられている。彼女たちの力はレリックが安置された部屋の封印を解くことができるが、春の乙女はヘイヴン封印の間の、秋の乙女はビーコン封印の間の、夏の乙女はシェイド封印の間の、冬の乙女はアトラス封印の間の封印を解くことしかできない。
継承[]
乙女たちの力は、保持者の死後、何千年にもわたって継承されてきた。通常であれば、次の乙女は必ず若い女性であり、亡くなりかけている乙女が死の直前に思いを馳せた人物になる。しかし、その人物が男性であったり、高齢であったり、力を受け取るに相応しくなかったりすると、次の乙女は無作為に選ばれるようだ。
乙女たちの起源[]
乙女たちとその力の起源は、レムナントの文化の中で受け継がれてきた伝統的なおとぎ話『The Story of the Seasons』として記憶されている。
それは、山奥で孤独に生きている年老いた魔法使いのもとに四人の姉妹が次々に訪れ、それぞれの方法で彼を労わり、そのことに感激した魔法使いがお礼に大きな力を姉妹たちに与えるという物語である。その力で冬の乙女は水を凍らせ、春の乙女は植物を成長させ、夏の乙女は火を起こし、秋の乙女は風を操った。四姉妹は四季の体現者としてレムナント中にその力を広めていく。そして四姉妹は、一年毎に魔法使いのもとに訪れることを約束した。
アンバー[]
アンバーは、シンダーに力を奪われる先代の秋の乙女の力の持ち主である。しかし力の使い方はまだ未熟だと言われていた。
シンダー、エメラルド・サストライ、マーキュリー・ブラックとの戦いでは、空中に浮遊したり、風を起こしたり、致命的な投擲物を作るために木の葉を凍らせて固めたり、天候を操って敵に雷を落としたり、致命的な火の玉を発射したりするなど、驚異的な力を発揮した。
シンダー・フォール[]
シンダーは主要な敵対者の一人であり、セイラムの部下の一人である。アンバーから特殊な手袋を使って奪った秋の乙女の力を宿している。またビーコン陥落時にルビーの銀の眼によって負傷した左腕は、グリムであるシャドウ・ハンドに置き換わっている。
魔法[]
乙女の力を手に入れたシンダーは、様々な元素を使った攻撃ができるようになったが、センブランスに連動させて、火を基本とした攻撃をしばしば使う。さらに、握った道具を火の力で溶かすこともできる。魔法を使って、さまざまな武器を作ることができる。また、大地の力を使って、何もないところから炎が燃え上がる、溶けた岩石の巨大な剣を作り出すこともできる。スラスターとして機能する爆風を足の裏や掌から作り出すことで、シンダーは炎を使って空を飛んでみせた。
“Downfall”では、レイヴンを凍らせるために小さな氷を魔法で作りだし、風の力で宙に浮き高速飛行した。“Worthy”では、フリアが氷雪の旋風を作り出したように、シンダーは火の旋風を作り出している。
秋の乙女として、選択のレリックが安置された部屋の封印を解くことができる。
The World of RWBY: The Official Companionによると、シンダーは乙女の力を通してワイバーンを制御下に置き、その行動に影響を与えることが来たといわれている。
シャドウ・ハンド[]
ビーコン陥落の際に、シンダーはルビーの銀の目を受けて不具となった。彼女の左腕はシャドウ・ハンドと呼ばれるグリムに置き換えられた[1]。その腕は非常に長く伸びることができ、敵を突き刺す鋭いかぎ爪を持っている。この腕は、乙女の力を吸い上げることができる。オーラを流すことはできないが、乙女の魔法を流すことは可能である。体の一部でしかないシャドウ・ハンドにもある種の感覚があることをセイラムは示唆し、シンダーに新しい腕に自身を尊敬させ、恐れさせるようにと指示している。シャドウ・ハンドが原因で、銀の眼に弱くなった。
フリア[]
フリアは冬の乙女の力を宿し、仲間の乙女たちと同じように元素の魔法を持っていた。彼女の力を盗もうとしたシンダーと対峙した際、フリアはツンドラの氷雪の旋風を作り出すことができた。その温度は、オーラの防御がなければ肉や血を簡単に凍らせたり焼いたりできるほどで、ウィンターがその渦に触れた一瞬で指先は凍り付いてしまった。フリアの生み出した風雪は非常に強力で、シンダーのシャドウ・ハンドを一瞬で凍らせ、周囲を分厚い氷の層で完全に覆い、その中を事実上人が住めないような場所にしたほどである。
また、ウィンター・シュニーは、フリアが「真に目覚めた」乙女であることを指摘し、フリアが使う魔法の威力とその技術が若い世代の乙女よりもはるかに優れていることを示唆した。そのことは、フリアの意識が薄れていたにもかかわらず、本能的にシンダーを撃退し、圧倒したことからもわかる。
ペニー・ポレンディーナ[]
ペニーは、フリアから力を受け継いで冬の乙女になった。力を手にして間もなかったためその使い方は比較的未熟であったが、彼女のロボットとしての能力のおかげで、すぐに学習し、適応することができた。
“Strings”では、風を利用して、エース部隊を足元から吹き飛ばすほどの暴風を引き起こした。また、雷雲を作り出し、緑色の稲妻を発生させる能力もある。彼女は雹も降らせたが、その雹はマロウ・アミンに当たって跳ね返るだけの、特に強力なものではなかった。
“Amity”では、氷の巨塊を作るために氷を放射したり、フローティング・アレイに似た氷の剣を作ったりと、さらなる力を発揮している。また、雷雲から発生した稲妻を吸い上げて、ビームを強化することもできる。アミティ・コロシアムを落下させないように支えた際には、足元のスラスタやさらには掌からも青い炎を噴射させて推力を高めている。
ウィンター・シュニー[]
ウィンターは、“The Final Word”でペニーが亡くなった後に乙女の力を継承した、今代の冬の乙女である。力を使っている時のウィンターの目は、アイスブルーの炎を放っている。
ジェームズ・アイアンウッドやシンダーとの戦いでは、体の周りに雪片のような白い霧を出して空を飛んだり、ファイア・ダストの攻撃を反射できる氷の層を作ったり、強力な氷や電気を敵対者に向けて放つなど、数々の技を披露した。
ヴァキュオに到着したウィンターは、グリムの大群を一掃するほどの突風を引き起こした。
ブランウェン家[]
レイヴン・ブランウェン[]
レイヴン・ブランウェンはブランウェン盗賊団の首領であり、今代の春の乙女でもある。また彼女は、かつてオズピンのエージェントであり、彼から鳥に変身する能力を与えられた。
魔法[]
レイヴンは自分が春の乙女であることを公から隠し、ヴァーナルが影武者を務めていた。春の乙女として、ヘイヴン・アカデミーの封印の間の扉を開き、そこには知識のレリックが安置されていた。レイヴンが乙女の力を揮う時、彼女の目は暗赤色のオーラを放つ。
レイヴンは、破壊的な春の乙女の力でシオン村に多大な被害をもたらした。“Lighting the Fire”で彼女は、秋の乙女の前任者であるアンバーのように空から稲妻を召喚し、雷を落とした。“A Perfect Storm”では強烈な暴風を引き起こし、晴れた空を瞬く間に曇り空に変えた。
“Downfall”では、シンダーと戦っている間、レイヴンは様々な元素の力を駆使している。氷を凝縮して武器をしたり、氷を礫にしたり、遠距離から凍らせたりもできる。また彼女は手から電気を発生させて武器に過剰供給し、近距離でそれを解放し、さらに自身の周囲に電気の場を生成した。最後に彼女は飛行能力を持っており、高速移動するためにその能力をさらに利用した。
変身[]
鳥に変身する能力は、オズピンのエージェントとして働いていた時に、彼から与えられた力である。この力はレイヴンを、自分の意志で自由に小さな黒いワタリガラス(レイヴン)に変身させることができる。変身中でも、彼女はセンブランスを使用することができる。
クロウ・ブランウェン[]
クロウは、レイヴンとは双子である。元ブランウェン盗賊団の一員であり、オズピンのエージェントであった。
変身[]
鳥に変身する能力は、オズピンのエージェントとして働いていた時に、彼から与えられた力である。この力はクロウを、自分の意志で自由に小さな黒いカラス(クロウ)に変身させることができる。
アーティファクト[]
RWBY: The Grimm Campaignで、過ぎ去った時代の文明の遺跡に魔法のアーティファクトが隠されていることが明らかにされた。起源が不明なものもいくつかあるが、おそらく第一世代の人類のレリックだろう。最近では、ウェイブやハナ・ギルドのようないくつかの勢力がこれらのアーティファクトを所有し、彼らの目的のために使用する計画を立てている。
テンプルトンによれば、これらのアーティファクトを使うにはオーラが必要不可欠であるらしい。エネルギーの爆発を起こすガントレットや繰り返し爆弾として使える黒いビーズ、使用者の姿をグリムから隠す能力のあるアミュレット、使用者のオーラを再補給する能力はあるが非常に不安定な古代のダストなどがある。
ロング・メモリー[]
ロング・メモリーはオズマの武器であり、以前の輪廻転生の際に作られたものである。それ以来、転生する度に必ず使用されている数千年ものの杖である。運動エネルギーを蓄えることができ、いざという時に膨大な魔力を解放するために使われる。現在はオスカーが使用している。
ロング・メモリーを起動させると、使用者は魔法を使えるようになる。アトラス封印の間を落下しているオスカーにオズピンは話しかけ、杖を握り、柄を押さえるけるように急かした。すると杖の歯車が回り出して金色に輝き、オスカーは生き延びられるように、自分の周囲にエネルギーの障壁を作り出せた。
“Witch”でオスカーはロング・メモリーを起動し、内部に蓄えてあった力を解放した。その結果、大爆発を起こし、セイラムともどもモンストラを破壊した。
マジック・ネックレス[]
RWBY: The Grimm Campaignにおいて、ハビ・パステルがクチナシの峠で「神話の首飾り」を発見した。その彼をウェイブのリーダーであるレモンが暗殺してそれを奪った。しかし彼女もアビゲイル・パイアーよって殺され、盗まれた。最後は、アッシャー・モラの手に渡った。
この首飾りによって着用者はグリムの創造物への制御できるようになる。グリムの目が赤色から変わって明るい青色に輝き、気まぐれに応える。首飾りは長距離でも効果があり、グリムを戦略的に動かすことができる。
クローク・オブ・ディスプレイスメント[]
クローク・オブ・ディスプレイスメント(転移のマント)は光をずらすことができる魔法のアーティファクトである。犯罪組織であるウェイブが所有していたが、チームSAFRが奪い取った。テンプレトンはもともとフェニックス・ネメアーに渡すつもりであったが、のちにフェニックスは保管してもらうためにアッシャー・モラに渡した。起動するには、着用者はオーラを使う必要がある。
トリビア[]
- Reddit AMAにおいて、Eddy Rivasがセンブランスと魔法の間に関係性があることを確認したが、詳しくは述べなかった[2]。
参考文献・脚注[]
- ↑ Volume 6 Crew Commentary
- ↑ RWBY Reddit AMA with Eddy Rivas