ロビン・ヒル(Robyn Hill)は、Volume 7で初登場したマントルの政治家。アトラス・アカデミーの卒業生であり、ハッピー・ハントレスのリーダーである。"The Greatest Kingdom"の広告に僅かに顔が映ったあと、"Sparks"で正式に登場した。
外見・衣装[]
ロビンは小麦色の肌とスミレ色の目を持つ若い女性である。ライトブロンドの髪はポニーテールにまとめられている。右目の下と口元の左側にほくろがある。
茶色のハイネックシャツ、ライトグレーのシャツの上に、2列ボタンの赤いノースリーブベスト、グレーのアクセントが入った黒のノースリーブコートを着ている。ライトグレー・シャツの右側の袖は短く、黒い袖口が付けられている。一方、左側の袖は長い。胴回りにはベルトで留められた茶色の防具を付けている。茶色のパンツと、ダークブラウンの袖口が付いた黒のニーハイ・ブーツを履いている。
首にはオリーブ色のスカーフを巻いており、その擦り切れた先端は背中側に垂らしている。両手には人差し指部分が欠けたアーチェリースタイルの黒の手袋を着用している。
左腕には武器のクロスボウを携帯している。
人物[]
ロビンは単刀直入かつ自信にあふれた性格で、エース部隊を含むアトラス軍との対立も厭わない。しかしながら、彼女は衝突を好んでいるわけではなく、アミティ・コロシアムについての情報を得る際も、軍のトラックを襲撃する前にまずクローバー・エビと交渉を試みている。また、選挙の祝勝会場では、ハッピー・ハントレスの仲間に対して、議員になったあとはジェームズ・アイアンウッドをはじめとするアトラス側と上手くやっていく必要があると話している。
ロビンはセンブランスによって相手が嘘をついているかどうかを見分けることが出来るため、まず相手の話を聞き、説明する機会を与えることを心掛けている。
ロビンは何よりもマントルの人々を守ることに心血を注いでおり、彼等全員に豊かな人生を送るチャンスを与えることを理想に掲げている。そのためには合法、非合法を問わずあらゆる手段を取ることも厭わない。また、彼女は人間にもファウナスにも分け隔てなく接している。
ロビンにはユーモラスな一面もあり、初対面の相手に対して見た目などから独自のあだ名を付けて呼ぶことが多い。
普段は理性的に行動している一方で、ロビンは感情に身を任せてしまうこともある。"With Friends Like These"では、マントルを見捨て、障害になる者を全て拘束しようとするアイアンウッドの計画を聞いた結果、彼女は狭い航空機内でティリアン・キャロウズを護送中という状態でありながらもクローバーへ攻撃を仕掛けている。これによってティリアンが拘束を逃れた上にマンタが墜落し、自身も気を失ってしまうことになる。
クロウ・ブランウェンと共に囚われの身となったあとは、ロビンは今までとは異なる一面を見せている。彼女は、嘘を見破れるセンブランスを持つが故に、秘密を暴かれることを怖れて人が離れていく経験を話し、他人と親しい関係を築けないクロウの境遇に理解を示した。彼女はクローバーの死に責任を感じているクロウを哀れみ、昔話やジョークで彼の悲しみを和らげようと試みている。また、クローバー殺害の容疑でクロウがジャック・シュニーやハリエット・ブリーから責められた際に、ロビンは真実を知る者として彼を庇っている。
技能と力量[]
総合的に見てロビンは有能な戦士であることが示されている。フォレストはロビンや他のハッピー・ハントレスのメンバーは、アトラス・アカデミーでトップクラスの成績で卒業したことに言及している。ロビンはヤン・シャオロンやブレイク・ベラドンナと対峙したときに、2対1という劣勢にもかかわらず互角に渡り合っている。ただし、"With Friends Like These"で見られるように、クローバーのようなトップクラスのハンターと比較すると実力は劣るようである。
"Gravity"でのティリアン・キャロウズとの戦闘時には、直接的な戦いはクローバーとクロウに任せ、ロビンは主にクロスボウの射撃による援護に回った。ただし、ロビンは接近戦が苦手というわけではなく、クロスボウに付けられた扇で相手の攻撃を防いだり、打撃を与えて戦うことも多い。
ロビンは政治家としても有能であり、マントルにおいては大量の支援者を集め、街の救世主、あるいはヒーローとしての地位を確立している。
ロビンはオーラの量も多いと考えられる。彼女は、航空機が雪原に墜落し、意識不明のまま極寒に晒されるという過酷な状況にありながら生還を果たしている。
武器[]
- メイン記事:ロビンのクロスボウ
ロビンの武器は翼のような形の扇が付けられたクロスボウであり、そこから爆薬付きの矢を放つことができる。扇部分は十分な強度があり、盾や打撃武器としても使用できる。
センブランス[]
- メイン記事:ライ・ディテクション
ロビンのセンブランスは相手の言葉が真実か嘘かを見極めることができるライ・ディテクションである。このセンブランスを使うためには相手の手を握る必要がある。その状態でセンブランスを発動させると両者の手は淡い薄紫のオーラで包まれ、彼女の質問に対し相手が真実を語るとオーラは緑色に変わる。"Worst Case Scenario"では、ロビンはこのセンブランスを使い、ブレイクが話したアミティ・コミュニケーション・タワーについての計画が真実であることを確認した。
また、"Out in the Open"では、アイアンウッドは自らの言葉が全て真実であることを示すために、ロビンと手を握った状態でセイラムのことを公表した。
トリビア[]
- ロビン・ヒルは、元はイギリスの民間伝承であるロビン・フッド(Robin Hood)をもとに作られたキャラクターである[2]。これらの間には以下の類似点が見られる。
- "Robyn"という名前は"Robin"の女性形である。
- 貧しい人々のために、金持ちを相手に戦っている。
- ロビン・ヒルはロビン・フッドと同じく、主に緑を基調とした服を着ている。
- ロビン・ヒルのチーム「ハッピー・ハントレス」はロビン・フッドに登場する「愉快な仲間たち」(Merry Men)をもとにしている。
- ロビン・フッドが弓を使い、ロビン・ヒルはクロスボウを使って戦う。
- ロビン・ヒルのエンブレムはロビン・フッドの紋章と同じである。
- "Robyn"のもとになった"Robin"は"Robert"のニックネームであり、「明るい」という意味がある。
- "Robin"はコマツグミやヨーロッパコマドリを指す言葉でもある。この鳥は赤橙色の胸毛で知られている。彼女のクロスボウも鳥のように見えるデザインである。
- この鳥は「新たなスタート」、「明るい未来」、「希望」、「幸運」などの象徴と見られている。この点もマントルに変化をもたらそうとするロビンに合っている。
- ロビンという名前は、コマツグミの卵の色である「ロビンエッグブルー」を連想させる名前ともいえる。
- "Robin"はコマツグミやヨーロッパコマドリを指す言葉でもある。この鳥は赤橙色の胸毛で知られている。彼女のクロスボウも鳥のように見えるデザインである。
- ヒル(Hill)という姓は高台の丘を示す言葉であることから、草原、植物の緑をイメージさせる。
- 当初の予定ではロビンは"A Night Off"で初登場することになっていたが、彼女の陣営とアイアンウッドの陣営の確執をより早く見せるために"Sparks"で登場させることになった。
- Volume 7の元々の構想ではロビンはマントルの市長として登場することになっていたが、選挙の候補者の立場に変更された[3]。
- ロビンは多くの人物にあだ名を付けている。
- ロビンとクロウがVolume 7の最後で拘束されるシーンは制作の後半になってから追加された。これはVolume 8の多くの時間、この二人を同じ場所に留めておくためである[4]。
- Volume 8の構想段階ではロビンとクロウのシーンはより多く予定されていたが、必要な分だけに縮小された[4]。
- ロビンはモデル作成時に男性の頭部をベースに作られた初の女性キャラクターである。これは、男性の頭部の方がよりキャラクターコンセプトに合致したためである[5]。
参考[]
- ↑ "Worst Case Scenario 6:40頃"
- ↑ Stay Zen Creating Remnant From Home 50:16
- ↑ Eddy Rivas's Twitter
- ↑ 4.0 4.1 RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary Chapter 4
- ↑ Nic Sangervasi's ArtStation post