リル・ミス・マラカイト(Lil' Miss Malachite)はミストラルのギャング組織のリーダーである。彼女が率いるギャング組織は蜘蛛をモチーフとしている。
"Yellow" Trailerなどで登場した双子のメラニー、ミルシャ・マラカイトの母親でもある。
小説のRWBY: Roman Holidayではメインの敵役の一人として登場する。
外見・衣装[]
リル・ミスはずんぐりとした体格の中年女性で、明るい色の肌を持ち、ブロンドのショートヘアをボブにしている。左肩に蜘蛛の巣のタトゥーを入れ、右目の下にはほくろがある。また、上唇には口紅をつけ、紫のマニュキュアをしている。
ドレスのトップスはバックレスで、白を基調に襟や袖の縁が紫になっている。腰には紫のコルセットを付けている。プリーツの入ったロング・スカートは黄、紫、白の3層になっており、いくつもの紫の房の装飾が付けられている。靴は茶色のローファーで、緑のリボンの装飾が付いている。
人物[]
リル・ミスは組織のリーダーとして優秀な人物である。仕事以外では他者が近付くことを許さず、また、シンダー・フォールのように単刀直入に話を進めようとする相手には不快感を示している。ファッションやインテリアデザインを見る目があると自称しており、さらに他者の実力をすぐに見抜く能力を持っている。
彼女は非常に狡猾で悪賢い人物でもあり、シンダーの依頼内容について既に情報を持っているにもかかわらずそれを明かさず、シンダー自身の情報を求める者が現れることを期待して彼女を泳がせていた。RWBY: Roman Holidayでも、彼女の戦略的な思考が描写されている。これによって彼女はスパイダーのリーダーとなり、ミストラルで2番目に力を持った人物となった。
リル・ミスは配下のもの全てに忠実に従うことを求めており、そのために畏怖されている存在である。ローマン・トーチウィックでさえ、彼女に何かを言い返すことは躊躇うほどであった。また、彼女は冷酷であり、過去には自らの夫さえも部下に命じて殺害させたことを示唆している。
リル・ミスにも好ましい面があるとすれば、それは娘達の事は大切に考えているということである。彼女はスパイダーとパロット達の抗争時には娘達を隔離して守ろうとしており、自らの目的のために彼女達を危険に曝したローマンには激怒している。後には彼女達をより成長させるためにブラウニング女学院に送っている。この時は彼女達もスパイダーの計画に参加させているため、娘達の実力を信頼するに至ったようである。二人の中では、特にメラニーが母親の性格を受け継いでいるといえる。
リル・ミスはお金よりも情報や忠誠心を大切にする性格であり、そのことが、彼女がミストラルのギャングのトップへのし上がった理由の一つであるといえる。
トリビア[]
- リル・ミス・マラカイトは英語の童謡である"Little Miss Muffet"から取られた名前だと考えられる。
- 姓のマラカイト(malachite)は孔雀石のことであり、緑色を表している。また、さらに元を辿るとギリシャ語でアオイ科の植物を指すmalachē (μαλάχη)に由来する。
- リル・ミスは本編より先にRWBY: Combat Readyにて、敵役として登場している。
- リル・ミスの好物はカッテージチーズである。