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モンストラ(Monstra[1]は、セイラムが生み出した巨大で空を飛ぶ、鯨のような姿のグリムである。"The Enemy of Trust"で初めて見られ、セイラム陣営の移動拠点として機能した。"Witch"で、オスカー・パインロング・メモリーに蓄積されていたエネルギーを解放したことによって破壊された。

描写[]

外観[]

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アトラス上陸直前のモンストラ

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モンストラの背ビレと胸ビレ

モンストラは、マッコウクジラに似た形状のグリムであり、その大きさはネヴァーモアリヴァイアサンなどを圧倒的に凌駕している。目はないようだがシアーのように頭部が橙色に輝いており、その奥に鯨様の頭蓋骨が見える。モンストラの体表には巨大な紫色の結晶と灰色の岩の突起がいくつもある。また赤紫色をしたコウモリの翼のような5対の胸ビレを持ち、飛行中はこの胸ビレを大きく羽ばたかせている。背ビレには巨大なグラビティ・ダストらしきものと骨に似た白い突起が連なっている。体内にある紫色の結晶はグラビティ・ダストで構成されており、これによって飛行が可能となっている[2]

内部構造[]

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廊下を見回るシアー

モンストラはセイラム陣営の移動拠点とグリムたちの拠点としての役割も担っていた。モンストラの内部は、暗赤色の肉壁と骨の突起で構成され、グリムの液体が滴り落ちていた。廊下の床は軟骨のような物質であり、またグリム特有の真っ赤な線が通路のアウトラインを描いているのが見られる。扉も同様に肉質で、ゴシック建築にも似たモンストラの半透明の膜でできており、頭上には大きな血管がぶら下がっていた[3]。廊下には、セイラムの斥候役として活動するシアーがパトロールしていた。

ブリッジ[]

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セイラムの玉座

モンストラの頭蓋骨の上にセイラムの玉座があり、そこからモンストラ頭部の発光部越しに前方を見渡せるようにしている。このブリッジ部分は非常に大きく、セイラムの部下たち全てが一堂に会しても余裕があり、命令を待つことができる。またグリムの頭蓋骨の中ということでセイラムの玉座も骨のような形状をしており、グリム特有の赤い印がいくつもある。その玉座に触れたセイラムは、モンストラから見えるものを確認するために、モンストラの頭の中の煙を消すように命じることができた。

部屋[]

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拷問室の天井

モンストラには、目的の異なる部屋がいくつも用意されていた。そのうちのひとつに、セイラムがオスカーを尋問するときに使われた、小さな円形の拷問室がある。天井には、モンストラの頭部のように不透明な窓のようなものがあるが、そこには黒い筋繊維のようなものが張っており、その隙間から橙色の光が差し込むため、刑務所の鉄格子を連想させるような作りになっている。最も興味深いのは、この部屋には、黒色で骨を塗りつぶしたようなグリムの腕のも似た大きな拷問用のフックが天井からぶら下がっていることである。

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私室のベッド

他の部屋は、セイラム陣営のメンバーの私室として使われていた。これらの部屋は小さく、一貫して軟骨のようなの床と肉質の壁でできていた。ドアから一番離れた奥の壁際には、セイラムの部下たちが休むための、グリムの骨でできたベッドが置かれていた。

知識のレリックは特別な部屋に保管されていた。それはグリムの液体の澱みに囲まれた、螺旋状になった細い複数の骨からなる柱の中に保管されていた。レリックは起動することができる状態であったが、誰かがランプを取り外すとモンストラ内に警報が鳴り響くように細工されていた。

離発着プラットホーム[]

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離着陸場

モンストラの翼のような胸ビレの下にあるエラに似た部分には、セイラムの部下が飛行船を使うための骨のような離着陸場がいくつもある。離着陸場の床は骨のような構造物でできており、また大きなテンペストに囲まれているようにも見える。

技能と力量[]

背中のグラビティ・ダストを利用して、モンストラは低速飛行ができるようになっていた。さらにマッコウクジラのような頭部は、モンストラ越しに見える不透明な映像を明瞭に映し出すために煙を消すことができた。

またモンストラは口からグリムの液体を吐き出す能力を有し、セイラムはそれを川状に形成するなど様々な方法で制御することができ [4]、それを間欠泉のようにしてアトラスにぶつけ、そこからグリムを創り出した。創り出されたグリムには、セイバーベオウルフアパシー、翼をもったベリンゲルメゴライアスアーサボーバタスクサルファー・フィッシュマンティコアランサーテリクスがいる。

歴史[]

アトラスの戦い[]

度重なる部下の失態に業を煮やしたセイラムは、自らレリックを手に入れることを決意し、グリムの軍勢を創り、モンストラを移動基地とした。

Monstra-Tempests

アトラス到着時のモンストラ

"The Enemy of Trust"でセイラムが初めてアトラスに到着した時、彼女はモンストラの頭上に立っていた。

"Divide(エピソード)"において、シンダー・フォールニオポリタンがモンストラの離着陸場に到着する。ティリアン・キャロウズに揶揄されながらもシンダーは、ニオが手に入れた知識のレリックをセイラムに渡した。その際にシンダーは、レリックの入手をすべて自らの手柄としたためにニオを苛立たせた。また、ニオのことを手駒("asset")だとセイラムに紹介し、再びニオを怒らせた。その後、エメラルド・サストライマーキュリー・ブラックヘイゼル・ライナートが到着した。エメラルドはシンダーの無事と再会を喜ぶが、シンダーは彼女を厳しく突き放した。ペニー・ポレンディーナから乙女の力を奪うと宣言したシンダーに、セイラムは、お前は命令なしに行動してはならない単なる駒に過ぎないと念を押す。その後、セイラムは知識のレリックの使用方法を知る人物を追い詰めるため、モンストラの中からザ・ハウンドを呼び出す。

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霧散するモンストラの体

その後"Fault"や"Midnight"で、セイラムとヘイゼルはモンストラの拷問室を使ってオスカーを尋問する。その間の"Amity"では、モンストラにマントルに続く川にグリムの液体を吐き出させた。そして間欠泉のように噴出させたグリムの液体によってアトラスのハードライト・シールドを突破すると、セイラムはモンストラをアトラスに上陸させ、さらにグリムの液体からグリムを生み出した。

"Witch"において、モンストラから逃れるために、オスカーはロング・メモリーを使ってモンストラを倒し、セイラムも一時的に破壊する。

居住者[]

モンストラとともに移動してきたセイラムは、部下たちも連れてきていた。その後、彼女は"War"で、ティリアンとマーキュリーにヴァキュオに向かうよう命じた。ザ・ハウンドに捕らえられたオスカーは一時的に囚われの身となっていた。

"Witch"でモンストラは破壊されたため、居住者はもういない。

以前[]

V8 Salem Mug
セイラム
Hazelv8-thumb
ヘイゼル
CinderV8C13Mug
シンダー
Em-thumbv8.2
エメラルド
NeoV8Mug
ニオポリタン
Tyrian V7 Thumb
ティリアン
Merc-thumbv8
マーキュリー
Hound-icon
ザ・ハウンド
Oscarv82
オスカー

トリビア[]

  • モンストラは、ディズニー映画『ピノキオ』の最後の敵役として登場する恐ろしいマッコウクジラのモンストロをモチーフにしている[5]
  • モンストラはマッコウクジラとシロイルカ、ミノカサゴをイメージしたデザインされた[6]
  • Kerry Shawcrossはモンストラのことを「生体飛行船(organic ship)」と呼んでいる[7]
  • "18th Anniversary Star Chart T-Shirt"によると、レムナントでは北の空にグリムをテーマにした星座があり、モンストラは11月から12月に当たるようである。
  • "Witch"で起きたモンストラの「ドッキング・ベイ」内での戦闘は最初から計画されていたのかというConnor Pickensによる問い掛けに、KerryとEddy Rivasは「ハンガー・ベイの戦い」と呼んで、すべてが肉でできていることを除けば、構想時に考えていたものであったと答えた[8]
  • "War"のオープニングで、どのグリムを復活させるかを企画する際に、モンストラが生み出すグリムのひとつとしてデス・ストーカーが検討され、もう少しで登場するところだった。しかし本編でほとんど登場しない大型グリムを新たにモデル化して作成するには時間がかかりすぎるため、デス・ストーカー案は廃棄された[9]

参考文献・脚注[]

  1. Concept art by Sana Freeman
  2. Sana Freeman's Twitter
  3. Concept art by Weston T. Jones
  4. RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary chapter 7
  5. RWBY Volume 7 Crew Commentary - Chapter 13
  6. Sana Freeman's Twitter
  7. RWBY Volume 8 Episode 1 Watch Party
  8. RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary Chapter 4
  9. RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary chapter 7
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