ドクター・メルロー(Merlot)は、ビデオゲームRWBY: Grimm Eclipseの主要な敵対者である。また、RWBY: Combat Readyでは再登場しており、彼がテーマのThe Return of Dr. Merlot"という名の目的カードもある。
外見・衣装[]
メルローは年配の男性で、乱れたグレーの髪と髭、そして特徴的な眉毛を持っている。彼の左目は人工のもので赤く光っており、目の周りにはグリムの実験でつけられたと思われる爪痕が見られる。右腕も義肢であり、黒く金属的な質感を持ち、赤い回路が見られる。
彼は襟の高いグレーのジャケットを着ており、その下には赤いシャツを着ている。袖にはダークグレーの六角形の模様が見られる。
人物[]
メルローは自信過剰な人物のようで、グリムでさえも思いのままに制御し、人類の未来のために役立てることができると考えている。彼は、自然におけるグリムの進化には欠陥があり、その欠陥を自身の科学で修復することができると信じている。彼のテーマソングでは、自身の事を「グリムの神」と呼んでいるほどである。
グリムに執着する一方で、メルローは人工知能に関する研究も行っており、彼の島を守らせるための独自のアンドロイドを少なくとも2種類作り上げている。
彼は研究活動に人生の全てを捧げており、その他のことは取るに足らないことだと考えている。この事がよく表れているのがオズピンがマウンテン・グレンの崩壊の話を持ち出したときである。メルローは、マウンテン・グレンのことは巻き込まれた全ての人にとって大きな悲劇だったと認めはしたものの、最大の悲劇は彼自身の研究が台無しになったことだと述べた。ここには、彼の「成果を出すためならば手段は問わない」という考え方もよく表れている。
メルローは終始、不気味なほど冷静かつ理性的に振る舞っており、彼の研究を妨害するチームRWBYやチームJNPRに対して怒りを見せることもなかった。これについてはピュラ・ニコスも、彼が友好的過ぎると指摘している。彼が唯一感情を爆発させたのは、彼の究極の研究成果であるミュータント・グリムが倒されたときだが、この時でさえも、彼は研究所を爆発させる前に彼女たちが逃げるのに十分な時間的猶予を与えている。
メルローはユーモアのセンスも持ち合わせており、それが皮肉のために活用されている。彼はチームRWBYやオズピンに呼びかける際に公共放送の真似をしており、研究所に忍び込んだ彼女たちをあえて「訪問客」と呼んでいる。
トリビア[]
- メルローは、ハーバート・ジョージ・ウェルズの小説、モロー博士の島(The Island of Doctor Moreau)とに作られたキャラクターだと考えられる。これらは名前が類似しているほか、変わり者の博士が離島で倫理的に問題のある研究をしているという点が一致している。Grimm Eclipseのキャンペーン第7章のタイトルが"The Island of Dr. Merlot"であることもこれらの関連を示唆している。
- メルロー(Merlot)はフランスのボルドーを原産とする、赤ワイン用のブドウの品種、及びワインの名前である。
- 彼の研究所にて、ドアの開閉やエレベーターの起動を行う端末には"Process status: 78% completed Mutant Grimm Experiments: -Creep -Beowolf -?? Beacon will fall"という文章が見られる。
- Grimm Eclipseでは、30個以上の遺物を集めてゲームをクリアするとエンディング・クレジットのあとでメルローの笑い声が聞こえる。これは、彼が生存していることを示唆している。のちに、RWBY: Combat ReadyでThe Return of Dr. Merlot"という名の目的カードが登場したこともこの可能性を後押ししている。
- "Lusus Naturae"の歌詞は、メルローの目的やグリムへの執着心が書かれたものだと考えられる。
- メルローとピエトロ・ポレンディーナは同じ声優が声を演じている。