ミストラル(Mistral)は、レムナントで二番目に大きい大陸アニマに位置する王国。四つの王国の中でも最大の領土を持ち、幅広い生態系と文化、生活様式を持つ。
歴史[]
ミストラルはマントル(現在のアトラス)と交流があり、ミストラルがマントルでは手に入らない資源を提供し、マントルはアニマ北部の寒冷地へのミストラル入植を手引き、二国は同盟を結んだ。その後、マントルで起きたとある事件により、芸術の禁止、自己表現の弾圧についての法が作られた。
マントルは、大勢の人間の感情を抑制すればグリムの脅威を減らすことが出来ると考えたのである。ミストラルは優れた芸術文化があり、この法により人々はマントルとの同盟の終わりを予感したが、ミストラルはこれを部分的に受け入れた。外縁の領地でだけはマントルの要求を受け入れ、中央に暮らす権力者達は今までと変わらぬ自由な生活を送ったのである。
やがてミストラルは大陸サナスへと海を渡ってやってくる。ミストラルがサナスの東海岸の小島と半島への入植を始めた頃に、ヴェイルも同じ場所への入植を開始した所であった。ヴェイルの国王はミストラルとの武力衝突を回避するために、その土地をミストラルと共有しようと手を尽くした。
やがてヴェイルとミストラルの入植者達の間で暴動が起き、これが大戦の最初の戦いとなってしまう。マントルは即座にミストラルに加わり戦争はサナスとミストラルの両方の土地で行われ、それはグリムの襲来を招き、多くの人々や村が犠牲となった。
ミストラルとマントルはその数年前にヴァキュオに小さな領土を獲得しており、ヴァキュオには戦争の邪魔をしないのなら立ち去ると約束をしていた。しかしその約束は次第に「ミストラルとマントルに協力すれば安全を保証する」と変わっていった。これに反発したヴァキュオはミストラルとマントルを領地から追い出した。ヴァキュオはヴェイルが敗れればミストラルとマントルを止める者はいなくなると考え、ヴェイルと同盟を結んだ。
こうして大戦はヴェイル・ヴァキュオ同盟対ミストラル・マントル同盟の戦争になっていく。大戦はヴァキュオ戦役で終わりを告げる。ミストラル、マントルはヴァキュオのダスト鉱山を奪取し、敵のダスト供給を断とうとする。ヴェイルの国王が自ら軍を率いて剣と笏だけで多くの敵を蹂躙し、打ち破った。更にそれはグリムの襲撃を招き、最も凄惨な戦いと言われている。
しかしそれは歴史家達の間では誇張された表現とされており、実際にはヴァキュオの激しい天候とマントルが砂漠での戦いに不慣れで大量の死者を出すことになってしまったのではないかと言われている。
戦争はここで終わり、国王達はヴェイルによる統治を望んだが、ヴェイルの国王はそれを望まなかった。その後、各王国の指導者たちがヴェイルのヴァイタル島に集まり、条約を結び、レムナントの未来について計画を立て、領土の再分配、政府の再編成、奴隷制度の廃止を行った。
そしてヴェイルの最後の王、戦士の王が各王国にハンターアカデミーを設立し、最も信頼できる部下たちに学長を任せた。ミストラルのヘイヴンアカデミーはレリックの守護者としての役目を与えられ、キャンパス内にクロス・コンチネンタル・トランスミット・タワーが建てられ他の3王国との通信が可能となった。
しかし現在はヴェイルのCCTタワーが破壊されてしまい、ミストラルは他の王国同様、通信が出来なくなってしまっている。
都市[]
- クチナシ
- ウィンドパス
アカデミー[]
チームSSSN、ABRN、シンダー・フォール、マーキュリー・ブラック、エメラルド・サストライが所属するヘイヴン・アカデミー、また、ピュラ・ニコスがビーコンに入学する前に在籍してたサンクタム・アカデミーも存在すると思われる。
ニオポリタンはヴァイタル・フェスティバル・トーナメントにてシンダー達とチームを組んでいたのでヘイヴンアカデミー出身と思われる。 ピュラはミストラル地区の大会で4年連続優勝の新記録を達成している。サン・ウーコンの出身はヴァキュオだが本編開始前にミストラルに移住しており、ヘイヴン・アカデミーの生徒になっている。
文化 []
4王国の中でも広い領土を持っておりそれ故に幅広い生態系と生活様式を持つ。上層階級はファッションや建築、演劇で世界的に名高いとされている。
ミストラルの国民に共通しているのは自然、特に海や空への敬意を持っており、ミストラルの文化や技術はその天然資源や地理の影響を強く受けている。最初の移住民達は風で削られた崖で身を守り、人口が増加すると土地を活用する技術も非常に高度になっていった。
また、下層階級も有名で暗殺や盗みの依頼などを請け負う世界最大の闇市がある。大規模な領土を有しているミストラルだが、その統治は外縁の土地までは行き届いておらずクチナシやウィンドパス等は盗賊や暗殺者、堕落したハンター達が身を隠すのにうってつけの場所となっている。
地理[]
風に削られた崖、北部は寒冷地、クロウ・ブランウェンによると西部は沼地があり、そこには小さな村があるが着いた頃にはグリムとの戦いで疲弊したと言われており、危険な場所と思われる。
関連人物
- ピュラ・ニコス (サンクタムからビーコン)
- サン・ウーコン(ヴァキュオからミストラル)
- スカーレット・デイビッド
- セージ・アヤナ
- ネプチューン・ヴァシリアス
- アルスラーン・アルタン
- ボリン・オーリ
- リース・クロリス
- ナディール・シコ
- シンダー・フォール(本人の説明からヘイヴン出身とされている)
トリビア[]
- ミストラル (mistral)とはフランス南東部、地中海沿岸に吹き降ろす冷たく乾燥した北風のことである。
- ミストラルの建築、ファッション、名前は主に日本、韓国、中国などの東アジアの文化を参考にしている。
- Vol3の時点でのワールドオブレムナントのエピソードではミストラルは青色で表示されている。また、ミストラルのヴァイタル・フェスティバル・トーナメント参加者は青い背景のオーラモニターがある。
- ミストラルの文化は海と空の影響を受けており、青い色が使われているのはそれを意図しているものと思われる。