マンタ(Manta[2])は、アトラス王国とアーガスでアトラス軍に使用されていた航空機の一種である。ガンシップあるいは輸送航空機として利用され、Volume 6の"Stealing from the Elderly"で登場する。
"Divede"では、小型マンタ(smaller Manta[3])が登場し、少人数での移動に使われた。
描写[]
標準機[]
通常のマンタは、輸送も戦闘も可能な航空機である。ブルヘッドとアトラシアン・ドロップシップの性能を組み合わせて合理化、小型化されたような機体でありながら、それらと同等の機能を備えている。また高速かつ長距離の飛行が可能であるとともに、大きなダメージを受けても飛行可能であるなど、耐久性も優れている。

スライドドアを開けてタラップを伸ばし、ランディングギアを出した状態
上空から見ると、この航空機はイトマキエイ(マンタ)に似ており、前方に突出したコックピットと船尾へ流れるような一対の長い翼を持っている。翼は機体胴体の上方にある。胴体自体は丸く、船尾は別として全体としては楕円型をしている。推進器は主翼の最端にある。胴体の両側にはスライドドアがあり、その足元には格納式のタラップがある。4本の脚が着陸装置となっている。マンタは、機首を囲む2つの三角形のケースに6つのミサイル砲を搭載している。各砲には14個のミサイルポッドが搭載され、合計84発のミサイルが搭載可能である。翼端にも発射可能な機構があるようだが、これがキャノンなのかミサイルなのかは不明である。
また、船内のドア付近に取り付けられた2つのガトリング砲を収納することができる。これらは内壁に沿った天井のレールに取り付けられているようで、搭乗者が広範囲を狙い撃ちできるように平行移動可能となっている。使用しないときは、省スペースのため、船内後方付近に折りたたまれているようである。これらの銃は、地上や他の航空部隊に対する火力支援という役割で使われることが多いである。

搭乗員待機区画
船内には操縦席と副操縦席のあるコックピット、そして搭乗員室がある。搭乗員の待機区画は内装が変えられるようで、両側に3本のシートベルトが付いたベンチを置かれた機体と、片側にベンチ、もう片側にはベンチとほぼ同じサイズのボックスとその上部にパラシュートが3つ備え付けられた機体がみられる。兵員輸送時を除き、最大で8人を乗せる計画で設計されていると考えられる。デザイナーのScott Zentenoによると、一般のマンタは通常7〜12人が乗れるが、船内の広さから判断して、必要であればさらに多くの人を乗せることができると述べている[4]。
小型機[]

小型機内部
Volume 8で、アトラスが使用するマンタの小型機が登場する。"Divide"において、シンダー・フォールとニオポリタンが、標準機よりもはるかに小型に設計されたマンタを使用している。この機体は、より流線型のヒレのような翼を持ち、さらに開閉可能で大きな楕円形のキャノピーが特徴的である。
"War"では、離着陸時に翼が左右に少し伸びる。これは、ティリアン・キャロウズとマーキュリー・ブラックがヴァキュオに出発するときに見られる。
デザイナーのScott Zentenoによれば、小型機は2~5人が乗れる大きさであるらしい[5]。
歴史[]
マンタは、"Stealing from the Elderly"で、アーガス軍事基地に隣接する飛行場で初めて登場する。この時キャロライン・コルドヴィンは、ワイス・シュニーがアトラスに帰郷するためのマンタの使用を許可する。しかしワイスと、ワイスの荷物の中に隠れていたマリーア・カラヴェラは、残りの仲間たちもアトラスへ連れて行く計画を立てていた。彼女らはマンタ(コールサイン5-1)を奪うために、操縦していた護衛たちをパラシュートで船外に落とした。このハイジャック事件は、やがてルビー・ローズ一行とコロッサスを操るコルドヴィンの戦いに発展する。コロッサスの足止めには成功したが、コロッサスからライトニング・ダストによる電撃をくらうと、オスカー・パインが近くの森にマンタを胴体着陸させた。
その後"Our Way"で、グリムの群れとともにリヴァイアサンがアーガスに迫り、これらグリムらを排除するために基地からいくつものマンタが飛び立った。マリーアはグリムの襲撃を隠れ蓑にして、盗んだマンタでアトラスに向かうことを提案するが、他のメンバーはこの提案を拒否した。一行はマンタでリヴァイアサンに迫り、ルビーが銀の眼の力でリヴァイアサンを一時的に石化させると、協力関係を暗黙の裡に結んだコルドヴィンがコロッサスのドリルアームで巨大なグリムにとどめを刺した。ルビーはお礼と謝罪を述べると、コルドヴィンは、彼女の上司がこの事件について書かれる最終報告書を読んで、多くのマンタが撃墜された中たった1機のマンタが行方不明になったことに気づくことはないだろうと述べ、ルビー一行のアトラス密航を見逃した。ルビーたちはマンタをアトラスに飛ばしたが、"The Greatest Kingdom"でアトラスの航空管制官に咎められ、マントル近郊で乗り捨てることになった。
同時期、ニオポリタンがセンブランスを使って帆船であるミストラル・エアシップをマンタに偽装させることでアトラス当局を欺き、シンダーとともにアトラスに辿り着いている。
その後マンタは、"The Greatest Kingdom"や"Ace Operatives"、"As Above, So Below"、"Gravity"、"The Enemy of Trust"などで、ルビーたちのアトラス王国内での移動手段として利用されている。"With Friends Like These"では、逮捕したティリアンの護送に使われた。
"Divide"において、シンダーとニオポリタンが小型マンタに乗ってモンストラへ向かい、セイラムと謁見している。
"Strings"では、ルビー一行とメイ・マリーゴールドがアトラス司令部からの逃走用の機体として小型マンタを使っている。
"Amity"において、シンダーとニオポリタン、エメラルド・サストライが小型マンタに乗ってアミティ・コミュニケーション・タワーを襲撃した。ニオポリタンは、産業用アトラシアン・パラディンを操縦するマリーアと戦うために、小型マンタでラムアタックを敢行した。しかしシンダーがやられると3人は逃走した。
シンダーたちが使用した小型マンタは、"War"において、ティリアンとマーキュリーがヴァキュオに向かうために使われる。
アトラスの戦いでは、セイラムとグリムの軍勢から王国を守るために、複数のマンタが活躍する。"Ultimatum"でグリムとの戦いは終わったが、ルビーグループがSDC貨物輸送機を使ってマントル市民をアトラスへ避難させようとしていることを知ったジェームズ・アイアンウッドは、複数のマンタを送り込んでそれらをすべて破壊し、最後通告を言い渡した。
"Creation"では、冬の乙女であるペニー・ポレンディーナを、ルビーたちがアトラス封印の間へ連れていく際に、穴の開いたアトラスの底までマンタで乗り込んだ。
トリビア[]
- 本来、マリーアはVolume 6でマンタのコンソールとワイヤーでつながる予定であった[6]。
- ビーコン陥落後、マンタがアトラシアン・ドロップシップに取って代わったようである。
- RWBY: Amity Arena Card Bio
- 王国の航空機は主に人や物の運搬に使われることが多いが、アトラス王国は戦闘艇として使用できるほど十分な数の航空機を保有している。また、アトラス王国の中心部は空に浮遊しているので、空飛ぶグリムから周辺空域を守るためにこのガンシップは絶対に必要である。
- "Besides, this is a cargo ship, she's not much good in a fight."(それにこの船は貨物船だから、戦闘には向いていないよ)-Atlas Pilot
参考文献・脚注[]
- ↑ RWBY: Amity Arena Atlesian Gunship card description and artwork
- ↑ Scott Zenteno's ArtStation
- ↑ Scott Zenteno's Twitter
- ↑ Scott's Twitter
- ↑ Scott's Twitter
- ↑ RWBY Volume 6 Blu-ray Director's Commentary Chapter 12