ブラックスミス(Blacksmith)は、エヴァー・アフターでルビー・ローズとリトルが出会ったアフテラン。"The Parfait Predicament"で初登場した。
"A Tale Involving a Tree"にて、彼女がグレート・ツリーの化身で、アセンドする者を導く存在であることが明かされた。
外見・衣装[]
ブラックスミスは非常に背が高く、機械仕掛けの骸骨のような見た目をしている。眼窩は空洞になっているようで、頭は複数の金属のプレートで構成されている。背中側は背骨が見えており、そこに捻じれた木の幹が絡みついている。彼女は女性らしい丁寧な話し方をしている。
ブラックスミスはエプロンをしており、腰にベルトを巻いている。両手には大きなグローブをしており、頭には青いバンダナをしている。バンダナからは鎖が前髪のように垂れている。
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人物[]
ブラックスミスは穏やかで親切な人物である。彼女は一人でいる者を気にかけ、その者が負っている責任から逃れる、もしくは責任に耐えるための新たな武器を提供している。彼女はキュリアス・キャットと同様、神秘的で得体の知れない雰囲気を持ち、出会った者に謎めいた言葉をかける。しかしながら、残忍で人の弱みに付け込むキュリアス・キャットとは異なり、ブラックスミスは常に優しく、アフテランや人間を助けようとする姿勢が見られる。
ブラックスミスの性格は、アセンドしたものや心が壊れたものを修復するという彼女の役割に沿ったものである。普段は黙々と鍛冶や工作に励んでいるが、導くべき存在が現れればその手を止めて相談に乗ろうとする。ただし、彼女はその者が本当になりたいものを理解するための手助けをするだけであり、最終的な決定を彼女が下すことはない。
ブラックスミスは何かを作ることを好んでおり、特に、製作者も予想できないような結果を生むことに喜びを感じている。彼女はバランスというものについて兄弟神とは異なる考えを持っている。彼女が考えるバランスとは、2つの力のせめぎ合いではなく、それ自体が生き物のように振る舞い、外からの力や操作、計算によらず自ずと至る平衡のことである。
彼女は、兄弟神が作り出したものを高く評価しており、彼らが生み出した存在がエヴァー・アフターに素晴らしい変化をもたらしていると話している。
技能と力量[]
グレート・ツリーの化身であるブラックスミスは、いくつかの強力な能力を持っている。彼女はおそらくエヴァー・アフターのあらゆる知識に精通しているだけでなく、レムナントの物事についても知っているようである。彼女の力の全容については不明である。
- 召喚:望みの人物を彼女がいる領域に連れてくることができる。このとき、彼女の工房の周りは黒いもやに覆われて外界と隔たれた状態となる。
- 具現化:失われた物を目の前に出現させることができる。また、新たなアイデンティティのシンボルとしてガラスケースに入った武器をいくつも出現させることができる。
- 転移:グレート・ツリーの中の領域では、彼女はある場所から別の場所に一瞬で移動することができる。この能力を使うとき、彼女は複数の葉と共に緑色に光る。
- 記憶の映像化:彼女が出現させた武器に触れることで、その武器の元の所有者の記憶を映像のように見ることができる。このときブラックスミス自身は触れなくても記憶を知ることができる。また、彼女の工房の炎の光を照らすことで過去の人物の映像を映し出すことできる。
- ポータルの生成:ブラックスミスは手を振るうことでポータルを作り出すことができる。アンブロシウスのように設計図を必要とすることはなく、また彼女が作り出すポータルはそこを通る者が最も必要とされる時と場所に通じている。
- タイムトラベル:上記の通り、彼女が作り出すポータルは時を超える力を持っている。ルビーたちはポータルを抜けてヴァキュオへたどり着いたが、このとき上空にはアトラスの艦隊やアミティ・コロシアムが浮かんでいたことから、ルビーたちがエヴァー・アフターに行った時点から少なくとも数カ月が経過していると考えられる。
- 時空を超えた認知:ブラックスミスはエヴァー・アフターに限らず、レムナントの出来事についても見通すことができる。彼女はその場に居ないサマーの過去についてルビーに見せている。ただし彼女は全知というわけではなく、兄弟神が秘密裏に行っていた実験のことは知らず、ルビーが会って間もなくアセンドしたことについても予想外だったと話している。
- アセンド:"A Tale Involving a Tree"で示された通り、ブラックスミスはグレート・ツリーの化身であり、アセンドを導く存在である。
- 創造:ルビーのアセンドの過程からも分かる通り、ブラックスミスはアセンドする者の新たな姿や役割を与える者である。彼女は自分の工房で、新たな役割やアイデンティティを意味する武器を作り出している。
- 力の授受:アフテランたちの言葉から推察するに、ブラックスミスはアセンドする者に新たな姿や役割を与えるだけでなく、その役割を全うするための能力を授けていると考えられる。
トリビア[]
- ブラックスミスは女性らしい話し方と容姿を持っているが、性別については明らかになっていない。
- Volume 9のコメンタリーでは、制作陣はブラックスミスの人称について"she/her"と"they/them"の両方を使っている。
- 正式版ではブラックスミスの声にはフィルターがかかっているが、Volume 9 Trailerの時点ではかかっていない。
- ブラックスミスのキャラクターはフューチュラマの"God Entity"を参考にしている。また、容姿についてはバイオハザード ヴィレッジのドミトレスク夫人と比較されている[1]。
- ブラックスミスはVolume 9のために考案されたアイデアの1つである[1]。