ファウナス権利革命(the Faunus Rights Revolution)またはファウナス戦争(the Faunus War)は、人類がファウナスをメナジェリーに封じ込めようとしたことに反抗して起きた革命である。戦争で勝利したことにより、ファウナスは四王国の中で生活することを認められた。この戦争は種族間の衝突であり、これに先立って発生した文化的な衝突である大戦と混同してはならない。
背景[]
ファウナス戦争についてはほとんどわかっておらず、いつ発生し、いつ収束したのかも明らかにされていない。大戦後、それなりに大きな衝突が最低でも3年間続いたことは確かである。現在はファウナスが人類と隣り合って生活していることから、戦争により少なくとも封じ込め政策が妨げられたことが推測できる。
ファウナスが戦争で何を得られたにせよ、彼らはいまだに差別の対象となっている。ブレイクが人間の商店がファウナスに物を売ることを拒否していたと発言していたことは、その一例である。彼らの扱われ方は地域によって異なり、ビーコン・アカデミーやヴァキュオでは他の地域より差別を受けにくいようだ。
戦後、ホワイト・ファングという組織が「人類とファウナスの統合と平和の象徴」として設立された。しかしその後も差別が続いたため、この理念は放棄された。
歴史[]
大戦の後、二度と王国が戦争を起こさないようにと願い、世界中の人々が歩み寄りの努力をした。そうした努力の一つが、ファウナスに人間と同等の権利を与え、メナジェリーの統治権を与えるというものだった。メナジェリーを与えられることを適切で正義に適った行為だと捉えた者もいたが、侮辱的だと捉える者も多くいた。やがて、人類は全てのファウナスにその地で生きることを要求するようになった。そのような監禁は、戦争によってファウナスが獲得した権利を脅かすものだった。これを受けたファウナスは蜂起し、革命を叫んだ。
歴史的にいって、この戦争はごく最近のことである。しかしハンター・アカデミーの学生が太古の歴史のように考えてしまうのに十分な時間は経過している。
この戦争は3年目に、Fort Castle の戦いという転換点を迎えた。人類側の経験不足な軍指導者だったラグーン将軍は、ファウナスの軍隊が眠っている間に奇襲しようと考えた。ファウナス側はそのほぼ完璧な暗視能力を生かし、兵力では優勢だった人類の軍隊を打ち負かした。この戦いの後、戦争がどの程度続いたかは不明である。
戦後[]
革命といってもよい戦争の終結後、人類とファウナスの統合と平和の象徴として、ホワイト・ファングが設立された。しかし、人類はファウナスへの差別をやめようとしなかったため、ホワイト・ファングは非暴力的な抗議の組織へと変わっていった。Volume 1 の時点から5年前、ホワイト・ファングのリーダーだったギラ・ベラドンナは指導者の地位を退き、かわって暴力的な戦術を支持するシエナ・カーンが新しい指導者となった。組織はテロ活動を開始し、ファウナスを拒む商店への放火、ファウナスの労働者を酷使する企業の積み荷の強奪、シュニー・ダスト・カンパニーとの争いの中で暗殺や誘拐を行った。こうした戦術によりファウナスはより対等に扱われるようになったが、それは敬意ではなく、恐れによるものだった。
戦争はファウナスをメナジェリーに強制移住させることへの抗議として行われたが、メナジェリー大陸にはいまだ多くのファウナスが居住しており、メナジェリーを安全地帯だと考える者達もいるのが現状である。