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ジェームズ・アイアンウッド(James Ironwood)アトラス軍の将軍で、アトラス・アカデミーの学長である。武器はデュー・プロセスという名の2丁のリボルバー。理由は不明だが身体の右半分が義体化されている。

"Welcome to Beacon"にてオズピンとの会話シーンで初登場した。

外見・衣装[]

初期(Volume 2~3)[]

アイアンウッドはオズピンと同様に身なりの良い格好をしている。上半身には黒のセーターと赤のネクタイの上にグレーのアンダーコート、その上に白のオーバーコートを着ている。下半身にはオーバーコートと同じ色のパンツを穿いており、裾は銀色のアクセントが入ったブーツにしまい込んでいる。また、右手のみ白のグローブを着けている。

"Mountain Glenn"にて、アイアンウッドは左手の状態が悪いと述べており、そして"Heroes and Monsters"では彼の右半身が義体であることが明らかになった。

彼の髪は黒の中に銀色や灰色の部分が混じっているが、眉毛は黒一色である。右の眉の上には銀色の金属片が見られる。これはロボット化された彼の身体の制御するための神経伝達に使われている。

コンセプトアートとVolume 3 のオープニングではアイアンウッドは肩にアーマーを着けており、そこから伸びた黒のストラップを"X"の形にたすき掛けにしている。また、2つの大きなベルトをコートの上から巻いている。これらは本編の中では一切見られない。

Volume 4[]

ビーコン陥落のあと、アイアンウッドの容姿はややくたびれた様子になっている。彼は無精ひげを生やし、髪も少し乱れている。上半身には濃紺のアクセントが入った白い燕尾のダブルコートを着ており、腰にはその上からベルトを締めている。コートの下には黒のシャツと赤のネクタイが見られる。以前とは異なり両手に白のグローブを着けており、さらにパンツの裾もブーツの外に出ている。

Volume 7以降[]

彼の容姿はVolume 4の頃よりさらに粗野なものになっている。ひげは完全に顎を覆っており、髪も整えられていない。上半身には濃紺の襟付きシャツを着て赤いネクタイをしており、その上に白いベストを着ている。ベストの上には2本の濃紺のベルトが巻かれており上着として青と赤のアクセントが入った白いコートを着ている。下半身には青のパンツとブーツを身に付けている。

アーサー・ワッツとの戦いでは彼は左腕全体に重度の火傷を負っている。その後アトラス・アカデミーに戻ったときには彼は左腕に包帯を巻いて右肩から吊った状態になっている。

Volume 8では彼は左腕を黒い義肢と交換している。この義肢は他の部位のものよりさらに筋肉質な印象がある。

また、Volume 8ではウィンター・シュニーエース部隊などに見られるように、他の隊員もアイアンウッドの服装と同じスタイルに統一されている。

イメージギャラリー[]

人物[]

アイアンウッドは初登場時のオズピンとグリンダ・グッドウィッチとの会話でも分かるように、礼儀正しい性格である。また、彼は思慮深く用意周到であり、未来の事について思い悩むことも多い。アトラスの兵器を紹介するシーンで見られたように明るくユーモラスな面も持っている。

しかしながら直接的なアプローチを好むあまり、時には無遠慮で尊大な態度を取ることもある。そして必要とあらば指揮下の軍を総動員することも厭わず、その事でグリンダやオズピンと意見の不一致が見られた。それでもなお彼は仲間の事を信頼しており、やり方には疑問符が付くとしてもその行動は人々の事を思ってのものである。

アイアンウッドは一貫して自分の考えや行動の正当性を疑わず、そのためにオズピンやジャック・シュニーと対立することもある。ジャックから自分以外誰も信用していないことを指摘されたときにも彼はそれを否定せず、物事を疑う姿勢こそが正しいと確信しているようである。このような考え方により、彼は問題発生時に素早く先手を打つ手法を取ることが多く、状況を見極めてから対応することを好むオズピンとは対照的である。また、彼はエース部隊を結成する際に、オズピンの決めたチーム結成のルール(4人一組かつ色のテーマを持たせる)を無視している。ここにも自らが正しいと判断したことを優先する彼の性格が現れている[2]

アイアンウッドは勇敢な者や自分よりも他者を優先できる者には敬意を払っている。自らを省みず人々のために戦ったヤン・シャオロンに対して自主的に義手を贈ったこともこの事を示している。ただし、危機的な状況の中では戦場を離れる者にも理解を示している。彼はビーコンの戦いの最中、生徒達に対して逃げる選択肢もあることを示した。一方で、世界の問題や民衆の安全に無関心な人々のことは軽蔑しており、シュニー家のパーティの場でも社交界の名士達を前に、まともな者はワイスだけだと告げた。

アイアンウッドは軍での地位を利用して自らの監督下で研究活動を行っている。彼は秋の乙女の力がシンダー・フォールへ吸収されることを防ぐためにオーラの他者への移動や生命維持の技術を研究させていたが、それは倫理的に問題のあるものも含んでいた。彼はその事を重々承知しており、世界の平和維持とオズピンの組織への忠誠のためいかなる批判も受け入れるという覚悟を持っていた。

目的のために手段を選ばない考え方は自身にも適用されており、彼はアーサー・ワッツとの戦いの中でトラップから抜け出すために数少ない生身の左腕を犠牲にしている。

アイアンウッドの大きな欠点の一つはダブルスタンダードな行動を取ってしまうことである。"Mountain Glenn"では、彼が他者からの信頼を求めながらも、彼自身が他者を信頼し切っていないという点をグリンダから指摘されている。"Worst Case Scenario"では、大儀のためには誰もが犠牲を払わなければならないと言ってマントルの一部を切り捨てる策を取ろうとしたが、そこでノーラ・ヴァルキリーから、アイアンウッド自身は犠牲を払っておらず常にマントルが犠牲を払っていると反論されている。また、ビーコンでのヴァイタル・フェスティバル開催時には、アイアンウッドは自らが警備の全権を握るためにオズピンの行動をヴェイル議会へ報告している。これは自らの信念に従うためには仲間への背信とも取れる行動をも厭わないということを示しているが、その一方で、"Gravity"ではロビン・ヒルに情報を流した上で見逃したヤンとブレイク・ベラドンナに対して怒りを爆発させ、忠誠は常に重要なのだと説いている。

ビーコン陥落の経験から、アイアンウッドはPTSDに苦しむようになり、いかなる手段を用いてでもセイラムを止めなければならないという強い危機感を募らせるようになっていった。この事と、持ち前の頑固さが合わさった結果、彼は周囲の者から疑問視されるような決定を行っている。ジャック、ロビン、ピエトロ・ポレンディーナ、そして議員のスリートカミラといった面々は次第にアイアンウッドの精神状態や誠実性を疑うようになっていった。

"Gravity"にて、シンダーがアトラスにいることやルビー達が嘘をついていたこと、そしてセイラムが侵攻を始めたことを知ってから、アイアンウッドはそれまでの方針を一変させた。彼は以前にも増して自身の考えを優先するようになり、セイラムを止めるためには非人道的な策ですら厭わないようになった。彼は避難が完了していないマントルの人々を見捨て、創造のレリックを使ってアトラスをセイラムの手の届かない大気圏まで上昇させることを決めた。そして議会の承認無しにこれを行うために、彼は戒厳を布告することも決断している。さらに、彼はこれらの計画の再考を求めたオスカー・パインを障害であると判断して躊躇うことなく銃撃している。彼はこれらの行動が窮地を脱する唯一の方法であると信じきっていたのである[3]

"Divide"では、アイアンウッドはさらに過激な行動を取るようになった。彼は戒厳令に抗議しに来たスリートを射殺し、ペニー・ポレンディーナを取り戻すため、敵であるワッツまで協力させて彼女をハッキングする策を取った。彼の冷酷さが最も際立ったのは"Ultimatum"であり、彼はヤン、ライ・レンジョーン・アークを、ペニーを取り戻すための人質として使おうとした。その計画が不可能となったあと、彼はマントルの人々の避難のために出されたシュニー・ダスト・カンパニーの船を撃墜し、さらにはペニーが戻らなければマントルに巨大な爆弾を投下すると宣言した。"Worthy"では拘束を逃れたあと、彼は共に囚われていたジャックを殺している。

冷酷な独裁者と化したアイアンウッドだが、最も信頼していた部下であったウィンターとの戦いを前にしたときには涙を流している。彼は最後まで自分がレムナントにとって最善の選択をし続けたと信じており、その事を理解しない周囲の者にこそ問題があると考えていた。

アイアンウッドは天文学に深い興味を持っており、アトラス・アカデミーの学長室のデザインにもそれを反映している。

技能と力量[]

アイアンウッドは数秒の間にアトラシアン・ナイト-200を数体撃破しており、射撃の腕は一流であることが分かる。

アイアンウッドは格闘戦にも長けており、ボクシングのようなスタイルで戦っている。複数人相手の戦いにも慣れており、ジョーン、ノーラ、オスカー、レン、ウィンターを同時に相手して一時的には互角に戦っていた。"The Final Word"では、ウィンターとの1対1の戦いで勝利目前のところまで至ったが、彼女が乙女の力を受け継いだことで敗北している。

また、アイアンウッドは極めて耐久力があり、自らのセンブランスとウィンターのグリフで強化されたノーラの全力の攻撃を顔面に受けてもノックアウトされずに耐えている。さらに、ハードライト・シールドを消滅させるほどの威力がある自らのキャノン砲の反射を受けても死ぬことはなかった。

地位[]

将校として、アイアンウッドは普段は前線で戦うことはなく戦術的知識を活かして部隊に指示を出している。しかし必要に迫られれば彼は卓越した戦士となる。

"Remembrance"では、彼が議会に2議席を保有している事が明かされた。おそらくこれは、アトラス・アカデミーの学長とアトラス軍の将軍という2つの立場を反映したものである。これによって彼はダストの禁輸や国境の封鎖などを独断で行うことができ、さらには戒厳を布告することもできる。

戒厳下において、アイアンウッドは強大な権力を持っており、彼が国家の障害となると判断したものに対していかなる措置も取ることができる。"Divide"では、彼は抗議に来た議員のスリートをその場で射殺している。

武器[]

メイン記事:デュー・プロセス

アイアンウッドの武器はデュー・プロセスという名の拳銃である。彼はこれを使ってアミティ・アリーナグリムと戦った。彼は主に生身の左手で銃を撃ち、近接戦で銃を打撃武器として用いるときは機械化された右手に持ち替えている。

最初に登場したのは白い銃だが、後に彼はもう1丁の黒い銃を持っていることが明らかになった。"Gravity"では、アイアンウッドはこの黒い銃からグラヴィティ・ダストの弾を撃ち出して身体を空中に引き寄せている。

"Creation"では、この2丁の拳銃を挿入して使用する銀色のキャノン砲が登場した。このキャノン砲からは強力なビームを撃ち出すことができ、さらに彼はこれを打撃武器としても使用している。このキャノン砲はアンドロイドかつ乙女の力を持つペニー・ポレンディーナを殺すことが可能な武器として作られた[4]

センブランス[]

メイン記事:メトル

アイアンウッドのセンブランスであるメトルは、彼の決意を強固なものにし、何があろうと目標を達成するという精神力を生み出すものである。

義体[]

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アルファ・ベオウルフの攻撃を受け止めるアイアンウッド

"Heroes and Monsters"で見られるようにアイアンウッドの上半身の約半分と右腕は機械化されており、これらは彼の身体的能力を著しく向上させている。彼はアルファ・ベオウルフの一撃を右腕で平然と受け止めたあと、その巨体を投げ飛ばしている。また、ワッツとの戦いでも片手で彼の身体を掴み、地面に叩きつけている。

"Taking Control"にて彼が右手で叩きつけたジャックの机には大きなひびが入っている。

ワッツとの戦いで左腕に大きな損傷を負ったあと、"Divide"にて彼は左腕をも義肢に置き換えている。

トリビア[]

  • アイアンウッド(Ironwood)のキャラクターはオズの魔法使いのブリキの木こりが元になっている。
  • アイアンウッドという名前は多くの樹木に付けられている。また、北欧神話の世界の一つにも同じ名前のものがある。
  • ジェームズ(James)という名前は"Supplanter"(取って代わる者)という意味がある。
  • アイアンウッドが好きなアイスのフレーバーはチョコレートミントである[5]
  • 脚本家たちは、アイアンウッドが巧妙かつ理に適った形で悪役となっていくようにしたかったと語っている[6]
  • Miles Lunaは、アイアンウッドがもう少し己の弱さを見せることを許容していれば、彼とルビー達との関係は違ったものになっただろうと考えている[7]
  • アイアンウッドがセンブランスを使っているときは目の輝きが消えると言われているが、これは公式には認められていない。

参考[]

  1. Miles Luna on Cameo
  2. RWBY Volume 7 Crew Commentary - Chapter 3
  3. RWBY Volume 7 Crew Commentary - Chapter 13
  4. 2B vs Winter Schnee | DEATH BATTLE Cast #231
  5. AMA with Eddy Rivas
  6. RWBY Volume 7 Crew Commentary - Chapter 11
  7. RWBY Volume 7 Crew Commentary - Chapter 7
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