バーソロミュー・ウーブレック(Dr. Bartholomew Oobleck)はビーコン・アカデミーの教師である。初登場は"Jaunedice, Pt.2"の歴史の授業で、生徒たちに本編から数世代遡った過去、人間とファウナスの間に起こった戦争の講義を行った。
彼は肉体派よりも知性派であると自称するが、魔法瓶から火炎放射器型の武器に変形するアンティクワティーズ・ローストを振るうハンターでもある。
外観[]
ウーブレックは緑髪を持つ長身の男性である。Volume 1-2では茶色の眼だったがVolume 3ではサファイアブルーになり、Volume 4では茶色に戻った。服装は乱れており、襟を立てた白いシャツの裾の一部をダークグリーンのズボンから出している。黄色いネクタイをつけ、茶色と黒色の不一致の靴を履いている。不透明な丸い眼鏡をかけていて外からは眼鏡を通して目を見ることはできない。
"Field Trip"でチームRWBYを率いてヴェイルの南東に行った際は、茶色のロングコートにカーキのサファリシャツにピスヘルメットを被っている。これはウーブレックの遠征服だと思われる。普段と違い、全てきちんと着用している。背中には大きなバックパックを背負っている。
人物[]
ウーブレックの特徴は普段から忙しく高速移動をしている事と、飲み物をいつも飲んでいることである。授業中にも講義をしながら教室中を素早く動き回るだけでなく、とても早口である。動くときは残像を伴いながら動き、足を動かさないで滑っているように見えるほど速い。
このエネルギーは彼がいつもコーヒーのような飲み物を飲んでいるからかもしれない。彼が使うマグカップはオズピンのものに似ている。彼の身だしなみが乱れていることや、デスクに書類やコップが散乱していることから清潔さにはあまり気を配っていないようである。
授業は非常に熱心で厳しく、ジョーン・アークのような不真面目な生徒には罰の課題を出す事もある。ウーブレックは歴史を知れば過去の過ちを繰り返す事を防ぐ事ができると考えている。また、ファウナスに対する差別には強く反対しており、カーディン・ウィンチェスターが差別的な発言をしたり生徒が差別を受けていたことを知ると頭を振っていた。
観察力にも優れており、周囲を細かく観察している。"No Brakes"では3両目までの車両に爆弾が仕掛けられているのを見て、全車両に爆弾が仕掛けられている事と街にグリムを送り込むという敵の目的を推測した。また、自身の武器でツヴァイを打ち出してアトラシアン・パラディン-290を攻撃した。彼は、ルビー・ローズに歴史を学ぶことは人々をグリムによる悲劇から守り、将来の多くの人々の命を救うことになると語った。
ウーブレックはブレイク・ベラドンナ、ヤン・シャオロン、ワイス・シュニーにハンターになる理由を尋ねたが、三人はハッキリとした答えを出せなかった。しかしその夜に彼女達はハンターになりたい真の理由について互いに話し合い、寝たふりをしていたウーブレックはそれを聞いて満足そうな笑みを浮かべていた。
"Search and Destroy"でヤンがウーブレックに対して、状況や廃墟を調べるだけでなぜ戦わないのかを尋ねると、戦うことだけが任務ではないと答えた。彼は自らの知識を増やし、人類の知識を増やすことも重要だと考えていたが、ヤンは納得していないようだった。
"Mountain Glenn"でマウンテン・グレンの地下都市の存在を忘れていた自分に憤慨したが、これはおそらく自分の知識に誇りを持っていることを示している。またこれは、教授(Professor)と呼ばれると博士(Doctor)と訂正している事にも表れている。
ウーブレックはユーモアのセンスが無いというわけではなく、"Family"ではタイヤン・シャオロンやピーター・ポートと共にクロウ・ブランウェンの過去の笑い話で盛り上がっていた。
技能と力量[]
ウーブレックは、能力と経験の豊富なハンターであり、校外実習で学生を護衛し、評価できるだけの能力を持っている。通常の武器も使用できるが、彼は自身の最大の武器は頭脳であり、過去の過ちを学び生徒に教えることはそれを繰り返す事を避ける事ができると信じている。博士号を取得しており、歴史学と考古学の専門知識を持っている。チームRWBYとの任務ではこの知識が十分に発揮された。
武器[]
- メイン記事:アンティクワティーズ・ロースト
ウーブレックの武器は魔法瓶から松明、あるいは火炎放射器型に変形するアンティクワティーズ・ロースト(Antiquity's Roast)である。この武器は"Jaunedice, Pt.2"で魔法瓶として初登場し、"Mountain Glenn"で松明型に変形することが明らかになった。"No Brakes"では持ち前の素早さとこの武器を活かして、パラディンを容易に撃破している。また、彼はルビーやツヴァイとも良いチームワークを見せている。
トリビア[]
- バーソロミュー・ウーブレックはドクター・スースのバーソロミューとウーブレック(Bartholomew and the Oobleck)(邦題:ふしぎなウーベタベタ)に由来する。
- その物語の中で、ウーブレックはライトグリーンの物質でウーブレック博士の髪の色に似ている。
- ウーブレック博士が博士号(Doctorate degree)を持っている事は、ドクター・スースに由来する。
- ウーブレック(Oobleck)は片栗粉と水を1:1で混合した安価な白い非ニュートン流体の名前でもあり、力を加えると固まる性質を持つ液体である。
- バーソロミューという名前は中英語のBartelmeusや後期ラテン語のBartholomaeusから来たもので、いずれもギリシャ語のBartholomaiosに由来する。Bartholomaiosは「Talmaiの子」という意味があり、Talmaiはアラム語の人名で「丘」、「小山」などの意味があるため緑色を連想させるものである。
- 当初ウーブレックは退屈で無気力な教師として構想されていた。
- Gavin FreeとChris Demaraisもこの役のオーディションを受けた。
- ウーブレックのデスクはジョークとしてMonty Oumのデスクの状態と同じようにされているとVolume 1ディレクターコメンタリーで明かされた。
- RWBY Volume 3の"New Challengers..."でのチームSSSNとチームNDGOの対戦をウーブレックが評した"Shocking"を「感電勝利」としたのは吹き替え版声優である烏丸祐一のアドリブである。