ノーラ・ヴァルキリー(Nora Valkyrie)はハンターで、チームJNPRの一員である。元ビーコン・アカデミー生。彼女の武器はグレネードランチャーとハンマーになるマンヒルドである。
外見・衣装[]
ノーラはオレンジの短い髪に白い肌の若い女性で、水色または翡翠色の眼をしている。(Volumeによって色が異なっている)
初期(Volume 1-3)[]
ビーコン・アカデミーに在学していた頃は襟付きの黒い袖なしベストを着ている。ベストの正面腹部は青のラインと赤のアクセントが入っており背中には彼女のエンブレムであるハンマーと稲妻が描かれている。ベストの下には胸の部分がハート型に空いた白いノースリーブのTシャツを着ており、両腕にはTシャツと同じ色の独立したスリーブを身に付けている。手にはピンクの指抜きグローブを付けている。中に白のレイヤーが入ったピンクのミニスカートを履いており、靴は靴底と裏地がピンクの白いショートブーツで、紐もピンク色である。また、胸の下と腰、首周りを保護する金属の防具も身につけている。なお、Volume 1ではスカートの後ろに水色のリボンを付けていたがVolume 2では無くなっている。
制服[]
制服は他のビーコン生と同様、金のトリム付きの栗色のブレザーと赤のチェックのスカートである。彼女はタイツの代わりに黒のクルーソックスを履いている。また、Volume 2では両手にピンクの指抜きグローブを付けている。
パジャマ[]
パジャマは胸に"boop"(2番目のoはノーラのシンボルになっている)と書かれたダークグレーのTシャツにピンクの白の稲妻の描かれたショートパンツを着ている。
ダンス用ドレス[]
ビーコン・ダンスパーティーの時にはピンクのショルダーレスのドレスに薄ピンクのスカートを着ている。ドレスとスカートの境は中央に向かって落ち込む形になっているため上半身はピンクのハート型に見える。
運動着[]
ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの決勝を控えるピュラの特訓の際には運動着を身に付けている。内容は胸にハートの上に白い稲妻が描かれた袖がピンクの白のVネックのTシャツと、横に白いラインが2本入ったピンクの短パンである。また、ピンクの鉢巻とリストバンドをつけていて、上の方にピンクの横線が2本入った白いニーハイソックスと白い紐のピンクの靴を履いている。
ミストラルでの衣装(Volume 4-7)[]
ビーコン陥落後は髪が肩までの長さになりピンクのアイシャドウを入れている他、衣装も一新されている。手袋はそのままで、白のタートルネックシャツはは以前のものに似ているが首から胸にかけての縦線が入っておらず、ハート型の穴には斜めに切れ目が入っている。シャツの上にはネイビーブルーのジャケットを着ている。ジャケットの袖にはピンクのストライプが入っており袖口もピンクで襟の内側は赤い。また、背中には擦れ加工の入った彼女のエンブレムがプリントされている。袖にはベルトがあり腕に締められている。内側に白のチュールが入ったピンクのプリーツスカートを履いており、腰に幅広のピンクのベルトを付けている。靴は膝下丈の白いブーツで、紐はピンクでつま先から靴底、ヒールにかけては黒い。ブーツの上部からはピンクの靴下が見えている。
幼少期[]
"Kuroyuri"での幼少期の描写では、彼女は胸にピンクのハートがデザインされた白いTシャツを着ており、その上に黒いフード付きジャケットを着ている。色褪せたピンクのズボンを履いており、ピンク地に白の縁取りが入った靴には黒い布が巻かれている。髪は肩までの長さで整えられていないが、少し波打っている。
アトラスでの衣装(Volume 7-)[]
アトラスに着いてジェームズ・アイアンウッドに会ったあと、ノーラは髪を以前のように短くカットして衣装も一新している。黒の短いドレスの上に、白とピンクをベースにラペルが水色のノースリーブのコートを着ており、腰には黒いベルトを巻いて左側にポーチを付けている。コートの前面下部にはハート形の切り抜きが2つある。コートの背中には金属で出来た羽の飾りがあり、そこに仕込まれたマグネットでマンヒルドを取り付けられるようになっている。腕には白いスリーブと黒の指抜きグローブを付けており、足には白いタイツと水色の靴下を履いている。靴はつま先からかかとまでに金属の補強が入った黒いブーツである。両腕と太ももには共に金属のバンドを付けており、腕のバンドには彼女のエンブレムが入っている。Volume 7のコンセプトアートによると、彼女はドレスの下に黒い下着を身に付けている。
イメージギャラリー[]
人物[]
天真爛漫が服を着て歩いているような人物。思い付きでしゃべることが多く、他の人の会話に勝手に乱入してくることもしばしばある。それに加えて彼女の態度がころころ変わるため、周りに迷惑がかかったり、会話の要点が失われてしまったり、相手に警戒心を与えてしまう傾向がある。しかし、意外に洞察力があり重要な出来事の時にはシリアスな態度をとることもある。彼女のシリアスな面が特に強調されたのがナックラヴィーとの戦いのシーンで、故郷の村を滅ぼしたナックラヴィーへの復讐で周りが見えていなかったライ・レンを平手打ちし、涙ながらに彼を説得して無謀な行いを止めさせた。
仲間に対しては非常にオープンに接している。口を開けば止まらないタイプのため、四六時中仲間たちと何かを話したり遊んだりしている。一方で他者のパーソナルスペースや、自分の意に沿わない決定に対しても理解を示すことが出来る。これらにより彼女は非常に社交的かつ好感を持たれる人物となっている。チームのリーダーであるジョーン・アークの指導能力には一切の疑いを持っておらず、ピュラ・ニコスやレンの戦闘能力にも全幅の信頼を置いている。また、"Burning the Candle"や"Destiny"でのジョーンとピュラに対する配慮に見られるように、場の空気を読むことにも長けているようである。
戦闘中でも陽気な態度を崩さないが、敵と対峙した時の集中力は高く、忍耐強く、スマートな対応を見せる。自らの加勢が必要無いと判断した場合には後方で待機して相手を観察することもある。そして仲間からの指示があれば躊躇いなくそれに従う。敵を倒す方法を見つける能力に長けており、有利な状況を作ることに長けたジョーンの指示の元でその能力の高さが遺憾なく発揮されている。
ノーラの能天気な性格は、クロユリの壊滅を体験したことの苦痛やストレスを覆い隠すために生まれたものである可能性がある。
課外授業で集めた甘い樹液を飲み干す、パンケーキ用のシロップを飲んでしまう、大のパンケーキ好き、などの要素からノーラはかなりの甘党であると考えられる。
ノーラは他者を思いやる気持ちが極めて強く、アイアンウッドが大儀のためにマントルを犠牲にする選択を取ろうとした時も彼女は断固としてそれに反対していた。これは彼女が貧しい孤児として幼少期を過ごしたことに起因していると考えられる。
技能と力量[]
武器[]
ノーラの使用するマンヒルドはグレネードランチャーと大型のハンマーの2つの形態を取り、ノーラは戦闘においてそれらを上手く使い分けている。相手が離れているときはグレネードランチャーを使って攻撃する。グレネードランチャーの回転式弾倉のような部分が開くことで、そこから六発のグレネードを斉射することができる。そうして発射されたグレネードはハート型になって着弾する。
ハンマー形態ではより多彩な近接攻撃や動きを見せている。ノーラはハンマーから発射されたグレネードの爆発の衝撃を利用して短距離を飛んだり、攻撃の威力を増すことができる。"Players and Pieces"ではこれを利用して崩れた橋の片側からもう片方に移動し、"Breach"では同じ方法でかなりの距離を飛行した。攻撃は非常に強力で、弱ったデス・ストーカーにとどめを刺し、巨大なキング・タイチートゥを一撃で撃破した。
ビーコン陥落のあと、ノーラはマンヒルドを改良しハンマーの頭部に電力を溜められるようにした。これが初めて使用されたのは"The Next Step"のガイスト戦である。
力[]
マンヒルドを軽々と扱っていることから、ヤン・シャオロンと並ぶ強い腕力を持っていると思われる。これは、フードファイトの時にマンヒルドを使わずにワイスを食堂の壁まで吹き飛ばしたことからも推測できる。その後、ヤンを高く打ち上げたときには天井を突き破ったヤンが落ちてくるまでに2分程度もかかっている。後にノーラは自分の体重の5倍の重さのベンチプレスができると言っている。また、小さな建物の上に軽々と飛び乗ったり戦闘中に高速で移動したりすることもあり、脚力も相当なものであると考えられる。
センブランス[]
ノーラのセンブランスであるハイ・ボルテージは、電流を身体にチャージして筋肉に流す事で筋力を強化するものである。この能力は"New Challengers..."で初めて使用され、ノーラン・ポーフィリオの武器による電撃を利用してチャージし、彼を近くの岩に叩きつけ撃破した。直接電気を受ける他に、マンヒルドを避雷針として雷を自分に流すことでもチャージできる。
オニユリでのティリアン・キャロウズとの戦いで見られたように、クレセント・ローズから放たれるライトニング・ダスト弾による電撃も利用できる。
センブランスで電流をチャージすることが出来るとはいえ、ノーラは電撃に対して完全な耐性があるわけではない。実際に、"Downfall"ではライトニング・ダストの力を取り込んだヘイゼル・ライナートの攻撃を受けて苦痛による悲鳴を上げていた。また、"Strings"で見られたように電流を過剰にチャージした場合は深刻なダメージを受けることがある。
トリビア[]
- ノーラのモチーフは北欧神話のトールである。
- ノーラのエンブレムのハンマーと雷はトールの武器であるミョルニル(Mjölnir)がもとになっている。ノーラの武器のマンヒルドは大型のハンマーで、その名前は古ノルド語から取られた。同様に、ノーラのセンブランスが電気を生み出し、利用するものであるということはトールが雷神であることによる。
- モンティはJNPRのメンバーはモチーフとなった人物は全員異性に変装したことが有ると発言している。トールは一度女神フレイヤに変装して巨人の城に侵入した事がある。
- ノーラ(Nora)は恐らく、ギリシャ語の光を意味するエレノーラ(Eleanor)、またはエレオノーラ(Eleonora)を短縮したもの、もしくはラテン語の名誉を意味する"Honor"だと思われる。幾つかのヨーロッパの言語ではNoraをNóraまたはNorahと表記することもある。アラビア語ではNoraは"Noor"または"Nur"(نور)となり、光を意味する。
- ノーラの名前は色から、チャールズ・ダーウィンの孫娘にちなんで名付けられたノラ・バーロウ・コロンバイン(Nora Barlow Columbine)というピンクの花にちなんでいるかもしれない。
- ラストネームは英語で北欧神話の戦死した戦士をヴァルハラへ運ぶ半神ワルキューレを意味するヴァルキリーから来ている。
- ノーラのマンヒルドはメキシコのハンマーに爆薬を括り付けて振り下ろして爆発させるお祭りをもとにしている。
- "RWBY: Volume 2 サウンドトラック"に収録された"Boop"はノーラとそのレンに対する思いを歌ったものであり、歌詞には、"Boop!"などの本編から取られたセリフやマンヒルドの名前が使われている。
- ノーラはエンブレムの他に特徴的なシンボルマークを持っておりマンヒルドや運動着に描かれている。
- ノーラはルビー・ローズ、ジョーン・アーク同様関連グッズが販売されているキャラクターの一人であり、Rooster Teeth storeで"boop"のTシャツが販売されている。
- RTX Australia 2016のRWBY: Grimm EclipseのLive Let's Playで、ルビーの声優のLindsay Jonesはいくつかのノーラのセリフを録ったと言っている。
- RWBY:Grimm Eclipseでは背中にリボンをつけた状態で登場する。
- ノーラのハンターライセンスの番号は63600-22473-91513である。
参考[]
- ↑ RTX Austin 2023 RWBY Panel