- World of Remnantにある同名のエピソードは"Dust"をご覧ください
概要 イメージ・ギャラリー
ダスト(Dust)とは、レムナントにおいてエネルギー源となる天然資源のことである。多種多様な用途に役立つ物質的特性を持っており、乗り物や機械の動力源、劇中では特に多くの人々の武器に用いている。使用時にはきらめくような独特の音がする。
ダストという名称は、元々の人類が塵(ダスト)から生まれたと信じられている原初の状態を言及していることを暗喩している。天然資源として詩的に「自然の怒り("Nature's wrath"[1])」と呼ばれることもあれば、より事務的に「エネルギー推進剤("energy propellant"[2])」と呼ばれることもある。
歴史[]
"Ruby Rose"のオープニングで語られる古代の伝説によると、人類はグリムと呼ばれる闇の生物と負け戦を続けていた。しかし人類は創意工夫を重ね、「ダスト」と名付けたエネルギー源を発見し、グリムと戦うために利用してきた。そしてダストの登場はグリムとの争いの分岐点となった。人類がグリムを追い払って文明を築いた後、ダストはレムナントの日常生活に溶け込んでいったようである。
社会的に広く使われ、普及しているにもかかわらず、人類はまだその起源やダストとの関わりの真意を理解していない[3]。
大戦時、ヴァキュオは世界最大のダストの埋蔵量を誇っていたため、ミストラルとマントルに狙われた。しかし、ヴァキュオが征服される前にヴェイルの王がそれを阻止し、大戦を終わらせた[4]。
大戦終結後、祖国の復興を願ったニコラス・シュニーは、父の死後に得た遺産を使って使用可能なダスト鉱山を探し回り、なんとか1つ発見した。その後に彼が設立したシュニー・ダスト・カンパニーは、当時、信頼性の高い会社として知られていた。しかし彼の健康が損なわれ始めたと、ニコラスの義理の息子であるジャック・シュニーが自身にカンパニーを任せるように説得した。しかしジャックが引き継いだ後のシュニー・ダスト・カンパニーは、ファウナスの労働者の虐待や不審な取引など、物議を醸すような性質に染まり始めた。"Alone Together"においてワイス・シュニーがルビー・ローズやヤン・シャオロンに語った内容によると、ワイスが10歳の誕生日に、ジャックは妻のウィロウ・シュニーに対して、「結婚した理由が家の名のためだけだった("the only reason he married her was for the family name.")」と告げている。
ある時、シュニー・ダスト・カンパニーとミストラル・トレーディング・カンパニーがヴァキュオ王国のダスト資源を枯らせたことがある。そのため首都ヴァキュオ市の人々は、国外の人々を恨むようになった。
大戦後、オズマの転生体はアトラス王国の人々に希望の光を与えるため、創造のレリックを使ってアトラス市を空中に浮上させた。その際、アトラス市はグラビティ・ダストによって持ち上げられたとされた。同時にアトラス王国はハードライト・ダストの主要な供給地となり、そのハードライト・ダストはレムナントで最も希少なダストだと考えられている。
本編開始の数年前、ヴェイル市の元市政担当官で汚職議員のジミー・ヴァニルは、犯罪組織ション・ファミリーによるダストの不法密輸に手を貸す一方、その積み荷の一部を自宅へ持ち帰り、家出して犯罪者となった娘の部屋に置いた。
ション・ファミリーとそのライバルであるミストラルのスパイダーとの抗争がヴェイルにあるヴァニル宅で勃発すると、ジミーの娘は、スパイダーのリーダーであるリル・ミス・マラカイトを騙して自身の寝室でダストを撃たせ、ジミーと妻のカーメル・ヴァニル、そしてション・ファミリーのリーダーであったヘイ・ションを含む双方の構成員を多数殺害しながらヴァニル宅を破壊することに成功した。屋敷の爆発後、リル・ミスと残りのスパイダーの構成員はヴェイルから撤退し、ミストラルに戻って組織の回復に努めた。
ローマン・トーチウィックはヴェイル王国の至る所でダストの積み荷を盗み、ヴェイルのハンターや軍隊が国を守るために必要なダストを十分に確保できない事態を招いた。さらにシュニー・ダスト・カンパニーは経営的な危機に陥り、ヴェイル王国に残っていたダストを値上げせざるを得なくなった。
ビーコン陥落後、ジェームズ・アイアンウッド将軍はダスト禁輸令を発布し、アトラス王国からの出国を公式に認めず、シュニー・ダスト・カンパニーの株は急落した。
"The Lost Fable"において、ダストが誕生したのは、第2世代の人類の時期であると明かされている。人類は、第1世代の人類のように魔法を使うことができなかったため、その力を補うためにダストが使われるようになった。
セイラムはアトラスを侵略するために、移動基地としてモンストラを作り上げた。この巨大なグリムは、背中に埋め込まれた大量のグラビティ・ダストにより空を飛ぶことができた。
ジャック・シュニー逮捕後、シュニー・ダスト・カンパニーの従業員の多くが辞め、ジャックは最終的にアイアンウッド将軍に殺された。シュニー・ダスト・カンパニーは、アトラス王国が崩壊した際に、本社とアトラス王国にあるすべての関連会社も破壊されたため、消滅したものと考えられる。また禁輸措置で備蓄されていたダストもすべて失われたようである。
概要[]
ダストはエネルギー源として、人間やファウナスのオーラで発動することができる。そのためセンブランスの影響を受けることもある。ココ・アデルはハイプでダストの効果を上昇させ、アラストラ・スカイはイクイリブリアムでダストをエネルギーと要素に分解してターゲットに向けることができる。チームSMMKのマートンはセンブランスでダストの効果を無効化することができる。
ダストには、クリスタルとパウダーの2つの状態がある。どちらの状態も非常に爆発しやすい。例えば、トーチウィックがダストショップ強盗に入った際の逃避劇では、ルビー・ローズの足元に投げつけられたクリスタルが射撃されたことで大きな爆発を起こした。さらにパウダー状態は不安定なようで、くしゃみをしただけで空気中に漂うダストが爆発してしまった。
理由は不明だが、レムナントの大気圏外では機能せず、これにより宇宙飛行を実現することが難しくなっている[5]。
ダストには、バリアやシールドに使用されるハードライト・ダストのように、他のダストよりもはるかに希少価値の高い種類がある。キャロライン・コルドヴィンによると、アトラスはハードライト・ダストの生みの親であるらしい。
グリムがダストを発動できるかどうかは不明で、モンストラは背中に大量のグラビティ・ダストが埋め込まれていたため空中を飛ぶことができたが、マツ湖の浮遊島で見られるように、グラビティ・ダストが発動されていなくても浮遊効果は得られている。
ダストの種類[]
RWBY: World of Remnantの"Dust"において、ダストはレッド、ブルー、イエロー、グリーンの4色が基本色であることが示されている。この4種類を組み合わせることで、それぞれ独自の性質を持つ別の種類のダストを作ることができる[3]。
これまでに登場したダストの色:
- レッド
- ダーク・オレンジ
- ブライト・オレンジ
- イエロー
- グリーン
- パール・グリーン
- シアン
- ブルー
- ダーク・ブルー
- ライト・ブルー
- ブラック/パープル - 同種
- ホワイト
ファイア[]
- ファイア・ダスト(Fire Dust)あるいはバーン・ダスト(Burn Dust[6])は赤色(レッド)のダストであり[7]、火球や火柱のように様々な形の火を作り出すことができる。また、ファイア・ダストとウォーター・ダストを組み合わせることで、スチーム・ダストを作り出すことができる[8]。
- 初登場は""Black" Trailer"で、アダム・トーラスがアトラシアン・ナイト-130と戦っているときに、ウィルト・アンド・ブラッシュに炎を纏わせている。本編では、"The Emerald Forest"においてワイスが、誤ってエメラルド・フォレストに生えていた木々を燃やしてしまったときに初めて登場する。
- "Volume 5 Weiss Character Short"でワイスが行ったように、ファイア・ダストでファイア・ウェーブを作り出すことができる。
- 火球の発射にファイア・ダストが使われた例として、"Dread in the Air"でワイスがグリフを使って火球を放った時と、ヘイヴンの戦いでヘイゼル・ライナートが拳から火球を放った時の2つが挙げられる。
- "The Coming Storm"においては、ワイスがファイア・ダストで小さな火を作り、蝋燭に火を灯した。
ウォーター[]
- ウォーター・ダスト(Water Dust)は青色のダストであり[7]、水を作り出すことができる。またウォーター・ダストは、ファイア・ダストと組み合わせることでスチーム・ダストを作り出すことができ、ウインド・ダストと組み合わせることでアイス・ダストを作り出すことができる[8]。
- シリーズ中ではスチーム・ダストを作るためにしか使用されておらず、ウォーター・ダスト単体を戦闘中に使用した場合の効果は明らかになっていない。
ウィンド[]
- ウィンド・ダスト(Wind Dust)あるいはエア・ダスト(Air Dust)は、突風や竜巻など、様々な形の風を巻き起こすことができる。
- 劇中で描かれるウィンド・ダストの色は、設定の変更があるのか異なることがあり、白色あるいは緑色の2パターンがある。The World of RWBY: The Official Companionによるとウィンド・ダストの色が白である[7]。それ対してEddy Rivasによると、ウィンド・ダストの色自体は淡い緑であって[9]、白色なのは発動時のエフェクトであるようだ[10]。
- "New Challengers..."のヴァイタル・フェスティバル・トーナメントでデュー・ゲイルが初めて使用した[11]。彼女は武器に仕込まれたウィンド・ダストを使って竜巻を3つ発生させてセージ・アヤナを取り囲ませ、さらにそれらを合体させて大きな竜巻にするとセージをアリーナの外に放り出した。
- "Never Miss a Beat"ではワイスがフリント・コールのトランペットの音波攻撃を防ぐためにウィンド・ダストで旋風を起こし、"Beginning of the End"ではアンバーが敵を押し退けるためにウィンド・ダストのクリスタルで突風を起こした。
- Volume 8では、トルネード・グレネードにウィンド・ダストが使用されていた。
矛盾点[]
- Volume 3でもデューは、武器の先端部に組み込まれたダスト・クリスタルを使って竜巻を発生させたが、その色は緑色である。しかし同Volumeにおいてワイスとアンバーが、ホワイト・ダストを使って風を起こす場面がある。ワイスがフリントにウィンド・ダストを使った際に、ミルテンアスターの弾倉が回転して、ワイスがホワイト・ダストを選択したことに焦点が当てられている。またアンバーはホワイト・ダストのクリスタルが入った武器の先から突風を起こした。
- ウィンド・ダストを使用して風を起こしたと考えられるフェネック・アルベインの短剣が白い輝きを放つなど、Volume 5でもウィンド・ダストは白色のままである。
- Volume 6のリリース中に、Rooster Teethがダストをテーマに発売したロック・キャンディでは、緑色のキャンディを「ウィンド・ダスト」としている。しかしこのことは、The World of RWBY: The Official Companionのダストのページで、白いダストのクリスタルをウィンド・ダストだと記載していることと矛盾している。
- その後RWBY: The Grimm Campaignでは、再び緑色と記載された。Eddy Rivasはウィンド・ダストを、それまでの白色は誤りであり、淡い緑色が規範であることを明らかにした[9]。
エレクトリシティ[]
- エレクトリシティ・ダスト(Electricity Dust)あるいはライトニング・ダスト(Lightning Dust)は黄色(イエロー)のダストであり[7]、稲妻や電流などの形で電気を発生させることができる。ライトニング・ダストとグラビティ・ダストを組み合わせることで磁気の効果が得られる[13]。
- 初出はイリア・アミトラが彼女の武器であるライトニング・ラッシュを使用した時であり、エレクトリシティ・ダストを利用してその刃に電流を発生させた。
- ヘイヴンの戦いでは、ヘイゼルがライトニング・ダストを使って、自身の拳から稲妻を放ち、肉体に電気を纏って格闘している姿も見られる。
- このダストから発生する電気は、"True Colors"でイリアがコサック・アルベインに使用したように、敵を気絶させることができる。また"Seeing Red"で見られるように、マリーア・カラヴェラの人工視覚器官のような電子機器の機能を阻害することもある。
- RWBY: The Grimm Campaignでは、手練れのハンターでも収監できるように、クチナシ刑務所の鉄格子にライトニング・ダストを使用している。
- ライトニング・ダストは、シンダー・フォールがグラス・ユニコーンで働いていたときにつけさせられていた首輪などにも使用できる。
ロック[]
- ロック・ダスト(Rock Dust)あるいはアース・ダスト(Earth Dust)はダーク・オレンジの色をしており[7]、岩石を作るのに使用されている。
- ロック・ダストは"No Brakes"で初めて使用され、その際ブレイク・ベラドンナがシャドウと組み合わせて自身のコピーを石を作り出した。
- 武器で使用すると、大きな岩を弾丸として発射することができる。レオナルド・ライオンハートが初めて利用し、ヘイヴンの戦いにおいて彼はストールワートで燃え盛る岩を作り出して、発射した。コルドヴィンが乗るコロッサスも同様の方法を用いており、大砲から発射された岩の一部が大地に衝突すると、突起だらけの岩塊を作り出した。
- また"The Lady in the Shoe"ではワイスが石の壁を作り出してコロッサスからの氷の砲撃を防ぐなど、ロック・ダストには防御的な使用方法もある。
矛盾点[]
- ブレイクは"No Brakes"で、ワイスは"The Lady in the Shoe"で、ダーク・オレンジのダストを持っていなかったにもかかわらず、ダストを使って石を作っている。ワイスのミルテンアスターには常に赤、青、黄、白、紫、シアンのダストが含まれているが、"A Minor Hiccup"では一時的に緑色のダストが含まれており、次のエピソードでは元に戻っている。"No Brakes"でワイスがブレイクに渡したダストの弾倉は、ミルテンアスターと同じ色のダストが含まれているため、ロック・ダストを所持していたとは考えにくい。
- "The Lady in the Shoe"では、コロッサスの大砲がオレンジ色ではなく白色に光っている。他のダストを使用した際にそれぞれ異なる光を放っており、エレクトリシティ・ダストでは黄色に、アイス・ダストは青色に輝いた。
- またライオンハートは燃え盛る岩を作るために白色のダストを使っている。その証拠として、使用する前まで赤色だったストールワート中央部の球体が白色に輝いている。
プラント[]
- プラント・ダスト(Plant Dust)は緑色(グリーン)のダストである[7]。The World of RWBY: The Official Companionで初めて存在が明らかにされたが、劇中での使用は確認されていない。唯一、"Downfall"においてレイヴン・ブランウェンの振ったオーメンが緑色に輝く場面が存在するが、その効果およびそれがプラント・ダストによるものか否かの確認はできていない。
- RWBY: The Grimm Campaignの"A Rebellious Reunion"で、アラストラ・スカイがウェイブの使用したトラックを攻撃した際に、植物のツルをそのトラックに巻きつかせたのはプラント・ダストによるものであり、おそらく最初の使用である。
- プラント・ダストは農業用にも使われているらしく、アトラス市が農作物を育てるような場所で使用されているようだ。
グラビティ[]
- グラビティ・ダスト(Gravity Dust)は黒色(ブラック)[7]、時に紫色(パープル)のダストであり、重力を操作するために使用され、多くの場合、物体を引っ張ったり、押し出したりする重力場を作り出すために利用される。現実には重力は物体を引っ張ることしかできないにもかかわらず、グラビティ・ダストはその制約を受けないようである。
- グラビティ・ダストは公共交通機関の車両を浮遊させるために使用されている。また一部のハンターは、より強大な攻撃力を求めてグラビティ・ダストを武器に組み込んだり、投擲した武器を呼び戻したりするために使用している。
- グラビティ・ダストとライトニング・ダストを混ぜると、磁気の効果が得られる[13]。
自然発生[]
- 闇の大地のいたる所にグラビティ・ダストが散見されるが、自然界に存在するものとは異なり、周囲の重力に影響を与えていない。
武器[]
- グラビティ・ダストが攻撃手段として初めて使用されたのは、"Red" Trailerでルビーがグラビティ・ダストの弾丸を使用した時である。また本編で最初に使用されたのは、"Volume 5 Weiss Character Short"でワイスがセンブランスと併用して黒いグリフを作り出した時のようで、その際にミルテンアスターのダスト・チャンバーが回転していることがわかる[14]。
- ロイ・スタリオンの武器は、投げた後に戻ってくるようにグラビティ・ダストが使われている。
- 後にマリーア・カラヴェラが、ライフ・アンド・デスと共に使用するシーンが見られる。片手で扱える小鎌をふたつとも持っている時に、オーラを使うか、どちらかの小鎌のボタンを押すと、片方の小鎌にもう片方の鎌を磁石のように引き寄せることができる。
乗り物[]
- アーガス特別急行の軌道にはグラビティ・ダストが敷かれている。列車が線路上を浮遊することで、より速く、より効率的に移動することができるようである。"Cordially Invited"において、アーガス特別急行の車両が浮上している様子が見られる。
- 浮遊都市であるアトラス市は、その特性からグラビティ・ダストを動力源として浮遊しているというのが公の見解であった。しかし実際は、創造のレリックの力によって浮上していた。
トリビア[]
- RWBY: The Grimm Campaignにおけるゲームのキャラクター・シートでは、グラビティ・ダストがメタル・ダスト(Metal Dust)と誤って表記されている[15]。
アイス[]
- アイス・ダスト(Ice Dust)は水色(ライト・ブルー)のダストであり[7]、氷塊や薄い氷の薄膜、傾斜したスロープや水に浮く大きな構造物など、あらゆる形状を氷で作ることができる。このダストは、ウォーター・ダストとウィンド・ダストを組み合わせることで作り出せる[8]。
- アイス・ダストは、シリーズを通して、様々な方法で敵を罠に嵌めたり、突き刺したりすることができるため、幾度となく使用されている。
- "White" Trailerでワイスが、アーマー・ガイガスの足を引っかける使用したのが初出である。本編でも"Players and Pieces"においてワイスが初めて使用し、デス・ストーカーの尻尾を氷の壁に縫い付け閉じ込めてルビーを救出した。
- "Painting the Town..."でワイスは、アトラシアン・パラディン-290の足を滑らせて高架の高速道路から落とすために、アイス・ダストを用いて路面に薄い氷の膜を張った。また"Breach"では、アーマー・ガイガスの剣に似た氷の剣を作り出し、さらにグリフを使って何体ものグリムを一度に薙ぎ払った。
- "No Brakes"でブレイクは、アイス・ダストと自らのセンブランスとを組み合わせて、自身の彫像を氷で作り出している。
- "Dread in the Air"でワイスは、ランサーの群れに氷のレーザーを放つ。このアイス・レーザーはハードライト・ダストのそれよりもやや濃い青色をしており、また雪の結晶のような演出効果が見られる。さらにハードライト・レーザーのように空中で軌道が曲がることはなく、ほぼ直進するようである。
- "The Lady in the Shoe"でワイスは、海面に大小合わせていくつもの氷の足場を作り出し、さらに海を氷らせてコロッサスの脚を一時的に拘束した。
矛盾点[]
- "The Shining Beacon"においてルビーが、赤色と濃い青色、黄色のダスト・パウダーのせいででくしゃみをすると、火と氷、雷が発生する。この場面ではライト・ブルーであるはずのアイス・ダストがダーク・ブルーで描かれている。
スチーム[]
- スチーム・ダスト(Steam Dust)は水蒸気の霧を作り出せ、ファイア・ダストとウォーター・ダストを組み合わせることによって作り出すことができる[8]。
- 初出は"Lessons Learned"であり、ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントでのココとヤツハシ・ダイチとの対戦において、マーキュリー・ブラックが二人の隙を作って攻撃するために水蒸気の煙幕を張った。その後の"Fall"におけるヤンとの対戦でも、ブラックは同様の手口を用いた。
ハードライト[]
- ハードライト・ダスト(Hard-Light Dust)はシアン色のダストであり、青白い光エネルギーでできた固体の物質を形成するために使用される。RWBY: Amity Arenaでは、最も希少な種類のダストだと言われている[16]。"The Lady in the Shoe"においてコルドヴィンが「ハードライト・ダストを考案したのはアトラスだ("Atlas was the father of Hard-Light Dust")」と述べていることから、このダストを利用した技術を創造して使用するのは主にアトラスであると考えられる。
- ハードライト・ダストの使用方法の一例としてレーザー状の遠距離攻撃がある。初出は"Players and Pieces"でワイスが使用する時であり、同様の使い方は"White" Trailerでも見られる。アイス・ダストのそれと区別しにくいが、ハードライト・ダストの方が色が白く、またその軌道を曲げることができるようである。
- 他の使用方法としては、人物や科学技術によるシールドの作成がある。"No Brakes"でワイスがホワイト・ファングの副官と戦った際に個人用のシールドとして初めて使用している[17]。科学技術的な使用方法は、Volume 3におけるアミティ・コロシアムのアリーナで最初に見られる[18]。またアーガスやアトラス市の防衛のためにも使用されており、その主な用途は防壁となるシールドの技術である。
- RWBY: The Grimm Campaignでは、ディスプレイ・ケースを作り出すためにハードライト・ダストが使われている。
- ヴェルヴェット・スカーラティーナの武器アネドシーラは、彼女が撮影して武器の形状にハードライト・ダストを投影したものである[16]。アトラスのダスト禁輸の影響でハードライト・ダストの入手が困難になっており、ヴェルヴェットはアネドシーラの使用を控えている。
- アーサー・ワッツは自身の指輪にハードライト・ダストを使用し、そこから小さなバリアを作り出してシールドとして機能させた。
ブライト・オレンジ[]
- ダストの色や効果を考慮すると、ロック・ダストとファイア・ダストを組み合わせたり、ロック・ダストを魔法で加熱したりした結果、ブライト・オレンジ・ダストが溶解した鉱石を作ったりや熱源になったりする可能性がのある。
燃焼[]
- このことはThe World of RWBY: The Official Companionでしか明らかにされていない。
ダストの利用[]
いくつかの代替技術も存在するものの、ダストは飛行船からアンドロイドにいたるまで、レムナントの科学技術の大半の動力源となっている[8]。
ダストは武器や機械の補助がなくても使うことができ、たとえばライトニング・ダストにように、ダストの状態のままで放つことができる。
ダストを動力とした技術は、ダスト作動時に輝くことが知られている[24]。
レムナントの人々は、ダストを推進剤として用いることで宇宙飛行と宇宙空間を利用した通信技術の実現に挑戦しているが、レムナントの大気圏外でダストが作動しないという特性のため、実現に至っていない。
ワイスがアトラシアン・パラディン-290を両断した時に複数の断線したコードが内部に見える。このことは、アトラシアン・パラディン-290が電気を動力源としていることを示している。あるいはダストを動力源とする機械にも別途電気回路が必要である可能性や、単にライトニング・ダストが電池や発電機のように電気を発生させて通常の電気回路を機能させていている可能性も考えられる。
戦闘[]
ダストの発見は人類最初のグリム打倒に貢献し、ダストは現在でも広く戦闘で使い続けられている。ダストは様々な方法で利用できるが、クリスタルやパウダーを単体で使用する場合、その能力を十全に引き出すためにはオーラと知性が必要になる。つまり人やファウナス、またはペニー・ポレンディーナのような特殊な人工的存在にしか戦闘で効率的にダスト単体を使うことができない。さらにダスト単体を効果的に使用するためには、制御を失わないための一定の訓練が必要となる[25]。
ダストの使用方法はいくつかあり、ダストを衣服に縫い込む、ダストを自身の体に融合させる、ダストを練り込んだ刀身を造る、ダストのクリスタルやパウダーを武器に組み込む、などがある。
服への縫い込み[]
ダストの縫い込まれた服は"Ruby Rose"で初めて登場し、シンダーが戦闘服として着ている。また"Dance Dance Infiltration"では、シンダーが潜入用として別の服を着ている。どちらの服もオレンジ色のダストを利用している。この2つの例はVolume 3以前のものであり、結果としてMonty Oumが乙女たちをストーリーに加える前のものである[3]。
"Field Trip"でルビーが潜入者について「攻撃のときに服が光ってました("clothing lit up whenever she attacked")」とオズピンたちに告げたことから、グリンダ・グッドウィッチは潜入者の正体を"Ruby Rose"で戦った人物ではないかと推測したが、アイアンウッドはダストを衣服に縫い込む手法を「昔からある手法("an age-old technique")」であると言い、そして服にダストを縫い込んで武器として使用していたという事実だけではその人物を特定することはできないとしている。
シンダーは服に縫いこまれたダストを使用して、彼女の武器であるガラスや黒曜石製のミッドナイトや弓矢を作り出していたようである。
体への融合[]
異端ではあるが、ダストの有効な使い方として肉体に融合させる方法がある。この使い方は"Vault of the Spring Maiden"で最初に披露されており、その際ヘイゼルは、ライトニング・ダストのクリスタルの状態のまま自身の腕にいくつも突き刺すことで、素のダストを自身の肉体に融合させている。結果として彼の筋肉は急激に肥大化し、それに比例して打撃も強化された。また溢れるほどの電気が彼の全身から放たれた。
見たところでは、普通の人が一度に融合して利用できる素のダストの量には限りがあるようである。典型的な例であるヘイゼルでさえ、ナミング・エージェントによって痛覚を鈍くしてようやくある程度の量を使用できるようである。
ダストを練り込んだ刀身[]
ダストを練り込まれた刀剣はアダムが"Black" Trailerで、レイヴンが"Downfall"でそれぞれ初めて披露したが、それらは異なった方式である。アダムの武器であるウィルト・アンド・ブラッシュの赤色の刀身はファイア・ダストが練り込まれたものに固定されており、"Black" TrailerとVolume 3 Oponingにおいてアダムの斬撃から炎が噴き出している。一方、レイヴンの武器であるオーメンは鞘の中に刀身が複数存在し、それらの刀身はそれぞれ異なるダストが練り込まれたものとなっていて戦況に応じて使い分けているようである。レイヴンがヘイヴン・アカデミーの地下でシンダーと戦った際には、アイス・ダストの練り込まれた青色の刀身による斬撃の余波で床が凍りついた。
ダスト・クリスタル[]
武器へのダスト・クリスタルの装着は、Volume 3のおいてリース・クロリス、デュー、アンバーらによってそれぞれ披露されている。ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの際に、リースはホバーボードにオレンジ色のダスト・クリスタルを組み込み、熱を発生させる機能を持たせた。デューは槍の先端にカットされたウィンド・ダストのクリスタルを嵌め込み、竜巻を巻き起こしていた。アンバーは、棍の両端にあるねじれた部分にカットされていないダスト・クリスタルを嵌め込んでいる。
パウダー・ダスト[]
パウダー状のダストを武器に使用したのを最初に披露したのはワイスであり、彼女の武器ミルテンアスターの回転式弾倉にパウダー・ダストの小瓶を装填している。ミルテンアスターの刀身の根本にダスト排出口があり、トリガーを引くことでパウダー・ダストが刃の上に放出される。ワイスはこのダストを様々な方法で活性化させることができる。ひとつ目は刃を振ることでダストをかき乱し、刃の振りに合わせてダストを活性化させる方法である。ふたつ目はグリフを使ってダストを活性化させ、効果を発揮させる方法である。みっつ目は彼女のオーラを利用してダストを活性化し、効果の発現を制御する方法である。例えば"The Coming Storm"では、ミルテンアスターの先端から小さな炎を放ち、複数の燭台の蝋燭に火を灯した。
ダスト・バレット[]
ダスト・バレットは単に引金を引くだけで使用可能であるため非常に使いやすい。ルビーの扱うクレセント・ローズも様々なダスト・バレットが使用できる武器であると述べられている[26]。"Best Day Ever"においてトーチウィックが、盗んだ商品の中にダスト・バレットが含まれていることを口にしている。ダスト・バレットはあらゆる状況に対応できるよう、いくつもの異なる大きさと弾薬筒があることが言及されている。
バレットではなくダストのまま使用する顕著な例として、ワイスの多機能ダスト細剣(multi-action Dust rapier[27][28])、ミルテンアスターがあり、その回転式の弾倉には様々な色のパウダー・ダストの入った小瓶を備えている。彼女はミルテンアスターの刀身の根本にある排出口[29]からダストを流して、切っ先から炎を放つなど、攻撃を強化することができる[30]。またグリフを使用することでダストの流れや状態を操作することもできき、アイス・ダストから生まれる氷の形状を操作するなど、様々な場面でその能力を見ることができる[31][32][33][34]。
ダスト・バレットの弾倉には入っているダストの種類を表すエンブレムがついており、例えばファイア・ダストの弾倉には炎のエンブレムが描かれている。
ダストとセンブランス[]
"No Brakes"においてブレイクは斬新なダストの使い方を披露しており、彼女の武器であるガムボール・シュラウドの弾倉にいくつものパウダー・ダストの小瓶を装填して、彼女のセンブランスと組み合わせてダストを使用している。通常の彼女のセンブランスでは、彼女の分身は残像のようにすぐに消えてしまうだけだが、ダストを使用することでただの分身を石像や氷の彫刻、爆発する炎の幻影など、ダストの特性を持たせることができる。
公共物[]
アミティ・コロシアム・アリーナ[]
ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの大会では、アリーナ中にダストが散りばめられており、選手が使用することができた。チームRWBYとチームABRNの試合では、ルビーがアイス・ダストを爆発させて、相手取っていたナディール・シコを動けなくしている。また、リースがアリーナにあったオレンジ色のダストを拾って、彼女の武器と組み合わせて使用している。
アミティ・コロシアムのアリーナは、ダストを使用して人工的に生物群系が作り出されている。このダストによる環境制御の仕組みは、ワッツによって作られたものである[35]。
乗り物[]
乗り物はダストを使用して走る。ミストラル・トレインにはハードライト・ダストと思われるシアン色の光るパイプがある。またヤンの自動二輪車バンブルビーは燃焼ダストで走ると言われている[23]。
列車や路面電車などの乗り物は、さまざまな方法でダストを利用している。
- "kuroyuri"では、列車の配管が稼働中はシアン色に光り、電源を切れると鈍い灰色になる。
- アーガス特別急行の軌道にはグラビティ・ダストが敷かれている。
- "The Grimm Reaper"でチームRWBYとチームJNRの乗る路面電車の車両下部には紫色に光っている水平な線があり[36]、グラビティ・ダストによる浮遊が示唆されている。
- アートディレクターのPatrick Rodriguezは、乗り物のためにダストを燃料とする機能的なエンジンをデザインしたが、使用されることはなかった[37]。
燃料スタンドであるジャスト・ライトはアニマのどこかにあり、車両に燃料を供給するサービスを提供している。
日常[]
レムナントにおいて、一次的かつ利便性の高い動力源であるダストは、日常生活のあらゆる場面で、あらゆる立場や風紀を超えて使用されている。
レムナントの歴史の初期から、マントルではダストを利用するシステムを備えた家が存在している。"Known by its Song"においてルビーがコンロ使った際にダスト特有の効果音が鳴ったように、ミストラルの家のコンロの加熱にはダストが利用されていた。また"Alone in the Woods"では、廃墟となったブランズウィック・ファームでマリーアがコードレス・ランプを点けられたように、建物が電力網と接続していなくてもエネルギーは供給されているようである。
"The Grimm Reaper"に登場する建設作業員は、レンガを運ぶために浮遊する台車を使っているのが見られる。
一般的に使われているスクロールからコンピュータにいたるまで、そのディスプレイのほとんどがホログラフィックで画面を空中に投影できるため、おそらくハードライト・ダストが使われていると考えられる。
生産と流通[]
シュニー・ダスト・カンパニーはこの世界で最も多くのダストを生産している企業の1つである。ダストはシュニー・ダスト・カンパニーの鉱山などで採掘され、精製されたあとは鉄道[38]や海路[39]で卸売業者のもとへ輸送される。最終的に、ダストはフロム・ダスト・ティル・ドーンのようなダストショップで一般の人々に売られる。クチナシのダストショップのように、用心棒やボディガードを雇って、ダストが泥棒に盗まれるのを防いでいるところもある。
ダスト・クリスタルは梱包せずに、裸のままガラスケースに入れて置いておいても安全なようである。その一方でパウダー・ダストは、店舗壁面にあるダストが充填された管から、携帯可能な円筒状の容器に直接入れて保管されている。店の棚にはダストと同じ色の印が描かれた箱や袋やダストと同じ色の物質の入ったガラス製の保存容器が並んでいるが、中身がダストであるかは不明である。
現実世界の天然資源と同じようにダストも地中から採掘されるため、限られた資源であると言われてきた。RWBY: World of Remnantの"Schnee Dust Company"では、クリスタルからバレットへの製造プロセスが描かれており、その工程にはコストがかかっていることが示唆されている。
フリント・コールによれば、彼の父親が経営していたダストショップがシュニー・ダスト・カンパニーによって潰されている。このことから、シュニー・ダスト・カンパニーは自社が大きくなるために、小さなダストビジネスすら独占してきたことがわかる。
本編開始前、ダストの密輸は不法とされており、ショーン・ファミリーのような特定の犯罪組織が、ヴェイル市政担当官で汚職議員のジミー・ヴァニルの助けを借りて、ダストをヴェイルに密輸することに成功していた。しかしジミーは密かにダストの一部を盗み出して自宅に保管していた。
Volume 3で起きたビーコン陥落の後、アイアンウッドはダスト禁輸令を発布した。そのためレムナント全域でダストを入手することが難しくなり、Volume 8でアトラス王国が滅亡するまで。アトラスからダストを密輸する者もいた。その後、シュニー・ダスト・カンパニーのCEOであるジャックは"Worthy"でアイアンウッドに殺害され、"The Final Word"でアトラス王国が滅亡すると、本社および全事業所も破壊された。
ミストラル・トレーディング・カンパニーはミストラル王国にあるダスト製造会社である。シュニー・ダスト・カンパニーと同様、王国外に多くのダスト処理工場を持ち、そのうちの1つは放棄されてクラウンによって使用されている。シュニー・ダスト・カンパニーとミストラル・トレーディング・カンパニーは、世界最大のダスト埋蔵量を誇るヴァキュオ王国のダスト資源を枯渇させたことがある。
いまのところ、ダストのリエン価格は明らかにされてはいない。
トリビア[]
- Monty OumはダストをファイナルファンタジーVIIのマテリアに例えている[40]。
- ダストはほとんどの武器に使用されているが、ダストを嫌うギリアン・アストゥリアスの弓[42]のように、すべての武器にダストが使用されているわけではない。
参考文献・脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 "Ruby Rose"
- ↑ "The Shining Beacon"
- ↑ 3.0 3.1 3.2 World of Remnant: "Dust"
- ↑ World of Remnant: "The Great War"
- ↑ World of Remnant: "Cross Continental Transmit System"
- ↑ Volume 1 Directors Commentary 'Burn Dust crystals'
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 The World of RWBY: The Official Companion (Dust Page)
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 Rooster Teeth Extra Life 2015 Livestream
- ↑ 9.0 9.1 Eddy Rivas on Twitter
- ↑ Eddy Rivas on Twitter.
- ↑ The World of RWBY: The Official Companion, page 103
- ↑ Kristina Nguyen's Twitter
- ↑ 13.0 13.1 RWBY: Fairy Tales of Remnant
- ↑ "Volume 5 Weiss Character Short"
- ↑ Eddy Rivas' Twitter
- ↑ 16.0 16.1 RWBY: Amity Arena Velvet Scarlatina card bio
- ↑ "No Brakes" screenshot
- ↑ "Round One" screenshot
- ↑ "Kuroyuri" screenshot
- ↑ "Witch" Screenshot (image1, image2)
- ↑ "Dance Dance Infiltration" (Image 1, Image 2)
- ↑ "Round One" Image
- ↑ 23.0 23.1 The World of RWBY: The Official Companion (Yang Xiao Long page)
- ↑ RTX 2013 Panel: RWBY
- ↑ World of Remnant: Dust
- ↑ Volume 1 Directors Commentary "Forever Fall"
- ↑ The World of RWBY: The Official Companion (Myrtenaster page)
- ↑ Monty Oum's Twitter
- ↑ Image of Myrtenaster's mechanics
- ↑ "The Emerald Forest"
- ↑ "Players and Pieces"
- ↑ "Painting the Town..."
- ↑ "No Brakes"
- ↑ "Breach"
- ↑ RWBY: Amity Arena Watts bio
- ↑ "The Grimm Reaper" screenshot
- ↑ Exploring Cut Concepts | RWBY Rewind: Vol 6, Ch 2
- ↑ "Black" Trailer
- ↑ "Black and White"
- ↑ AfterBuzz TV Volume 2 Episodes 1 & 2
- ↑ AfterBuzz TV Volume 2 Episodes 1 & 2
- ↑ RWBY: Before the Dawn