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セイラム(Salem)RWBYシリーズの最大の敵役。Volume 3の最終話"End of the Beginning"で初登場した。

魔法の力を持つ数少ない者の一人で、グリムを統べる者でもある。あらゆる知識に精通し、狡猾で人の心を操る術に長けている。

セイラムはVolume 1の第一話"Ruby Rose"のエピローグ部分やRWBY: World of RemnantのVolume 2のナレーションをしており、その際は「Mysterious Narrator(謎の語り手)」とクレジットされていた。

外見・衣装[]

過去[]

Salem-Flashback

太古の昔、セイラムは色白の肌にプラチナブロンド、青い目を持つ女性だった。ロングヘアの一部を団子状にまとめ、残りは下に垂らしている。また、前髪の一部は顔の左側に流している。

服はツーピースのドレスで、トップスはプリーツの入った白い布地を斜めに重ね合わせたもので、袖無しかつ背中が開いた形になっている。その下には、菱形のアクアマリンのような宝石があしらわれた、襟の立った青いホルタートップを着ている。ボトムスは足の先まで覆う、やや紫がかった白のロングスカートであり、腰には紫色の帯を巻いている。また、スカートには白い菱形の模様と波型の模様がデザインされている。アクセサリーとして、グレーのリングが付いたイヤリング、鈍い茶色の籠手、帯の上に巻かれた茶色のストラップを付けており、ストラップには大きな宝石があしらわれている。長い爪は薄紫色に塗られている。靴は足首に巻くストラップが付いた、白いハイヒール・パンプスである。

オリジナル(Volume 3~6)[]

Salem-V6

肌の色は死人のように青白くなり、目の強膜は漆黒に染まっている。また、真っ赤な虹彩は興奮したときに強く光っている。髪の色は真っ白に変化しており、後に髪型も変えている。後頭部にまとめた髪は顔より大きなサイズになり、黒いバンドでまとめた髪の束を頭の両側面にそれぞれ3本ずつ飛び出たせたスタイルになっている。長い年月が過ぎる中で、顔と腕には紫色の脈が浮き出るようになった。また、額には黒い菱形の模様が見られる。

服は袖が短く、裾が地面に接するほど長い黒のローブで、立った襟からは暗赤色の裏地が見えている。また、胸元は目を縦にしたような形状で開けられている。ローブの上には外側が黒く、内側がワインレッド色のショールを羽織っている。ショールには縦になった目が3つ繋がったような模様と、そこから伸びる菱形の模様がデザインされている。また、ショールの先端両側からは黒い宝石が垂れ下がっている。爪は漆黒に塗られ、右手には甲虫のような形の指輪をしている。

幻影[]

"Gravity"にてセイラムがシアーを通じて現れた際は、体の大部分が黒と紫の煙に覆われており胸は赤く光っていた。また、彼女は他者を見下ろすように宙に浮いた状態であった。煙に紛れながらも僅かに見られる特徴から判断すると、彼女はこの時すでに新しい衣装を着ていることが分かる。

現在(Volume 7~)[]

V7 13 00213

アトラスに現れたとき、セイラムは新しい衣装を纏っている。黒いローブという点では以前と同じだが、新しいものは肩を出したスタイルになっており、長袖の先は中指に通して留めている。ローブの襟から胸元には赤い縁取りがあり、同じ色の赤のラインがローブの下部まで走るデザインになっている。両腕の上腕部には骨で出来たような防具を付けている。鎖骨の辺りには赤い宝石が付いた、剣のような形のグレーのブローチを付けている。ローブの上には、以前のショールに似たマントを羽織っている。

イメージギャラリー[]

人物[]

セイラムは狡猾な性格で、慎重かつ冷徹に敵を追い詰める策を好んでいる。非常に知的であり、敵である人類の創造性と機知、そして希望を力に変える性質を正当に評価している。また、自身の能力を過信することなく、目的の達成のためには部下やグリムを上手く使わねばならないことを理解している。その一方で自信家の一面もあり、オズピンの勢力が自身にとって脅威になるとは考えていない。

セイラムは残酷かつサディスティックであり、オズピンが敗れ去る姿を見ることを楽しみにしているようである。また、アトラスに攻め込んだ際には、王国が滅びていく様をオスカー・パインに目の当たりにさせようとしていた。

対照的に、セイラムは部下を公平に扱っており、部下の働きや忠誠心を正当に評価している。また、部下同士の不必要な諍いを咎める言動も見られる。部下の態度についてはある程度の範囲で許容しており、ティリアン・キャロウズの狂気じみた言動やアーサー・ワッツの嫌味で横柄な態度についても特に問題視していない。"So That's How It Is"では、知識のレリックの奪取失敗の責任がシンダー・フォールにあることを明確にし、責任を一人で負おうとしたヘイゼル・ライナートを厳しく糾弾している。この事は、セイラムが公正さを重視していることをよく表している。

セイラムは人を従わせる術に精通しており、その対象が何によって動かされるかをよく理解している。例としてワッツの自尊心を助長させ、シンダーには力を与えることを約束し、レオナルド・ライオンハートについてはその恐怖心を利用している[3][4]。セイラムは自身の目的達成の助けになるのであれば、誰であっても利用しようとするが、用済みとなればすぐさま切り捨てる。ヘイヴン・アカデミーでの戦いのあと、ライオンハートを容赦なく殺したのがいい例である。

セイラムは常に冷静というわけではなく、時には感情的になることもある。最初にそれが示されたのは、シンダーがオズピンを本当に殺したのかどうか問い質したときに机を叩きつけたときである。この事は、セイラムの傲慢で要求の多い一面を示している。彼女が最も強く感情を爆発させたのは"So That's How It Is"で、知識のレリックを手にしたのが転生したオズピンであることを知ったあと、彼女は怒りの叫びをあげ部屋中の窓を全て破壊している。また、オスカーがオズマの口調を真似してセイラムを欺こうとしたときには、彼女は怒りの形相で彼の顔を鷲掴みにしている。

何千年もの間生き続けてきたことで、セイラムは死ぬことを強く望むようになった。彼女は自身の不死の力を消し去る方法を求め続け、グリムの液体に満たされた沼に飛び込むことまでしたが望みは叶えられず、代わりにグリムを操る力を持つようになった。自身の運命に絶望した彼女はレムナントのことも呪うようになり、「荒廃した世界」であると考えるようになった。彼女の現在の目的は、人類を分断した上でレリックを集めて兄弟神を呼び戻し、レムナントもろとも滅びることである。

太古の昔、セイラムは心優しい女性だったようだが、他者を思い通りに動かそうとする考え方はこの頃からある程度持っていたようである。彼女は愛するオズマが死んだあと、兄弟神に彼を復活させてもらうために策を弄し、それが失敗したあとは各国の人々を言葉巧みに自身の勢力に引き入れている。

転生したオズマと再会したあとセイラムは心の底から喜び、その後生まれた娘達に対しても愛情を持って接していたようである。しかしながら、オズマと娘達が彼女のもとを離れようとしたときには怒りの衝動を抑えきれず、娘達を巻き込んでオズマと戦い、その末に彼を殺している。"Fault"では、彼女は煙で娘達のシルエットを作っているため、彼女達に対する特別な思いはいまだ残っているようである。

技能と力量[]

セイラムは魔法を扱うことができ、グリムを意のままに操る能力も持っている。彼女の力に匹敵するのは全盛期のオズマのみであり、レムナントに生きる者にとって間違いなく最大の脅威である。

不死の力を持っていることにより、セイラムは防御行動を取る必要がなく、攻撃に専念することができる。また、彼女は痛みを感じるような様子もほとんど無く、常人なら致命傷となるような攻撃を受けたときも平然と行動している。

数千年生き続けたことによって、セイラムはオーラダスト、そして人の性質、社会、歴史について膨大な知識を保有している。

魔法[]

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魔法の力を使うセイラム

古代の初期人類であるセイラムは魔法を操ることができる。

戦いにおいては彼女は主にエネルギーを発して攻撃を行っている。彼女は周囲に電撃を生じさせつつ、手から巨大なエネルギー波を発射することができる。"Fault"では、口を割ろうとしないオスカーに対して、彼女はビームを発射して痛めつけている。"Witch"でのヘイゼルとの戦いでは、大きな竜巻を発生させて移動に活用したり、無数のビームを発して攻撃を行っている。

また、セイラムは念力のような魔法も使うことができ、ネヴァーモアを圧し潰したり、怒りに身を任せて部屋中の窓を破壊したりしている。その他に、彼女は浮遊する能力や、大きなテーブルを一瞬で引っくり返すような力、そして水晶玉を通して遠方の様子を見る能力を持っている。

セイラムは煙を操る術も何度か見せている。"Fault"では煙で娘達のイメージを作り出し、"The Final Word"では、復活したあと煙の姿で素早く移動しアトラスのレリック封印の間まで辿り着いている。

不死の身体[]

神から受けた呪いにより、彼女はいかなる手段によっても殺すことのできない不死の身体を手に入れている。闇の神が全人類を消滅させたときも、彼女だけは無傷で生き残っており、オズマとの戦いでも彼女は灰になった状態から瞬時に元通りになっている。彼女が復活するのに必要な時間には幅があるが、最長でも数時間のようである。

身体に受けた損傷を回復している間も、セイラムの行動は特に制限されないようである。"Witch"ではヤン・シャオロンの攻撃で胸部が吹き飛んだ状態のまま、ヤンを捕らえている。また、ヘイゼルの攻撃で頭部を破壊されたあとも、それを回復しつつシャドウ・ハンドでヘイゼルを拘束している。

グリムの力[]

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グリムの軍勢を作り出すセイラム

兄弟神が人類を消し去りレムナントを去ったあと、セイラムは闇の大地にあるグリムの澱みに飛び込んだ。これによって彼女の身体は変質し、「純粋な破壊を望む存在」となった。レイヴン・ブランウェン曰く、セイラムはグリムの主であり、グリム達を意のままに操ることができる。"Midnight"では、彼女はモンストラから生み出されたグリムの液体を操り、アトラスを守るハードライト・ダストのシールドを破壊している。その後、"War"では無尽蔵に湧くグリムの軍勢を作り出し、アトラス軍と戦わせている。

"So That's How It Is"などで見られるように、セイラムは複数のシャドウ・ハンドを召喚することができる。彼女は主に相手を拘束するためにシャドウ・ハンドを活用している。また、彼女はシンダーにシャドウ・ハンドを移植することで乙女の力を奪う能力を授けた。この移植されたものも遠隔で操ることができ、命令に背いたシンダーを罰するためにシャドウ・ハンドを通じて苦痛を与えたこともある。

人間にグリムを移植する他にも、セイラムはグリムの肉体を改造したり、ハイブリッドのグリムを作り出すこともできる。"Our Way"では、ベリンゲルに翼を生やすことで飛行能力を与えている。彼女が作り出すグリムは戦闘以外の能力を持っていることもあり、例としてシアーをメッセンジャーとして使用したり、モンストラを移動要塞として使用している。最も注目すべき例としては、"Fault"で登場した実験体のザ・ハウンドが挙げられる。"Dark"で明らかになったが、このグリムは銀の眼を持ったファウナスをコアとして作られたハイブリッドのグリムである。この事は、セイラムが生体をコアとしたグリムを作り出せることを意味している。ザ・ハウンドは通常のグリムと比較して高い知性を持っており、言葉を話すこともできる。また、必要に応じて肉体を変化させることもでき、翼を生やして飛行することもできる。

"Witch"ではセイラムは自身の手をシャドウ・ハンドのように伸ばしてエメラルド・サストライを捕らえている。また、手の平からタールのような黒い粘性の液体を飛ばしてヤンを捕まえているが、この粘性の液体はビートルが飛ばすものと同じもののようである。

トリビア[]

  • セイラムはオズの魔法使いの西の邪悪な魔女をもとに作られたキャラクターである。
  • セイラム(Salem)はヘブライ語で「完全な」を意味する言葉である。また、多くの人々が魔女として訴えられ、処刑された「セイラム魔女裁判」との関連性もみられる。
    • また、青色の花であるローズマリーの品種名にも使われている。
  • RWBY: World of Remnantの"The Four Maidens"で登場する冬の乙女の外見にはセイラムとの類似性がみられるが、Miles LunaKerry Shawcrossによれば、これは偶然であって意図したものではないとの事[5]

参考[]

  1. RWBY: Fairy Tales of Remnant
  2. Based on Concept Art
  3. Volume 5 Directors' Commentary Chapter 2
  4. RWBY Volume 6 Blu-ray Director's Commentary
  5. AfterBuzz TV
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