ジャック・シュニー(Jacques Schnee)はシュニー・ダスト・カンパニーの社長で、ワイス・シュニー、ウィンター・シュニー、ウィットリー・シュニーの父である。旧姓はジュレー(Gelé)。
彼は"The Stray"にて初めて言及され、"End of the Beginning"で僅かながら登場した。初めてセリフを話したのは"Remembrance"である。彼はVolume 7において敵役の一人である。
外見・衣装[]
ジャックは色白の肌と淡い青の目を持ち、白い髪をオールバックにした中年の男性である。顔には立派な口ひげを蓄えている。
服は純白の2列ボタンのスーツで、その下にはライトブルーのシャツとベストを着ている。白いクリップオン式のネクタイをしており[1]、胸ポケットには赤いハンカチーフを入れている。ネクタイと靴には彼のエンブレムがデザインされている。右手の指には銀色の指輪をしている。
ジャックのデスクの後ろには、黒髪で口ひげも少ない若い頃の彼の肖像画が飾られている。また、家族全員が描かれた肖像画では白髪に変わり始めている頃の彼が描かれている。
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人物[]
ジャックは冷淡で嫌味、さらに傲岸不遜かつ執念深い人物である。The World of RWBY: The Official Companionでは、権力欲が強くせこい人物であると書かれている。彼はシュニー・ダスト・カンパニーを掌握するために、愛情の無い結婚を果たしており、彼が経営者となってから非道徳的な行いにより会社の評判は落ちていったとワイスは語っている。他者を意のままに操ろうとするジャックは家族との関係も冷めきっており、長女のウィンターは相続権を放棄してアトラス軍に入り、妻のウィロウも酒に溺れる生活を送っている。ワイスがジャックからの電話を無視し続けたときには、彼は言う事を聞かせるためにワイスのクレジットカードを停止した。ウィンターによると、彼女が軍に入るときにも同じ出来事があったようである。
ジャックは一見、計算高く感情に乏しい人物のようである。身近な人々や社会道徳よりも富や名声を重視する行動からもその事がうかがえる。しかし、人が彼の特権に疑問を呈したり、彼のことを非難したときには短気な本性を露わにしている。ワイスの誕生日のディナーに彼が現れなかったことを妻から非難されたときには、彼は激高して言い返し、シュニーの名が欲しいという理由だけで結婚したということを明言している。また、シュニーの名の名誉についてワイスと口論になったときには娘を平手打ちしている。ダスト禁輸についてジェームズ・アイアンウッドと議論した際には、ジャックは禁輸がアトラスのためにならないと言って撤回させようとしたが、口論で感情が昂った末にSDCが禁輸で多大な損失を受けていると発言し、自らの利益しか頭に無いことを露呈した。一人きりのときにはアイアンウッドを侮辱する言葉を使い、禁輸によってSDCが受けた打撃について怒りを露わにしている。これらの言動から、彼が議員に立候補した理由が、ダスト禁輸を終わらせて会社の業績を回復させたいだけであるということが分かる。
ビーコン陥落の直後に自らビーコンに赴いてワイスを連れ出していることから娘のことはある程度大切に考えていると思われたが、"Remembrance"での彼の発言から判断するとこの行動すらもSDCの利益と家の名誉を気にしたものだったようである。彼は自らの娘ですら駒の一つのように考えており、ワイスの意向を無視してチャリティ・コンサートで歌うよう命じている。また、パーティでの事件のあとは自らの思い通りにならない娘に業を煮やし、彼女の跡継ぎとしての権利を解消した上で家に閉じ込める決定を下している。"Pomp and Circumstance"では、ワイスに対する仕返しのためだけに、彼女が家を出たあと母親がいかに悲しみ取り乱しているかを語っており、彼の嫌味で執念深い性格が露わになっている。
"As Above, So Below"ではジャックの脆弱で情けない面が露わになっている。ワイスが入手した証拠の映像により、ジャックはアーサー・ワッツに彼のSDC最高責任者としての権限を使用させる引き換えに議員選挙の票を操作してもらう取引を行ったことが明らかになった。この事はジャックの傲慢さと近視眼的な思考、そしてアトラスの人々をいかに軽んじているかを示している。この不正の暴露を受けたジャックは普段の傲岸不遜な態度を崩し、おどおどした様子を見せ、さらにはその場から逃げ出そうとまでしている。その後も、自分の行いを反省することなく被害者であるかのように振る舞い保身のための弁明を行っている。
逮捕されたあと、ジャックはウィットリーとSDCの弁護団によってすぐに釈放されると考えていたが、実際にはウィットリーがすぐに行動を起こすこともなく、シュニー邸のスタッフ達もすぐさま職を辞している。この事は、ジャックのことを本心から気にかけている者が誰もいなかったことを示している。
"Worthy"では、アイアンウッドが自分と同じ囚われの身になったことで多少気分が晴れたようで、ジャックは自らの負けを認める発言をしている。その後アイアンウッドが牢から出られることが分かったときには、ジャックはそれまでいがみ合っていたことも忘れて自分を助け出してもらうことを期待したが、その思いが叶うことはなかった。
技能と力量[]
ジャックはかなりの個人資産を持つことに加えて、シュニー・ダスト・カンパニーのCEOとしてレムナントの中でも大きな影響力を持つ者の一人である。彼はアトラスの上流階級と人脈を築いているだけでなく、アイアンウッドのことを長年の友人と呼ぶなどアトラス軍の上層部とのコネクションも持っている。また、議員として当選する前からアトラス議会にも大きな影響力を持っていたようである。しかしながら、ワッツの企みに協力していたことが明らかになり逮捕されたことで、彼はCEOとしての地位や人脈などを全て失う事になった。
ジャックは戦闘に関する訓練の経験は一切無く、オーラを扱うことも出来なかったようである。
トリビア[]
- ジャックはジャックフロストを元に作られたキャラクターである。
- ジャック(Jacques)という名前はJacobに由来するフランス語系の名前で、英語のJamesに当たる。この名前は「かかとを掴む者」、「取って代わる者」という意味があり、ジャックの経歴にも関連性がある。
- ジャックの旧姓のジュレー(Gelé)はフランス語で「凍った」、「氷結した」という意味がある。
- シュニー(Schnee)という姓はドイツ語で「雪」を意味する。
- 当初、ワイスの父親はVolume 1のオープニングに登場する予定であった。DVD/BDに収録された絵コンテの中にそのシルエットが見られる[2]。
- "Worthy"では、ジャックがアイアンウッドに殺される前に、ジャックがいかに嫌味な人物かを視聴者に思い出させるために、彼が他人をあざ笑うシーンが追加された[3]。
- "End of the Beginning"のジャックとワイスが映ったシーンの画像は、2016年の父の日にRooster Teeth Storeのセールの広告に使われた。
参考[]
- ↑ Eddy Rivas' Twitter
- ↑ Original RWBY Volume 1 Storyboard
- ↑ RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary Chapter 13