シュニー邸(The Schnee Manor[1])はアトラス王国にあり、“The Next Step”の最後に初めて登場した。シュニー・ダスト・カンパニーの社長であるジャック・シュニーとその家族が住んでいたが、後にグリムに襲われ、アトラスがマントルに墜落してきて両都市が水没した際に破壊された。
外観[]
シュニー邸の内装の多くの部分は、白を基調に青やグレーのアクセントを加えたもので、構造には円柱やアーチがよく使用されている。ほとんどの部屋や廊下の壁は白または淡いブルーであり、天井はグレー、床は磨き上げられた白いタイルでできていた。
アトラスのコンセプト・アートによると、シュニー邸はアトラス市街地からやや離れた岩山の上に位置しており、アトラス・アカデミーと同等の、アトラスで最も高い建物となっている。
外装[]
私設車道と車寄せ[]
シュニー邸には、シュニー家の紋章を頂点に掲げた3本の柱のある前庭を挟んだ長い2本の私設車道があり、玄関前の車寄せに続いている。
中庭[]
邸宅の裏手にある中庭はアーチ道で半分ほど囲まれており、その奥には大きな噴水があった。噴水の上にはシュニー家の紋章のオブジェが掲げられており、その紋章を挟むように1対の翼が開いている。邸宅の近くには小さな生け垣でつくられた庭園が2つあり、そこから先の石でできた地面には花の模様が彫られている。また中庭からの眺めでは、邸宅は3階建てか、あるいはもっと高いかもしれない。
発電施設[]
邸宅の裏手には、自家発電機につながる花畑のある小さな庭園があった。庭の奥にある建物の外のシュニー邸の複合施設には、緊急時に邸宅のための電力を作り出すことができる、独立した予備のダスト発電機があった。これは、ジャックがSDCの役員であるために与えられた特権である。
庭園と動物園[]
“Remembrance”で初めて登場したウィロウ・シュニーであるが、RWBY #5においては自分だけの庭を持っていることが示された。その庭では熊や虎、エキゾチックな鳥などの動物が彼女の周囲の檻に入れられたという。
内装[]
エントランス・ホール[]
中庭からメインのエントランス・ホールへつながっており、正面には邸宅の他の部分につながる大きな階段がある。1階から階段をのぼった踊り場から二手に分かれ、ホールの両壁に沿って湾曲したバルコニーにつながる。踊り場でもあるメイン階段の突き当りにはガラス張りの三つ組みのアーチ窓がある。また階段の両側にはSDC創始者であり、ウィロウの父親でもあるシュニー家の祖ニコラス・シュニーにちなんでデザインされた巨大な甲冑が2体立っている[2]。1階の床には、シュニー家の雪の結晶の紋章をあしらった大きな青い円形の模様が描かれてる。この部屋の天井にも同じ青い円形の模様が描かれている。
ジャックの書斎[]
ジャックの書斎の内装は、他の家族のものとは大きく異なっている。床は石材のタイルではなく木でできており、黒い燭台にぶら下がっている青いビーズは、涙型ではなく水晶型だ。側壁には木製の本棚が並んでいる。壁から突き出た黒い燭台にぶら下がっている青いビーズは、涙の形ではなく水晶の形をしている。側壁には木製の本棚が並んでいる。
廊下側にある書斎のドアの上には、入り口正面の青い壁紙に描かれたものと同じ、ジャック専用の紋章がある。この壁紙は部屋の奥の天井付近、木製の壁の縁より上部にも貼られていた。この紋章は、天井のすぐ下にはめられた窓ガラスの下部や床に敷かれた水色の敷物にも描かれている。
本棚には、額に入れられた世界地図や女性のポートレートが飾られている。このポートレートの女性は、“Pomp and Circumstance”で額ごと壁側に向けられていることから、この頃ジャックに公然と反抗したワイスである蓋然性が高い。また水色のクリスタルで作られた目を持つ狼の頭部を模した像のような濃灰色のブックエンドやさまざまな賞状、灰色の丸い時計なども飾られている。正面左手の本棚にははしごが立てかけてある。
部屋の中央には楕円形のガラスでできたコーヒーテーブルがあり、その上にはチェス盤が置かれていた。コーヒーテーブルの片側には2人掛けの黒いソファがあり、反対側には黒いアームチェアが2脚あり、そのうちの1脚は前方に黒いフットレストが置かれている。ソファの近くには背の高い金属製のランプがあり、長さの異なる小さなクリスタルが連なる鎖状のものがぶら下がっており、それがランプシェードの役割を果たしている。ランプの光によって水晶の色が青色や暖色に変わる。またこの応接用の場所の頭上には、3段の金属製のリングでできたシャンデリアが吊るされており、下の段になるほど小さくなっている。それぞれのリングには、ランプと同じように鎖状に連なったクリスタルがぶら下がっており、一番下のリングの中央には水色の角柱が4枚ぶら下がっていた。
書斎の奥は少し高くなっており、小さな段差が3段ある。ここにジャックの机があり、その上にはソファ横にあるものと同じ形状の小さなランプや彼が書き物をするためのマット、ペン立て、本が2冊、そしてウィットリー・シュニーの入ったフォトフレームが飾られていた。黒いオフィスチェアがその机に向かって置かれている。また机の後ろの壁には、髪が黒く口髭が薄かった若かりし日のジャックの肖像画が掛けられており、その肖像画の背景には彼の書斎のドアの上にあった紋章が描かれている。この肖像画の両脇には、青の濃淡を変化させて描かれた風景画が飾られている。肖像画の下にある棚には何冊もの本と紙の束が置かれていた。
ワイスの部屋[]
ワイス・シュニーの部屋は、他の部屋と同様に、白い壁と白く磨き上げられたタイルの床である。白い天井はアーチを描き、壁面の中央より少し上の位置に金色の縁取りのある青くて太いボーダーがある。部屋のところどころに、上部がアーチ型になった本棚が壁に取り付けられている。天井から金の燭台がぶら下がり、そこから青い雫状のビーズが垂れ下がっていた。
入り口付近のエリアは床の位置が奥よりも3段ほど低くなっている。そのエリアには金色のフレームを持つガラスのコーヒーテーブルの横に、同じく金色のフレームを持つ白いアームチェアが2脚置かれている。この応接セットの下には、外側から金、青、金、白、金のパターンで厚さの異なる縁取りが施された白色のラグが敷かれている。またテーブルの正面には暖炉があり、そのマントルピースの上の壁には黒いフレームに金の曲線と葉のデザインが施された鏡が掛けられている。入り口の両脇には厚手の青いカーテンがあり、薄い青色の帯で左右に引っ張られている。
部屋の奥には天井まで届きそうな大きな窓があり、同様に背が高く厚い青色のカーテンがやや薄いブルーの帯で横に引かれている。窓の隣には簡素な白い机があり、その右側の壁には"White" Trailerに出てきたような鎧兜の肖像画が掛けられていた。
ベッドは暖炉の向かいにある。4本柱の天蓋付きベッドはキングサイズで、ヘッドボードが壁に接するように置かれている。白いシーツが掛けられ、さらに菱形と黒い点の模様が入った水色の毛布が掛けられている。ベッドの枠は淡い青色で、フットボードとヘッドボードには、曲線的で葉の茂った林檎のような形をした銀色の装飾が施されていた。ヘッドボードの中央部分には毛布と同じ水色の菱形と黒い点の模様が描かれていた。
ベッドの足元には、ベッドの幅と同じ長さのガラス製のベンチが置かれている。またベッドの左側には淡青色の化粧台があり、大きな卵形の鏡と金の取っ手のついた引き出しが2つ付いている。その化粧台の手前には、白い装飾が前面に施されたオフホワイトの小さな敷物がある。その近くには、金色の金属製フレームの脚に水色のクッションが付いた小さな円形の椅子が置かれている。またベッドのある壁側の一番の奥の部屋の角には、金色の譜面台がある。
ウィロウの部屋[]
ウィロウの個室は、娘たちのベッドルームよりも広々としていた。部屋には暖炉や大きなソファ、ガラスのテーブル、ウィロウ専用の鏡台があった。さらにグランドピアノや壁には3人の子供たちの肖像画が並び、私物もいくつか置かれていた。
廊下とつながる大きな両開きの入り口の扉の左手にはもうひとつ普通の大きさの扉があり、おそらくクローゼットやバスルームなどの個人的な部屋につながっているのだろう。
ウィンターの部屋[]
“Dark”でウィロウが"It's outside Winter's old room.(今ウィンターが使っていた部屋の前にいる。)"と語っているように、ウィンター・シュニーがかつて使っていた部屋はいまも邸宅内に残されているようである。たとえウィンターが家を出て両親と離れてしまったとしても。
ダイニングルーム[]
ダイニングルームには、多くの椅子に囲まれた長いテーブルがある。黒い木製の椅子には青灰色の布が張られている。テーブルは黒い木が石でできており、縁から少し内側の部分を白い大理石のようなものが覆っている。テーブルと椅子の下には青色を基調とした長い絨毯が敷かれている。絨毯は濃い青色で縁取られており、その中を植物が連なったような模様が織り込まれている。その内側の青色の地には、薄い青色でパターン模様が描かれている。また部屋の四隅には白を基調としたマーブル模様の大きな壺が置かれている。
部屋の上座と下座には、廊下に続く四角い扉があり、扉の両脇に小さな絵画が飾られている。その多くは風景画であるが、シュニー夫妻の描かれたものも1枚だけある。側壁には上部がアーチ状になった格子で組まれた大きなガラス窓が3枚あり、濃い青色のカーテンが全体を覆えるように左右にあるだけにとどまらず、上部にも垂れ下がっている。壁には柱が何本も張り出しており、燭台に蝋燭の灯がともっている。窓のない側の壁には扉が2つあり、その間には鎧を纏ったニコラスのほぼ全身を描いた大きな肖像画が掛けられている。その肖像画の両脇の柱の前にある2つの大理石様の高い台には、リング状の置物と表面に筋の入った真っ二つに割れてずれている球体の置物が飾られている。天井には青緑色に輝く針状のクリスタルが何本も付けられたシャンデリアが2つぶら下がっている。
図書室[]
邸宅の1階には、天井の吹き抜けた2階建ての図書室があった。1、2階の壁のへこみに本棚が並び、1階の中央には複数のラウンジ、椅子、ローテーブルが用意されている。床には大きな絨毯が敷かれ、部屋の中央には何段ものシャンデリアが吊り下げられている。2階の通路を支える柱が数本あり、そのそれぞれに燭台があった。さらに両階の通路の各角にも燭台が設置されていた。大きな階段が下の方の踊り場で直角に折れ、2階部から1階の中央に向かっておりている。
図書室の左最奥の本棚の裏には、下に降りる階段に通じる秘密の通路があった。
廊下[]
大きな邸宅なので長い廊下がいくつもある。その長い廊下には白色や灰色、淡い青色で統一された風景が飾られている。廊下には青地に白い花柄の細長い絨毯が敷かれ、壁際には黒いソファや金属フレームの脚をもつガラス製のテーブルがところどころに置かれている。
ほぼすべての部屋や廊下の壁には黒い燭台が突き出し、その底部に涙の形をした青色のビーズがぶら下がっている。燭台の上には白い蝋燭が置かれている。また廊下の天井にはシャンデリアがいくつもぶら下がっている。天井から内部に光源を持つ円筒が吊り下げられ、その先には円筒より半径の大きな金属製のリングがある。リングには半透明のドームが逆さまについており、その先端に涙の形をした青色のビーズがぶら下がっている。そしてリングの上に、円筒を囲むように蝋燭が並んでいる。燭台とシャンデリアの蝋燭は青白い炎を灯す。
ピアノのある部屋に接する廊下にはジャックの書斎の入り口が途中にあり、シュニー一家の肖像画が飾られている場所もある。家族の肖像画はワイスやウィンター、ウィットリーが子供の頃のもののようである。母親のウィロウは厳しい表情で、父親のジャックは柔和な表情をしている。ウィンターとワイスは悲しげに顔をしかめており、ウィットリーは朗らかに笑っている。この肖像画では、ジャックの黒髪は白髪になっている。ジャックの書斎の扉の上には、他の部屋とは違い、シュニー家のものとは違うジャックの紋章が刻まれている。
廊下には、遠隔操作で火をつけることができる蝋燭が置かれていた。
その他の部屋[]
シュニー家の大きな邸宅には他にもたくさんの部屋がある。巨大なキング・タイチートゥの石像が飾られている部屋もあり、その石像の上にはクリスタルのシャンデリアが吊り下げられていた。その部屋は天井が吹き抜けており、2階部分の壁に沿って石像を見下ろせるような通路があり、他の部屋へと続くアーチ道となっていた。
他にも、黒いグランドピアノが置かれた部屋は、壁面にいくつもあるアーチをくぐって廊下と接している。ピアノとその連弾用と思われる長椅子の下には白い絨毯が敷かれ、ピアノの譜面台のすぐ上には、リンゴをあしらった銀色の金属製かなにかの細工が置かれている。またある壁には黒いフレームに入ったウィットリーの肖像画が飾られていた。天井間際の壁面には、リンゴや王冠を模した柄の青い壁紙が貼られている。アーチの間には黒い天板が乗った銀色の小さなテーブルがあり、その上には小さな白い花が生けられた花瓶と、幼少期のウィンターの肖像画が入った小さな額が置かれている。部屋とは反対側の廊下の壁にはアーチ型の窓が並んでおり、廊下を横切って部屋の中にまで陽光が差し込んでいる。
居住者[]
シュニー邸はシュニー家の邸宅である。メイドやコックなど多くの使用人を雇っており、その多くがファウナスであった。代表的な使用人は、執事のクライン・ジーベンである。ジャックの逮捕後、邸宅の使用人たちは辞めていった。
以前[]
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使用人[]
トリビア[]
- Volume 4におけるワイスの寝室の照明と色は、ビーコン・アカデミーの友人らと離れて一人でいたために冷たく容赦ないものであった。Volume 8においては、仲間と一緒に来た時には暖炉に火が入り、より暖かく家庭的な感じのする照明になった[3]。
- “Cordially Invited”で見られる絵画は、コンセプト・アートとして作られたシュニー邸とアトラス・アカデミー図書館が含まれている。
- シュネー邸は、Volume 4からVolume 7にかけて、いくつかの改装あるいは描写の変更が行われている。特にエントランス・ホールの大階段は顕著である。(Volume 4とVolume 7のエントランス・ホール)
- “Fault”では、メイ・マリーゴールドが意識を失ったノーラ・ヴァルキリーをエントランス・ホールの床の上から抱きかかえ、2階のワイスの寝室に運ぼうとする短いシーンがある。しかしメイはワイスの先導に従って正面の大階段ではなく、正面右手(カメラ方向)に向かって歩いている。Connor Pickensは、彼女らがエレベーターに向かった可能性を示唆している[4]。
参考文献・脚注[]
- ↑ Concept Art from Sana Freeman on Twitter
- ↑ World of Remnant “Schnee Dust Company”
- ↑ RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary Chapter 7
- ↑ RWBY Volume 8 Directors' and Writers' Commentary Chapter 4