サマー・ローズ(Summer Rose)はルビー・ローズの母であり、ヤン・シャオロンの継母である。彼女はシリーズの開始前に死亡したとされており、とある崖に彼女の墓がある。その死にはセイラムが関連しているようである。
サマーは生前は非常に優れたハンターだったようで、かつてはタイヤン・シャオロン、レイヴン・ブランウェン、クロウ・ブランウェンの所属するチームSTRQにてリーダーを務めていた。彼女は娘のルビーと同じく銀の眼の戦士である。
外見・衣装[]
ルビーはサマーの特徴を色濃く受け継いでいるようで、二人は銀の眼、色白の肌、黒から赤のグラデーションになった髪の毛といった共通点がある。
昔のチームSTRQの写真では、サマーは白いフード付きマントでほぼ全身を隠しており、顔の半分と黒いプリーツスカートだけが見えている。他のメンバーと比較すると、サマーは最も背が低いようである。
"Our Way"のルビーのフラッシュバックでは、サマーは肩の長さの髪を後ろで結んでおり、半分はアップにして残りは下ろしていた。表面が白で、裏地が赤いフード付きマントを着ており、その下には、黒を基調としてはいるがルビーと同じような服を着ている。構成は胸元が大きく開いた長袖のブラウス、スタッド付きのリストバンド、胸まで覆うコルセット、白いチュール付きのスカート、グレーのレギンス、そして赤いソールの膝丈のブーツである。
"Of Solitude and Self"で描写された過去のサマーは、肩出しの赤いワンピースドレスを着ており、その上を覆う形の黒いスカートを身に着けている。両腕にはセパレートの黒いスリーブを付け、手には黒と赤の籠手をしている。裏地が赤の、白いマントを羽織っており、それがリーフ型のピンで黒いストラップに繋がっている。ストラップは胸元で交差する形になり、そのまま背中と腰のベルトにまで繋がっている。最後の任務に向かう前に、サマーは後に娘が付けることになる薔薇のペンダントをストラップの交差部分に付けている。また、黒いレギンスと赤いアクセントが入った黒のハイヒール・ブーツを履いている。
イメージギャラリー[]
人物[]
サマーは血の繋がりに関係なくヤンとルビーのことを分け隔てなく愛していたようである。ヤンはサマーのことを、巨大な怪物を倒す一方でクッキーを焼いてくれるスーパーママだったと表現している。"The More the Merrier"にてレイヴンは、セイラムを倒すために協力しようと呼びかけるルビーが母親にそっくりだと述べた。
"Pomp and Circumstance"にて、ルビーがクロウに、もしセイラムについての真実を知ったらサマーはどうしていただろうかと聞いたところ、クロウは、サマーもルビーと同じように戦い続けただろうと答えている。後にルビーがセイラムの事を絶対に止めてみせると宣言したときに、セイラムはサマーも同じ事を言ったと返しているため、クロウのこの推測は正しかったと言える。クロウによると、サマーはいつも仲間達の中で一番だったが、時おり悪ガキのような一面を見せたという。
"Of Solitude and Self"では、サマーの別の一面が明らかになった。彼女は夫のタイヤンに対して、オズピンから頼まれた任務に行くかのように話しながら、実際にはレイヴンと共に詳細不明の任務に向かっていった。この事実は、サマーが、ルビーが考えていたような完全無欠のハンターではないということを示している。
技能と力量[]
サマーはビーコン・アカデミーを卒業後、多くの任務をこなす優秀なハンターだったようである。クロウによると、サマーとそのチームは学校でも評判だったとのことで、チームRWBYと同じような活躍を見せていたと考えられる。詳細は明らかになっていないがサマーはセイラムとも戦っていたようで、セイラムは彼女のことを特別視していたようである。この事はサマーが高い実力を持っていたことを示唆している。
武器[]
- メイン記事:サンダード・ローズ
Volume 9にて、サマーの武器であるサンダード・ローズが登場した。見た目から判断すると、この武器は斧とライフルを合わせた武器のようである。
銀の眼[]
娘のルビーと同様、サマーも銀の眼を持っている。銀の眼の力はグリムの目をくらませる程度から、石化、蒸発させるなど使用者によって様々だが、サマーが銀の眼の戦士としてどれほど強力であったのかは不明である。
トリビア[]
モチーフ[]
- サンダード・ローズの形状(斧とライフル)から考えると、サマーのモチーフはおとぎ話の赤ずきんに登場する狩人だと考えられる。これは、ルビーが母親のことを偉大なヒーローと考えていたことにも通じている。
- サマー・ローズ(Summer Rose)という名前は、アイルランドの詩人トーマス・ムーアが書いた詩の夏の名残のばら(The Last Rose of Summer)から取られたもので、彼女の墓碑銘の"Summer Rose/Thus Kindly, I Scatter"という文章はこの詩の一節である。
色の命名規則[]
- ローズ(Rose)という姓は赤や白の薔薇の色を表す名前である。
- サマー(Summer)は四季の夏のことであり、夏の草の色などを連想させる名前である。
ストーリー[]
- Jeff Williamsによると、"Red" Trailerに登場するサマーの墓は、当初は特に何の設定も無いものであった。彼がMonty Oumに、「これは誰の墓なの?」と尋ねたところ、Montyは「さあね。彼女がお墓参りに来てるって構図が格好いいと思っただけなんだ」と返したという。続けてJeffが「母親の墓ってのはどう?」と言うと、Montyは「それはいいね」と答えた[2]。
- サマーの死を知ったときのルビーの反応は"Red Like Roses Part II"の最初の歌詞で書かれている。
- また、娘を残していくサマーの後悔が歌詞の後半で書かれている。
- この歌を歌っているのは実際の母娘であり、ルビーのパートを娘のCasey Lee Williamsが、サマーのパートを母のSandy Lee Caseyが歌っている。
キャラクターとデザイン[]
- サマーとルビーはエンブレムを共有している。
- 作中ではこれらのエンブレムは金属製か石に掘られたものなので、色は灰色のみだが、他のメディアではルビーのエンブレムは赤で表現されている。
- ルビーは父親ではなく母親の姓を名乗っているが、この理由は明らかになっていない。
- サマーとルビーは共に、薔薇の花びらを放出する能力を持っている。
- ルビーのものは赤一色だが、サマーのものは彼女のマントと同じく2色の花びらである。
- サマーが花びらを放出しているのがセンブランスに関係しているかどうかは不明である。
- Volume 6、7で登場したサマーの服装は、ルビーのミストラルでの衣装をシンプルにしたものである。