グリムの液体(Grimm Liquid)は、闇の神が作り出した神秘的な物質で、グリムの創造物を生み出すことができる。
描写[]
黒いタール状の物質で、闇の大地には数多くの澱みがある。ワイバーンはその皮膚からこの物質を滲み出す能力を持っていた。その液滴が地面に落ちると、黒い液体の中からクリープやベオウルフ、セイバー[1]、アーサなどのより小型のグリムが現れた。
モンストラも同様の能力を示し、サルファー・フィッシュやセンチネル、アパシー、ボーバタスク、メゴライアスなどのより幅広いグリムを召喚した。
少量であれば害はないが、大量に摂取すると人間やファウナスにとって致命的な物質である。ザ・ハウンドの場合、宿主の皮膚と筋肉組織のほとんどがそれによって破壊されていた。
現在、闇の大地の澱みは、闇の神が住んでいた時代に比べて数は増えているが、その分というべきはわからないが、ひとつひとつはとても小さくなっている。
歴史[]
この液体が初めて登場したのは、“Battle of Beacon”でワイバーンが分泌した時である。地面に落ちた時、そこから多くのグリムが生まれた。
“The Next Step”ではグリムの誕生が描かれており、闇の大地の小さな黒い澱みからベオウルフが出現している[2]。
“The Lost Fable”において、グリムの液体の澱みが、闇の神がレムナントを去る前から存在していたことが明らかにされている。また、その澱みは現在よりも大きかった。セイラムは最後に命を絶とうとしてグリムの澱みに身を投じたが、不死身であったために現在のような闇の存在に変異してしまった。
“Our Way”のポストクレジット・シークエンスでは、澱みのひとつから現れたベリンゲルに、セイラムが魔法を使って翼を与えた様子が描かれている。
“Amity”において、グリムの液体が川となってソリタスのツンドラ地帯を流れ、マントル市に向かっていることが発見された。
“Midnight”では、グリムの液体が間欠泉のように川から噴き上がると、浮遊都市であるアトラス市全体を覆っていたハードライト・シールドの一部に穴をあけた。アトラス市下部に到達した液体から生まれた複数のセンチネルが浮遊島の内部に潜り込み、ハードライト・シールド発生装置のひとつを破壊した。その結果残りのシールドも停止し、セイラムはモンストラを島に上陸させてアトラスへの侵攻を開始した。
“Witch”で見られたように、知識のレリックが保管されていた部屋などの、モンストラの内部にはグリムの液体が溜まっている。
トリビア[]
- Volume 1の削除されたコンセプトでは、コサック・アルベインとフェネック・アルベインがグリムの液体を使って、ビーコン・アカデミー新入生試験でグリムを召喚する予定だった[3]。
- The Official Companionによると、削除されたコンセプトでは、グリムのオイルを小瓶に瓶詰めし、後にブラックマーケットで販売することで、動物を「グリム化(Grimm-ify)」したり、神を冒涜するようなハイブリッドに融合させたりすることができたという[4]。
- グリムのハイブリッドというコンセプトが、ザ・ハウンドの誕生につながったのかもしれない。
- “Amity”において、ヤン・シャオロンのグループがグリムの液体でできた川を発見した時、ヤンはそれを「グリムの川」と呼んでいる。このことは、グリムの液体がグリムの創造物の延長線上にあることを暗に示しているかもしれない。
- 闇の大地のグリムの澱みが、神々の時代に比べて小さくなっている理由は不明である。
参考文献・脚注[]
- ↑ RWBY: Amity Arena
- ↑ Rooster Teeth Twitter
- ↑ Volume 5 Directors Commentary
- ↑ The World of RWBY: The Official Companion Page 134