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We never held anything against you, and I never feared you would fail. The only thing I ever feared was that you would fall down the wrong path, and I am so proud to see you haven't.
(私達はお前を責めてなどいないし、私はお前が失敗することなど恐れてはいなかった。唯一恐れていたのはお前が道を踏み外す事だった。そうならなかった事を誇りに思っている)
—ギラ・ベラドンナ、娘ブレイクに向けて


ギラ・ベラドンナ(Ghira Belladonna)メナジェリーの現チーフ("Chieftain"[2]、酋長、まとめ役)であり、ホワイト・ファングの以前の最高指導者("High leader"[3])である。またブレイク・ベラドンナの父であり、カーリー・ベラドンナの夫である。

外見・衣装[]

ギラは背の高い、筋肉質なファウナスであり、黒髪に濃いひげ、黄色い目をしている。

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上半身は前の開いた、白の毛皮で縁取られた濃い紫のコートを着ており、胸の中心に黒い毛皮のような胸毛が生えているのが見える。ベージュのズボンの上には、腰に濃い紫のサッシュがぴったりと巻かれ、大きな銀色の金属製バックルに固定されている。コートの左肩には大きな銀色の金属製アーマー・プレートの肩当が付いており、コートの右胸の部分にある留め具と湾曲した2本の帯でつながっている。黒い革製のブーツの白いつま先は爪の形状をしており、動物の足を連想させる。体型は全体的に毛深く、腕や手首の外側には黒くて分厚い毛が生えている。また、指先には出し入れできるヒョウのような爪がある。

Unforeseen Complications”での演説の準備の際、丸いレンズの老眼鏡をかけている。

過去[]

ホワイト・ファングの指導者の頃はもっと短いヒゲを生やしていた。白い毛皮で縁取られた濃い紫のオープンベストを着て、胸元を見せている。上腕を覆うほど長く伸びた指貫手袋をし、ベージュのズボンと茶色の革のブーツを履いていた。さらに、オリジナルのホワイト・ファングのエンブレムを左胸、心臓の前に、肩パッドなどから延びる4本の革紐を使って固定していた。

人物[]

ギラはその体格の良さから威圧感があり、時々それを利用している。しかし、ギラは心優しい性格で、家族を大切にし、大笑いすることを好む。

彼の無愛想な態度は、衝動的であると同時に抑制されている。打ち合わせを忘れた自分に腹が立つと、テーブルに拳を打ち付け、妻になぐさめてもらわなければならない。しかし、気になる情報を聞かされたときには、真剣さを伝えるような言葉や表情をする。また、サン・ウーコンに直接「嫌いだ」と言うなど、無遠慮なところもある。

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ギラは経験豊富なリーダーであり、自分が発言した方が賢明だったり好都合だったりする時と、他の人に舞台を任せた方がよい時を天秤にかけて判断することができる。このことは、ホワイト・ファングが彼の家を襲撃した後、全メナジェリーのファウナスを代表して演説することを娘に許可したことからもうかがえる。

技能と力量[]

総合的な能力[]

ギラは“Alone Together”で示されているように、格闘技にかなり長けている。警備隊員と一緒に、自宅であるベラドンナ邸への襲撃に対抗することができた。ホワイト・ファングの兵士をぬいぐるみのように投げ飛ばしたり、フェネック・アルベインコサック・アルベインの火の玉や風の嵐を疲れもせずに真っ向から受け止めたりするほど力強く、激怒するとバーサーカーのような状態になる。通常は武器を使わないが、槍を投げる術にも長けており、フードを貫くことでコサックを壁に縫い付けた。

背中を短剣で深く刺されても無視できるほど、痛みに対する忍耐力がある。

指導力[]

ギラはホワイト・ファングの元最高指導者である。現在の最高指導者であるシエナ・カーンの過激な活動方針が支持されたためにホワイト・ファングから去ったものの、メナジェリーの定住者たちをまとめるチーフになっていることから、彼が優れた指導者の資質あるいは調整能力を持っていることが推定できる。また“Unforeseen Complications”では演説の経験があることも示されており、その能力も高いようである。

特殊技能:爪[]

ヒョウ系統のファウナスであるギラは、特性として5本の指すべてに自在に出し入れできる鋭い爪を持っており、それを主な武器として戦っている。自宅を襲撃したホワイト・ファングの兵士との戦いでは、この爪を使って素早い攻撃を行ったり、柱にしがみついたりしていた。

トリビア[]

  • 彼の名前は、ラドヤード・キップリングの『ジャングル・ブック』に登場する黒ヒョウのバギーラをモチーフにしている[4]。ちなみにホワイト・ファング指導者の後継者であるシエナ・カーンは、同作中に登場する虎のシア・カーンをモチーフにしている。
    • "Ghira"は、ヒンディー語表記では"घिरा"であり「囲まれた」を意味し、アラビア語表記では"غير"であり「変化」を意味する。
  • ベラドンナ("Bella donna")とはイタリア語で「公正な婦人」、「美しい婦人」を意味する。しかしデッドリー・ナイトシェードとして一般的には知られている、有毒な実をつける植物ベラドンナ("Belladonna")の名前の由来でもあり、ギラのオーラの色が紫色なのは、この花が紫色の花をつけるからである。
  • アートディレクターのPatrick Rodriguezによると、ギラの髭は『鋼の錬金術師』に登場する父の髭から発想を得たものだそうである。これは、Kent Williamsが両方のキャラクターの声を担当していたことにちなんだものです。Volume 3まで使用していた3DCGソフトPoserの制限により、Volume 3まではキャラクターモデルにヒゲを生やすことはできなかった。結果として、当時のケリーさんを嘆かせた「ヒゲ禁止」という厳しい方針が適用された。
  • 多くのファウナスは、その動物の特徴を生かしたデザインを持っている。ギラのブーツの先は動物の足の形をしている。またヒゲや胸毛、手の甲の毛はヒョウの毛をイメージしている。

参考文献・脚注[]

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