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オズピン(Ozpin)ビーコン・アカデミーの前学長で、オズマの転生者の一人。

ビーコンの戦いで、彼は新たに秋の乙女となったシンダー・フォールと戦い命を落とした。これによってミストラルの農夫であるオスカー・パインが次なるオズマの転生者となった。

外見・衣装[]

オズピンは乱れた銀髪と細い茶色の眼で、中年男性のような風貌をしている。肌の色は薄く、シャープな顔立ちをしている。眉は黒く、若い時は髪が黒かった可能性がある。

黒い眼鏡を付け、首に巻いた緑色のスヌードには小さな十字形で中心が紫のピンを留めている。彼の服装は深緑のベストと緑のシャツの上に黒いスーツを着たものである。また、黒い靴と深緑のズボンを履いている。彼は杖の他に、ホットココアが入ったビーコン・アカデミーのエンブレムがついたマグカップを持っていることが多い[1]

人物[]

オズピンはおおかた冷静で穏やかな性格である。彼はルビー・ローズと同様、既成の概念に囚われない考え方をしており、その事はルビーがローマン・トーチウィックと戦ったことを問題にしなかったことや、新入生試験の内容から推し量れる。試験では彼はグリムのいるエメラルド・フォレストに向かって新入生たちを崖から射出しているため、正当な理由があれば生徒達を危険にさらすことをいとわないようである。しかし、一方でオズピンは危険な状況に無謀に飛び込むような性格ではなく、むしろ用意周到に事を進める人間である。この試験に関しても、新入生たちの実力で十分に対処できるレベルのものであり、なおかつ不測の事態に対応するため彼等の行動は全てカメラで監視されていた。

過去に多くの過ちを犯したと自ら認めているように、オズピンには謙虚な一面もある。彼は面倒見もよく、リーダーとしてやっていけるか不安になるルビーを励ましたこともある。生徒の事をよく気にかけており、ブレイク・ベラドンナに対して何かあれば遠慮せず相談するようにと言っていた。この時の会話から、彼がファウナスを等しく尊敬しており、種族差別を問題視していることがわかる。また、彼はハンター・アカデミーの学長という立場ではあるが、生徒達が実際に戦いに赴くようなことが無いことを願っていると話している。

RWBY: After the Fallでは、ココ・アデルはオズピンについて、お茶目で少年のような一面があり彼女の弟を彷彿とさせると表現している。また、新入生試験で質問をしたジョーン・アークを無視するなど、他者について無頓着な面も見られる。

オズピンはチームワークを重視しており、それはアカデミーの方針にも表れている。

しかしながら、オズピンは秘密主義でもありそれが裏目に出ることもある。"Argus Limited"では、知識のレリックグリムを引き寄せることを伝えていなかったことでルビー達を困難な状況に追い込むことになった。"Uncovered"では、彼がまたしても隠し事をしていたことやレオナルド・ライオンハートを殉死した英雄のように発表したことをヤン・シャオロンワイス・シュニーに問い詰められたときには、彼はいつになく苛立ちを表に出していた。その後、レリックが手元に無いことに気付いたときには焦りを見せ、さらにルビーがジンを呼び出したときには自らの過去を知られることを恐れた結果、彼女の質問を全力で阻止しようとしていた。

その後、オズピンは過去の過ちを省みて学んだようである。"The Enemy of Trust"では、彼はモノローグで恐怖がいかに人に影響を与えるかということを語っており、彼自身もかつて己の恐怖に屈したということを表している。"Refuge"では、魂の融合を望んでいないというオスカーの意見に賛同し、また全ての人が協力する術を覚えなければならないと語っている。

オズピンはオスカーと魂が融合したことで、次第に彼の性格から影響を受けている。"Midnight"ではヘイゼル・ライナートに対して以前よりオープンかつ積極的に接しており、さらに"War"では彼にセイラムの真実を話している。これは以前の秘密主義のオズピンでは見られなかったであろう行動である。

"Risk"では、オズピンはルビー達が真実を知ったときに逃げたことを認めた。また、彼女達に初めから真実を伝えた上で信頼を得るべきだったと反省を述べ、改めて自分のことを信じてほしいという思いを告げた。

オズピンは自らの過去の行いだけでなく、セイラムの行いについても自分に責任があるという罪悪感を持っているようである。彼はビーコン陥落は全て自分に責任があると語っており、また"So That's How It Is"では、真実を知ったクロウ・ブランウェンに責められたときもその言葉を全て受け入れていた。さらに"War"でヘイゼルに拷問を受けていたときも、自分はそれを受けるだけの罪を犯したと認めている。

技能と力量[]

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シンダーの攻撃を受け流すオズピン

オズピンは秋の乙女となったシンダーとの戦闘では、緑色の残像を残しながら超人的な速度で動いた。また、周囲にバリアを展開して攻撃を防ぐことができる。この戦闘シーンから、彼が状況に応じて苛烈な攻めと堅い守りを切り替えて戦う様が見て取れる。

オズピンは基本的に有能なリーダーであり戦略家である。短気な者が相手であっても、自らの考えや計画を伝えて説得する能力に長けている。また"Field Trip"で見せたように、規則を曲げる柔軟さも持っている。

武器[]

オズピンの武器はかつてのオズマが作った杖のロング・メモリー(The Long Memory)である。オズピンの死後、この武器はオスカーに受け継がれている。

転生[]

オズマから受け継がれた転生の力によってオズピンの魂はオスカーものと融合した状態にある。彼はこの力によってオスカーの身体を代わりに操作することができ、この時は戦闘技術やオーラの力が飛躍的に高まる。また、緊急時は強制的に身体の支配権を奪うこともできる。

魔法[]

"Rest and Resolutions"にて、オズピンはかつて乙女達に与えた魔法の力を持っていることと、それによってレイヴン・ブランウェンやクロウにもカラスに変身する能力を与えたことを明かした。オズピンの言葉によると魔法の力は乙女に分け与えたときに大きく削られ、それ以降も徐々に衰えているとのことだが、それでも戦闘時に攻撃を防ぐバリアを張るなど、依然として強力なものであることが分かる。

トリビア[]

  • オズピンの名前はオズの魔法使いのキャラクターに由来する。
    • 魔法使いの名前はオスカー・ゾロアスター・ファドリグ・アイザック・ノーマン・ヘンケル・エマニュエル・アンブロワーズ・ディグス(Oscar Zoroaster Phadrig Isaac Norman Henkel Emmannuel Ambroise Diggs)で頭文字をとるとオズピンヘッド(OZPINHEAD)となり、ここからオズピンの名前、及びビーコン・アカデミーの学長(Headmaster)という立場が考えられたと思われる。
    • オズの魔法使いはエメラルド・シティに住んでおり、オズピンのテーマカラーの緑の由来となっている。
  • Monty OumがTwitterで公開したRWBYの色の命名規則には「RWBYに登場する名前(オズピンは除く)は全てこのルールに従う」と書かれている。
    • "Field Trip"でオズピンはこのレムナントの伝統の始まりは本編の約80年前の大戦の終結だと言っている。
  • オズピンが普段飲んでいるものはコーヒーではなくホットココアである[1]
    • オズピンの声優のShannon McCormickは、冗談交じりにカップに注ぐときに周りにクリームも砂糖もないので「オズピンは『明らかに』コーヒーをブラックで飲んでいると」と言った[2]。また、"It's Brawl in the Family"で注ぐときの音から、アイスコーヒーを飲んでいるとも言っている[3]。しかし、Gray Haddockはそうではないと言っている[4]
  • Shannonはオズピンの声を当てる際に、アメリカのテレビシリーズであるゲーム・オブ・スローンズチャールズ・ダンスが演じるタイウィン・ラニスターの表現を参考にしている[5]。ただし、この両者は非常に異なったキャラクターである。
  • オズピンの声はもともとMonty Oumが演じる予定だった。
    • Matt HullumもShannon McCormickに決定する前にオズピンを試しに演じた。
  • DVD、ブルーレイ版のWorld of Remnantの"Aura"にナレーターが「充分な訓練と集中が有れば、使用者のオーラは人を超えた存在にする(With enough training and focus, a user's Aura can turn them into something much more than just a man)」とナレーションしている時にオズピンのシルエットが映し出される。
  • 詳細は分かっていないが、時系列を考慮するとオズマがヴェイルの王に転生したあとオズピンに転生するまでに少なくとももう一人誰かに転生している可能性がある。

参考[]

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