アミティ・コミュニケーション・タワー(Amity Communications Tower)[1]は、アミティ・コロシアムを再利用して作った通信衛星である。これはジェームズ・アイアンウッドとピエトロ・ポレンディーナがCCTシステムの代わりに開発したものである。
ルビー・ローズのセイラムに関するメッセージをレムナント全域に発信するために使用された。しかし、アミティはシンダー・フォールによる被害ですぐに地面に降下してしまった。
描写[]
頂上に向かって先細る高い円筒形のタワーで、下部にはサポート・ケーブルが接続されている。タワー自体はアミティ・コロシアムの最上部に増設されただけである。大きなグラビティ・ダスト・クリスタルに支えられて浮いているようだ。
アミティ・プロジェクト[]
歴史[]
ルビー・ローズたちはアトラスに到着した直後、盗んだマンタで到着したことと、セイバーからマントルを守るために武器を無断使用したことで、エース部隊に逮捕される。囚人としてアイアンウッドに連行された彼女らは、その後拘束を解かれて彼のオフィスに連れて行かれ、アミティ・コロシアム打ち上げ計画を説明される。
アトラスの科学者たちは通信タワー部分の建造に取り組んでおり、アミティ・コロシアムをグリムが到達できないほど大気中の高い位置に打ち上げようとしていた。このタワーは世界の通信を回復し、事実上CCTシステムに取って代わるものだった。アイアンウッドは、アトラスの人々にセイラムの存在を明らかにした後、アミティ・コミュニケーション・タワーを使ってレムナント中に対しても同じことをするつもりだった。
そのアミティ・プロジェクトに不安を感じながらも、ルビーたちはアイアンウッドに協力を約束する。まず最初に、タワーの打ち上げ場所となる廃墟のダスト鉱山を確保するため、エース部隊に協力した。
タワーはアイアンウッドから直接発射コードをもらう必要があり、そのアクセスポイントはアトラス・アカデミーにある彼のオフィスとアトラス司令部の2カ所だけである。
建造[]
エース部隊とクロウ・ブランウェン、チームRWBY、JNRが、アミティ・コミュニケーション・タワー建造現場と発射場を兼ねる廃坑を確保することに成功した後、アイアンウッドはアミティ・プロジェクト自体を公式に始動させ、エース部隊やルビーたちには現場への補給トラックの護衛や、現場周辺の安全確保のためにグリムを掃討させるなどの支援を行わせながら、建造のために大量の資源や資材を投入した。
また、マントルの防御壁の修理をする代わりにアミティ・プロジェクトに資源が回されていたため、その補強もルビーたちに任された。
内部問題[]
アミティ・プロジェクトは、ビーコン陥落の原因となった人物からの妨害行為を恐れてアイアンウッドが採用した極度の秘密厳守により、アトラス有力者の間で多くの内部問題を引き起こした。そのため、アイアンウッドが実際に何をしているのかについて、多くの否定的な意見や疑惑が生まれた。発射場がシュニー・ダスト・カンパニーの鉱山だったため、アトラス軍に無断で占領されてしまったジャック・シュニーは、アイアンウッドの最近の行動に憤慨し、鉱山に赴いて対峙した。結果としてジャックは将軍を敵だとみなし、そう公に宣言して立ち去った。
マントルの有力者であるロビン・ヒルもこの計画に関心を持ち、反対していた。アイアンウッドが計画に大量の資本を投入したことで、マントルの防御壁の補修は事実上おろそかになり、街とそこに住む人々もグリムの襲撃を受けやすくなってしまった。それらの理由の説明を拒絶する彼に対し、ロビンはその計画が実際なんなのかを理解しようと積極的に探り始めた。“Sparks”では、この問題について答えを直接求めようとし、さらには壁を修復するために必要な資材を自ら持ち出そうとした。返答もマントルへの援助も拒否されたロビンは、この計画が何なのか、なぜそれが重要なのかを明らかにすることを誓い、さらにアイアンウッドと争うことになった。
その後、“A Night Off”での出来事と、ロビン・ヒル選挙祝勝会での大虐殺の間接的な原因がアイアンウッドにあるという濡れ衣を彼が着せられたことで、ロビンはアイアンウッドと完全に敵対した。彼女とその仲間のハッピー・ハントレスは自警団的な行動をとり始め、アミティ・プロジェクトを間接的に妨げ、最終的に停滞させる。彼女らは、計画に必要な資材を運搬する軍の輸送車を積極的に強奪し、グリムの襲撃に対する防御壁を修復するために盗んだ資材をマントルに再分配していた。
世界へのメッセージ[]
アイアンウッドと対立したルビーたちは、彼の当初の計画に基づき、未完成なアミティ・コミュニケーション・タワーを使ってセイラムの存在を世界に警告することを決める。
アトラス司令部に潜入してアミティ・タワーの発射システムにアクセスし、その後ピエトロとペニー・ポレンディーナ、マリーア・カラヴェラの3人は、打ち上げ場であるシュニー・ダスト・カンパニー第2鉱山にあった大量の推進剤を地上で爆発させて、アミティ・タワーを強引に打ち上げた。
しかし、シンダーたちがルビーたちの計画を妨害し、さらにペニーの力を奪おうと浮上中のアミティ・タワーに乗り込んできた。ペニーはそれを撃退したが、襲撃の過程でアミティ・タワーのスタビライザーにダメージを与えられてしまった。
ペニーは、セイラムの存在、レリックや乙女たちの存在、アイアンウッドが信用できないこと、そしてセイラムに勝利するために最低限必要なことなど、ルビーのメッセージを世界に伝えるためにアミティ・コミュニケーション・タワーを通信可能域まで独力で押し上げた。
しかしアーサー・ワッツにシステムをハッキングされたペニーはそれに抗うことで手一杯となってしまい、通信可能な高度の維持が不可能になった。ルビーのメッセージは途中で切れ、アミティ・コミュニケーション・タワーはゆっくりと地上へ下降していった。アミティ・タワーの現状と所在は、ピエトロやマリーアと同様、現在のところ不明である。
結局、"The Final Word"でアトラス王国が滅亡した時に、誰も助けには来なかった。