アフテラン(Afteran)は、エヴァー・アフターに住む種族である。兄弟神によって創造された存在である彼らはそこに住み、各々が目的に適した様々な場所に住んでいる。
背景[]
アフテランはエヴァー・アフターに住む奇妙な種族である。アフテランは皆、陽気で混沌としており、楽しいパーティを好む。彼らのほとんどは、人間やファウナスのようなよそ者に対して故意の悪意を持っているわけではない。しかし度が過ぎていることを理解していない時があり、結果として不幸な事故につながる場合もあるため、遭遇した人にとってアフテランは非常に危険な存在である可能性がある。また彼らは、彼らよりもはるかに強力なアフテランであるジャバウォーカーを恐れている。恐ろしいことにジャバウォーカーに生きたまま食べられると、アセンドできなくなってしまう。
"Of Solitude and Self"において、アフテランは兄弟神によってエヴァー・アフターに住むために創造されたことが明らかにされている。兄弟神はまたアフテランたちのために、アフテランたちの目的に適した様々な土地を創り出した。
生態[]
アフテランは「アセンド」と呼ばれるプロセスを経験することが確認されている。アフテランはこのプロセスによって新しい姿に生まれ変わる。これらの新しい形態は、特定の目的とエーカーのために作られる。人間やファウナスとは異なり、アフテランは生きたおもちゃから、完全に知恵を持つしゃべる動物まで、さまざまな形や大きさになることができる。現在の姿が変わるのは、アセンドして別の姿になりたいと願った時だけである。
またアフテランはある度、不滅である。レムナントが存在する前から生きているキュリアス・キャットやジャバウォーカーのように、アフテランの多くは年を取ることができないことが示されている。しかしこの特徴は主に無機的なアフテランに適用されるものである。レムナントの人間やファウナスとは異なる方法であっても、ジンクシー・ペドラーのような一部のアフテランは年を取っている可能性があることをブレイク・ベラドンナが言及している[1]。
特殊技能[]
すべてのアフテランが特別な力を持っているわけではないが、物を小さくしたり、幻覚を見せたり、念力を使ったりと、他にもさまざまな技能を活用できる者が一定数いることが示されている。そのためアフテランには、個々のアフテランごとに異なる技能が組み合わさった、固有のアビリティ・セットが備わっている。
アフテランはもともと兄弟神から力を得ており、そのおかげでそれぞれの役割をよりよく果たすことができるようになった。しかしアセンションを通じても、力を得ることができる。アセンドして新たな姿と目的を得る時に、その過程においてグレート・ツリーが新たな技能と力量をアフテランに与えることがある。
歴史[]
もともとエヴァー・アフターは育ち過ぎて、荒れ果てた危険な領域であり、グレート・ツリーだけが存在していた。その領域を維持し、混沌から新たな世界を創造するために、グレート・ツリーから光の神と闇の神の兄弟神としてのちに知られる黄色の子鹿と紫色の子羊が最初に生まれた。
兄弟神はエヴァー・アフターの領域を拡大して混沌を手なずけると、その荒れ地の替わりにできる物や生命を想像してその力を振るい、結果としてアフタニアンを創造した。兄弟神はアフテランのために、種々様々なエーカーに居住地を作り、その領域で果たすべき役割を与えた。
しかし時が経ち、力をつけるにつれて、兄弟神は与えられた役割が不十分だと感じ、より多くのことをしたいと願うようになった。そこで彼らは秘密裏に、自分たちの代わりとなるふたつの存在を創り出した。ひとつ目はキュリアス・キャットであり、エヴァー・アフターの壊れた部分を見つけるという役割を引き継がせるために作られた。ふたつ目はジャバウォーカーであり、残忍でアフテランに敵対的なものとして創られ、アフテランを食べることでそのアフテランのアセンドのサイクルを本当の意味で終わらせることができるという唯一の能力を持つ存在である。
ふたつ目の創造物によって、光の神はエヴァー・アフターのバランスを自分たちが崩したと思い込み、そしてジャバウォーカーを破壊した。しかし闇の神は、自分たちの失敗を認めることになるため光の神の非難を拒絶し、光の神が破壊する度にジャバウォーカーを修復した。結果、バランスに関するイデオロギーの違いによって兄弟神は激しい対立関係に陥った。
やがてエヴァー・アフターが兄弟神の実験に耐えられなくなると、グレート・ツリーはより大きな領域("greater beyond")への特別な扉を創り出し、そこで兄弟神が相応しいと思うような彼ら自身の世界を自由に創造できるようにした。兄弟神がエヴァー・アフターを去った後もその扉は開かれたままであり、彼らが帰還する時のためだけでなく、彼らが創り出したものたちがエヴァー・アフターに辿り着く場合にも機能していた。
文化[]
アフテランの文化についてはあまり知られていないが、リトルとハーバリストは、すべてのアフテランが目指すべき自らの目的を持っていることを強調している。このことについて完全にわかっていることは少ないが、リトル によれば、リトルは若すぎて名前がなく、また目的を探していると言っている。ハーバリストによれば、すべてのアフテランにはそれぞれ称号や役割があり、それらに忠実に従わなければならないとも述べている。ペーパー・プリーザーのように熱心に自分の役割を果たすアフテランがいる一方、元レッド・キングのように自らの役割を果たすことができずに、自らが何者なのかわからなくなってしまって苦悩するアフテランもいる。
アフテランの死生観もレムナントとは大きく異なっている。死が終わりであるレムナントとは異なり、エヴァー・アフターでは、意志があろうが肉体が機能停止しようが、アフテランは代わりにアセンドと呼ばれるプロセスを経る。アセンドによって記憶はすべて消し去られるが、アフテランたちは自身の目的を再スタートさせるために、あるいは潜在的な新しい目的を見つけるために、なりたい自分を選ぶことができる。多くのアフテランは、アセンドとグレート・ツリーを肯定的に捉えている。アセンドによって以前よりも良い状態で戻ってくることができるからである。ハーバリストのアセンドで見られたように、ハーバリストはより強くなり、自身により満足するようになっている。このような考えから、本物の死をもたらすことができるアフテランであるジャバウォーカーは、すべてのアフテランが本能的に恐れるほどの恐怖と不安を振りまく。
兄弟神のように、本来の役割を超越した力を持つことは可能である。しかし彼らは出自が特異であったがため、兄弟神にのみそれが可能であった可能性も否定できない。
特徴的なアフテラン[]
特殊なアフテラン[]
動物のアフテラン[]
- リトル(チョピット)
- ネズミのリーダー
- ジンクシー・ペドラー
- ハーバリスト
- ホーカー
- ジュニパー
おもちゃのアフテラン[]
- 町人
- 赤のプリンス
- おもちゃの兵隊
- おもちゃの衛兵
- ポーン
- ティーポット・レディ
その他のアフテラン[]
- ペーパー・プリーザー
- ジーニアル・ジェム
- ライヴリー・カーペンター
- ファーマー
トリビア[]
- 多くのアフテランは、ルイス・キャロルが著した『不思議の国のアリス("Alice's Adventures in Wonderland")』や『鏡の国のアリス("Through the Looking-Glass")』を暗示している。
- ジャバウォーカーはアフテランのアセンドを妨げる能力を持つが、ジャバウォーカーに食われたアフテランが死後の世界に行くのか、単に消滅させられるのかは不明である。