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アトラス軍特殊部隊(Special Operatives Unit)は、アトラス王国ハンターで編成された軍事部隊である。隊員には「特殊部隊員(Special Operative)」という称号が与えられ、「部隊員(Operative)」または「スペシャリスト(Specialist)」と略して呼ばれることもある[1][2]

アトラス軍は特にアトラス・アカデミーの卒業生であるハンターを部隊に採用することで知られていた[3]。 しかし、もともとハンターは特定の王国への忠誠心を持たないようにと考えられていたため、卒業生やアカデミー訓練生に入隊の圧力をかけるというこのアトラス軍の慣例は批判を招くものであった。

特殊部隊の中でも、とりわけエース部隊は精鋭で構成されたチームであった。ただし"The Final Word"でアトラス王国が崩壊した後、特殊部隊は軍と共に解体されたようである。

歴史[]

ヴァイタル・フェスティバル・トーナメント期間中、"It's Brawl in the Family"においてヴェイルへの追加部隊投入の監督を命じられたウィンター・シュニーはヴェイルに到着したことを上官であるアイアンウッド将軍に報告した。2人はクロウ・ブランウェンからもたらされた情報により、ビーコン・アカデミーを危険にさらした謎の潜入者が、現在の秋の乙女であるアンバーを昏睡に至らしめた事件にも関与していたことを知る。

ビーコン陥落後、数名の特殊部隊員が各王国に配置され、脅威を突き止めてアイアンウッド将軍に報告した。数ヶ月後、アイアンウッドは軍の大部分をアトラスに呼び戻し、アトラス王国と他国との国境を封鎖した[4]。このためヘイヴンの戦いの後、アトラスへ渡ろうとしていたルビー・ローズたちはアーガス軍事基地からマンタを盗んでアトラスに密入国するという手段を選らばざるを得なくなり[5]、その過程でキャロライン・コルドヴィンコロッサスと戦うことになった[6][7]

"The Greatest Kingdom"でマントルに到着したルビーたちを、特殊部隊の精鋭で構成されたチームであるエース部隊は逮捕し、アトラス・アカデミーに連行した。"A New Approach"において、誤解の解けたルビーたちはアトラス・アカデミーで学ぶことになり、その後はアイアンウッドやその直属の部下たちと協力して、セイラムのことを世界に伝えるためにアミティ・コミュニケーション・タワーの準備を始めることになる。

アミティ・プロジェクト進行中にアトラス評議会議員選挙が行われ、"A Night Off"では、ロビン・ヒルの祝勝会場をルビーたちやペニー・ポレンディーナマロウ・アミンが警備をしていた。しかし何者かに襲撃され、多くの参加者が惨殺された。この濡れ衣をペニーは着せられ、また彼女を部下とし、粛清するかのようなアイアンウッドは専制的な独裁者に仕立て上げられそうになった。このため、マントル全域で発生していた連続殺人事件の調査を"Worst Case Scenario"でクローバー・エビとウィンターが命じられた。クローバーとウィンターは、この事件の黒幕がティリアン・キャロウズであることをルビーたちから知らされ、セイラム陣営が王国に潜入していることを確信する。

"Cordially Invited"では、アトラス評議会議員らによるアイアンウッドへの私的な査問会で、ウィンターとエース部隊が追加証人として参加した。"With Friends Like These"におけるマントルの戦いでクローバーは、待ち伏せしていたティリアンの捕獲した際に大きな役割を果たした。しかしアトラス・アカデミーにシンダー・フォールが潜入していることを知ったアイアンウッドは、アトラスを上昇させる計画を練り直すこととなり、ルビーたちとの協力関係が崩れる。ティリアンやクロウ、ロビン・ヒルを護送していたクローバー以外のエース部隊は、アトラス・アカデミーに潜入しているルビーたちを捕獲する任務に就いた。そしてチームRWBYと戦い、敗れる。もう一方のクローバーはティリアンとクロウとの戦闘で死亡していたのだが、他のメンバーはそのことに気づいていないようであった。

この間、"The Enemy of Trust"ではアイアンウッドが、ウィンターとペニーに命じて、アトラス医療施設にいるフリアから冬の乙女の力を継承させることを決定した。しかしその力を狙っていたシンダーの邪魔が入った。ウィンターとペニーはシンダーと戦うことになり、結果として冬の乙女になる予定だったウィンターは重傷を負った。そのためペニーが乙女の力を受け取ることになり、ペニーの乙女の力でシンダーを退けることに成功する。戦うことが不可能なほど傷ついたウィンターは、ペニーを助けに来たルビーたちにアイアンウッドに投降して従うか、逃げるかの選択を迫る。ウィンターは、ルビーたちの脱出を見逃した後に救助を呼び、さらにルビーたちの確保に失敗したことを報告した。

"Divide"において、アトラス司令部に戻ってきたエース部隊はリーダーであったクローバーの死を悼んだ。そこで彼らは、アイアンウッドが有無を言わさずスリートを射殺する姿を目撃する。ルビーたちに腹を立てたエース部隊は"Strings"で再び現れると、ペニーに対して、アイアンウッドの元に戻ってアトラス封印の間を開けることを説得しようとする。それが失敗するとペニーの捕獲を試みた。彼らは新たな冬の乙女と戦い追い詰めたが、あと一歩のところで彼女を捕らえることに失敗した。ただし、アーサー・ワッツの提案でアイアンウッドが命令を下した、ペニーを強制的に仲間に引き入れるために必要なフローティング・アレイのブレードの奪取には成功した。

"Amity"でアミティ・コミュニケーション・タワーが打ち上げられ、セイラムの存在を明らかにするルビーのメッセージが世界に届けられたとき、エース部隊はアトラス司令部でその放送を見ていた。この間、ペニーはワッツにコンピューター・ウィルスによって意識がダウンしており、新たにウィンターが率いることになったエース部隊は、そんなペニーを探して連れ戻すようにアイアンウッドから命じられる。"Midnight"でエース部隊はペニーの確保に向かう途中に、マントルに流れそうなグリムの川を懸念したジョーン・アークのオープン・チャンネルを傍受する。マンタから降り、ヤン・シャオロンたちと対峙したハリエット・ブリーは、グリムの川を無視して、ペニーの居場所を問い詰めた。両グループは口論するが、直後にツンドラとマントルが地震に襲われ、グリムの川が巨大な間欠泉を発生させてアトラスのハードライト・シールドに穴を開けた。そのことにその場にいた誰もがショックを受けた。

"War"で、エース部隊はヤンたちを逮捕した。マンタからモンストラを見たジョーンは、あそこがザ・ハウンドオスカー・パインが連れ去られた場所だと指摘したが、ヴァイン・ゼキはグリムが人間を捕まえることはないと言った。ウィンターはアイアンウッドにヤンたちの確保を連絡すると、彼女とエース部隊に待機命令が出された。そしてモンストラに爆弾を運んで、内部から爆破する任務を与えられることを知る。しかしヤンとジョーンとライ・レンの3人は、その計画では内部にいるオスカーを危険にさらすと反対の意を示し、先にオスカーを救出すべきだと主張した。

ウィンターは、エース部隊とヤンたちの討論を聞きながら、静かに葛藤していた。そんなウィンターにジョーンは、オスカーを救出する機会を与えてほしいと訴え、代わりに自分たちをエース部隊の偵察隊として使えばいいと説得しようとする。エース部隊のほとんどは、1人の味方を救うために3人の命を危険にさらすのは愚かだと考えているようだった。エース部隊に欠員が出た場合は新たな隊員が補充されたし、誰かが代わりになればチームとしては問題ないと答えた。しかしレンは誰も替えが効かないことを強く主張した。その際レンは、自らのセンブランスに感情を読み取るという新しい能力があることに気づく。この能力によってレンは、エース部隊がお互いを本心ではどう思って戦ってきたかを理解し、自分たちの気持ちに抗っているからチームとして機能せず、チームRWBYに負けたのだと指摘した。ハリエットとエルム・エダーネは、レンが彼女らの本心を暴露したことに怒りをあらわにする。その喧嘩を防ぐためにウィンターが介入して、ジョーンの計画を実行することを表明した。ハリエットは反対するが、上官は自分だとウィンターはそれを黙らせ、ヤンたちにタイムリミットがあることを伝える。エース部隊は彼女らをマンタから降ろした。レンがマンタから降りる直前、マロウとウィンターがこの件に一切関わりたくないと本心では思っている、不満を持っているはずだと当人に告げた。

"Witch"からエース部隊はアトラスの戦いに参加し、モンストラを破壊するための爆弾が到着するのを待つ間、グリムと戦って戦線を維持した。マロウはチームFNKIのようなアカデミーの学生が戦うことに懸念を示し、さらにモンストラに乗り込んだヤンたちのことを心配していたが、他のメンバーはそれを払拭し、爆弾を使用するための下準備をする。爆弾が到着した時、オスカーやヤンたちはまだモンストラの中にいた。それでも作戦通りに爆弾を使おうとするウィンターにマロウは反発し、の友達がグリムの中にいる間に爆弾を使うのか、妹が中にいたとしてもやるのかと問う。ウィンターは、それが自身が果たすべき責務だと答え、マロウにも同じようにするように告げた。しかしエース部隊がモンストラへと爆弾を持ち運んでいる最中に、モンストラは殺されてしまった。

その後"Ultimatum"で、ウィンターたちはアトラス・アカデミーの学長室へ戻り、アイアンウッドに作戦の結果を報告する。彼は爆弾がまだ使用されずに残っていることを知り、そして逮捕したヤンたちはどこにいるのかとウィンターに尋ねた。それに対してハリエットは、ウィンターが命令に反してオスカーを救出に行かせたと告げた。アイアンウッドはペニーを自分の側に戻すために、彼女の友人であるヤンたちを人質として使用することを計画していたのだと述べ、いらだった。しかしマントルを救おうとするルビーたちの思惑を知り、アイアンウッドはペニーを取り戻すための新たな計画を思いつく。ペニーが1時間以内に戻って封印の間を開けるか、爆弾を使用したマントルの破壊を見届けるかという最後通告を放送した。

"Risk"においてエース部隊は当初、アイアンウッドの計画をハッタリと考えていたが、彼はマントル破壊について嘘でないと断言した。そのことにエース部隊のメンバーは恐怖を覚えたが、ほとんどの者が協力することに同意する。しかしマロウはそれを拒否した。エース部隊の隊員であることを誇りとして身にまとっていたが、それが首輪であると彼は述べた。そしてマロウが部隊から離脱しようとすると、アイアンウッドはマロウを射殺しようとした。だがウィンターがマロウに体当たりし、反逆罪でマロウを逮捕した。

しかしウィンターは"Creation"で、実際にマロウを逮捕するつもりはなく、アイアンウッドに殺されかけたマロウを救いたかったのだと彼に明かした。ウィンターはワイスと電話をし、マロウへの対処を頼んでいる最中クロウとロビンに出くわした。その後、ルビーたちが最後通告を受け入れたように演技をし、マロウ以外のエース部隊はクロウとロビンを追う一方で、ウィンターはまだアイアンウッドに忠実である振りをし続けた。ルビーたちがアイアンウッドを騙した後、ウィンターはアイアンウッドを倒すのを手伝った。またエース部隊の残りの全員も、マロウのフリーズによって静止させられる。ウィンターは、アイアンウッドを父親の隣の独房に閉じ込め、ルビーたちの考えたアトラス国民の避難計画が邪魔されないようにした。

"Worthy"でエース部隊はクロウとロビン、マロウに拘束され、ジョーンのアトラス墜落の放送を聞かされた。しかしワッツによってハッキングされたアトラシアン・ナイト-200の自爆攻撃からクロウとロビンを守ろうとしたマロウが倒れたため、フリーズの効果がなくなりエース部隊は解放された。ハリエットはすぐに爆弾を積んだカーゴ・シップに乗り込み、ヴァインとクロウ、ロビンが後を追ってくる中、彼女自身の手でマントルに爆弾を投下しようとカーゴ・シップを発進させた。そして爆弾の起爆装置を起動させようとした際、船に乗り込んでいたヴァインがマントルの破壊を思いとどまらせようとハリエットを諭した。しかしロビンの攻撃に激高したハリエットは爆弾投下の準備をし、自分の邪魔をするようなヴァインをハリエットは船から突き落とす。さらにクロウが船に乗り込んできてハリエットはクロウと直接戦う。その間に、カーゴ・シップの自動操縦装置をワッツがハッキングし、マントルへとカーゴ・シップを向かわせた。

"The Final Word"で、ロビンの操縦するカーゴ・シップで追ってきたエルムが、友達だからハリエットの過ちを見過ごせないと訴え、彼女の計画を止めることに成功した。その後、船から爆弾が落ちるのをクロウが何とか止めたが、システムをハッキングしていたワッツが爆弾の起爆装置を起動させた。ヴァインはオーラ・ヴァインズを使い、自らの命を犠牲にして爆弾から仲間を救うことを決意する。ハリエットとエルムとマロウは、ヴァインと爆弾を積んだカーゴ・シップが爆発する光景をロビンのカーゴ・シップから見届けることを余儀なくされる。その後、アトラスがマントルに落ちて両都市が洪水で破壊される様子を、クロウやロビンとともに、残されたエース部隊全員が見届けた。

部隊員[]

Winter V8Ch12 Mug ver.2
ウィンター
Cordovin V6 Mug
コルドヴィン
Clover V7 Mug
クローバー
VineV8Mug
ヴァイン
Elm-v86
エルム
HarrietV8Mug2
ハリエット
Marrowmug2
マロウ
BlankCharacter
トルトゥーガ

トリビア[]

  • アトラス軍特殊部隊はアトラス軍のハンターで構成されているため、コルドヴィンがハンターなのか、通常の兵士として部隊に所属したのかはいまのところ不明である。

参考文献・脚注[]

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