アトラス封印の間

概要イメージ・ギャラリー

アトラス封印の間（Atlas Vault）は、冬の乙女の封印の間（Vault of the Winter Maiden）^[1]としても知られているが、アトラス・アカデミーの地下に隠された大洞窟である。冬の乙女が解放できる創造のレリックがかつては秘匿されていた。

“The Final Word”で、アトラスがマントルに落下した際に、共々崩壊した。

描写[]

Atlas vault elevator entrance — エントランス・エレベーター

封印の間は、アトラス・アカデミーの地下にある深い円筒形状の空間であり、アカデミーのエレベーターを使って降りることができる。天然の洞窟を利用したようなヘイヴン封印の間とは異なり、アトラス封印の間は金属製で極めて人工的な空間である。人が行き来する場所には長い金属製のデッキがあり、その表面には青く輝く直線で幾何学的な模様が描かれている。エレベーター付近では通路が細いが、奥では広く作られている。

アトラス封印の間は、浮遊する金属ブロックに取り付けられた淡い青色の結晶構造物からできている。中央部の巨大な浮遊結晶構造物の上にあるデッキの四隅には、大理石の柱で飾られた白い台座があり、それぞれの台座の上には青い炎の入った篝が置かれている。最奥のレリックが封印されている扉は、また別の背の高い浮遊結晶構造物にあり、中央部より位置が高く離れている。その扉の表面にも直線形の幾何学模様が描かれている。

白くて長い板が、封印の間の空中を散開して周遊している。冬の乙女が封印の間に入ると、中央デッキとレリックを封印している扉をつなぐようために、それらの板が扉の正面に集まって宙に浮いた階段を形成した。

封印を解いた扉の中は、黄色や青、白の花が咲き乱れる緑豊かな草原のような異次元空間になっており、扉から創造のレリックのある丸い石舞台の間には、3つの大きな丸い石板が敷かれていた。封印されていた頃の杖は、石舞台の中央にある2本の石柱の間に浮かんでいた。

歴史[]

ジャック・シュニーがアトラス軍事評議会の議員に選出され、ロビン・ヒルの率いるハッピー・ハントレスがアトラス軍の物資を強奪し始めた後、アイアンウッドとオスカー・パインは、アイアンウッドのアミティ・コミュニケーション・タワー発想の源である創造のレリックについて話すために、アトラス封印の間を訪れた。

アイアンウッドは、オスカーが記憶を呼び起こしてくれることを期待して封印の間を彼に見せた。その奥に眠る創造のレリックを使ってアトラスを浮遊させたのがオズピンだからである。そしてその計画がアミティ・プロジェクトのきっかけになったことをオスカーに告げた。アイアンウッドはオスカーに、いつかオスカー自身とオズピンの区別はつかなくなるだろうと言い、アイアンウッド自身の行動についてどう思うか尋ねた。オズピンの考えはわからないが、オスカーとしては彼の独裁的な行動を戒めた。しかし彼はレオナルド・ライオンハートを引き合いに出しつつ、ビーコンでセイラムの軍勢に敗北した自分の弱さに恐れを抱いていた。オスカーは、自分が最も恐れている相手と話すべきだと彼に助言した。それが彼にとって最良であると。その言いようがオズピンに似てきたと、アイアンウッドはオスカーに答えた。封印の間を出て2人がエレベーターでアカデミー校内に戻ると、ペニー・ポレンディーナをつれたウィンター・シュニーが待っており、アイアンウッドにジャック・シュニー主催の晩餐会への招待状を渡すと、オスカーにそこでアイアンウッドは評議会の反対派から議席を守るのだと告げる。

アイアンウッドが戒厳令を敷き、知識のレリックがニオポリタンに盗まれた後、オスカーは封印の間へ降り、アイアンウッドにマントル放棄計画を撤回するよう説得の言葉をかける。しかし、誰も大局を見ていないと主張するアイアンウッドは頑なに聞き入れようとはしなかった。アイアンウッドに撃たれ、オーラを破られたオスカーは封印の間のデッキから落ち、アトラスの底へとつながる縦坑を落下していった。頭が朦朧としていたオスカーの意識にオズピンが戻ってきて、オスカーにロング・メモリーの魔法を解放させた。オスカーはアトラスの底に穴を開け、浮遊都市の下にあるクレーターに無事着地すると、戻ってきたオズピンにアトラス王国を救うための協力を頼んだ。

オスカーが作った穴は後に、チームRWBYとペニーが、アイアンウッドの対処を仲間たちに任せている間に、封印の間へ潜入するための手段として使用された。冬の乙女であるペニーは封印の間の扉を開いた瞬間に自壊してしまうウィルスに侵されていたため、ルビーはペタル・バーストでチームメンバーごと創造のレリックの元へ瞬く間にたどり着くと、すぐにレリックを使って時間を止め、ペニーの自壊を停止させた。そしてペニーを救う。さらにレリックを使い、アトラスとマントルをつなぐ異次元へのポータルを作り、アトラスが崩壊し始めたときに人々が避難できるようにヴァキュオに1つの出口を設けた。

その後、冬の乙女になれなかったウィンターが封印の間に現れる。彼女は誰かと、ヴァキュオへの避難状況の確認をしようしていた。そこへ、エレベーターで降りてきたアイアンウッドに裏切者として撃たれ、身を引くよう命令される。ウィンターはこれを拒み、アイアンウッドと戦うことになった。

結局アイアンウッドがウィンターのオーラを破り、優位に立つ。ウィンターは、アイアンウッドに何かされる前に冬の乙女の力を手に入れ、彼を打ち破り、封印の間に彼を残して、避難中継地へのポータルを通過した。

シンダー・フォールが知識のレリックと創造のレリックを持ってアトラスのポータルをくぐり、アトラス封印の間に戻ってくると、セイラムも煙のような姿で入ってきた。セイラムが元の姿に戻るとシンダーはこれまでの経緯を説明し、2つのレリックを手渡した。セイラムは不審に思いながらも、シンダーを誉め、2人は封印の間を出て行こうとする。アイアンウッドは床に倒れたまま、立ち去る2人の背中を撃とうとするが、シンダーにチェックメイトだと告げられ絶望してしまう。その後、アトラスがマントルに墜落したため、2人は彼から離れていった。