"Red" Trailerは、2012年11月5日(現地時刻)の"Red vs. Blue"(Rooster Teeth制作のマシニマシリーズ)シーズン10最終話のクレジット後に初公開されたRWBYのトレイラー。
このトレイラーではルビー・ローズが愛用の武器、クレセント・ローズを振るってベオウルフの群れと戦うもので、劇中を通したBGMとして"Red Like Roses"が使用される。
あらすじ[]
雪が降る中、崖際にある墓碑の前に、赤いフードを被った少女が立っている。その場を離れ、森の中を歩いていった彼女は広い雪原に着き、そこで黒い獣の群れに囲まれる。3匹の獣が彼女に飛び掛かるが、少女は赤い花びらを残して消える。
空中に飛び上がっていた少女は赤いライフル銃を取り出し、襲い掛かる獣たちを次々に撃ち抜いていく。さらに彼女はライフル銃を巨大な鎌に変形させ、獣を切り裂く。獣は数を増して少女に襲い掛かるが、彼女の放つ銃弾と斬撃の前に次々と倒れていった。
一向に数が減らない獣たちを見た少女は、ライフル銃の弾倉を取り替える。武器を構えた彼女は次の瞬間、銃撃の反動によって超高速で飛び出し、ダンスのように回転しながら獣たちを切り裂いていく。あっという間に数十匹の獣は全て倒れ、最後には大量の亡骸と薬莢、そして武器を構えて立つ少女だけがその場に残った。
キャラクター[]
トリビア[]
- 本トレイラーが公開されたことで、多くのRed vs. Blueファンはシリーズが終了すると考えたため、Rooster TeethのスタッフはRed vs. Blueのシリーズも継続されることを発表した。
- 劇中に登場する墓には"Summer Rose/Thus Kindly, I Scatter"という一文が確認できる。これはアイルランドの詩人トーマス・ムーアが書いた詩の夏の名残のばら(The Last Rose of Summer)の一節である。
- 後に、サマー・ローズ(Summer Rose)はルビーの母親の名前であることが明かされた。
- Monty Oumは、トレイラー中のルビーの行動は普段の彼女とはかけ離れたもので、武器のデモンストレーションのためのものであると述べた[1]。
- 本トレイラーの内容は、漫画版RWBYにて改めて語られた。
- ルビーが使った2つ目の弾倉は十字のマークがあり、黒いマズルフラッシュであることから、RWBY Chibiの"Reloading"にも登場したグラビティ・ダストのものであると思われる。
- RTX 2016にて、Jeff Williamsは初めてこのトレイラーを見たときに恐ろしいと思ったことを明かした。彼は初めて見たときに「なぜ彼女は犬の群れを殺してるんだ?一体……、これはイカレた子供が犬を切り刻む話だ!」と反応したという。そのため、彼はMontyからストーリーの詳細を聞くまではプロジェクトへの参加を迷っていた。彼の娘で歌を担当したCasey Lee Williamsは、最初からある程度理解を示しており、このルビーの行動が暗い物事を好む年頃(Goth phase)の影響だと考えていた[2]。
- さらにJeffは、トレイラーに登場する墓が誰のものかMontyに尋ねたところ、特に設定は無く、墓参りの構図が格好いいと思っただけだと返答されたことを明かした。その後、Jeffは母親の墓だったらどうだろうと返し、Montyはその案を採用してサマー・ローズの設定が作られた。
- Montyは本トレイラーを2週間ほどで制作し、当初はルビーがベオウルフを倒すシーンは約2倍の長さがあった[3]。
- 本トレイラーでは、ベオウルフは単に黒いオオカミの影として描かれたが、これはMontyが一人で作り上げたためである。後に、コンセプトアーティスト兼キャラクターデザインのPatrick Rodriguezがべオウルフのデザインを修正し、これがVolume 1~3に登場する姿となった。またさらに、Volume 4ではコンセプトアーティストのErin Winnがデザインを再修正している。